SCW先生のお告げによると支笏湖周辺は晴れるらしい。
最近ずっと休みと晴れが噛み合わなかったから、これは是非星を見にいかねば。欲を言えば旭岳か十勝岳方面が晴れてくれれば良かったな…は欲張りすぎか。
ところが夜中に登山口に到着してみると、晴れていないんである。これでは契約不履行ではないか。いや、これから晴れるんだな。そう思っていいんだな!? その予報は本当に大丈夫なんだな!!
雪が降ってきたよ。これはダメかもしれない。
しかもトレースも吹き溜まって消失。急登とラッセルで全然進まない。
暗い中めんどくさいんであんまり写真撮らないからいきなり山頂。曇ってる。
苫小牧の明かりと雲の中に天の川があるはずだ。
周囲は強風だが、風不死岳は山頂付近だけ風が避けられることが多い。それでも細かい雪が飛んでくる。ちょっと地吹雪。
新月で、支笏湖方面は真っ暗に見えたが写真を撮ってみるとこんな感じ。
ガスが出てモヤってるが、星も見える。
樹氷もギリギリついていた。山頂付近だけ、薄く。
おっ、晴れてくるのか?期待しちゃう。
おお、出た!
もうちょっと何とかしたいところで、多分画像処理でいけると思うが肉眼的にはよくわからない。空が霞んでいるせいかな。
薄明が始まる。画像の左が明るいのは薄明じゃなくて札幌の光だ。札幌と苫小牧に挟まれたこの立地はやはり光害が気になってしまう。
苫小牧の明かりが消え、夜景の世界が終わっていく。
静かな世界…
…ぽいけど
…とんでもない!強風と地吹雪でゴオォ〜の世界だ。
日の出。舞い上がった雪がチリチリに写ってる。
今日は樹氷の付き方が弱いから木々が黒っぽく写ってしまう。霞んでコントラストが低いから青空の色が優しい感じに見える。
朝の山頂標識。
カメラも凍ってしまった。これでもちゃんと動く。エラい。
荷物をまとめて下山準備をしていると樽前山がいなくなっていた。晴れ間短ぁい。
あとはこのバビューンと強風で地吹雪になっているところを突破して
山頂から9号目までの間は急斜面の連続だ。
左右にロープがあるこの場所、画像は山頂方向を向いている。ロープの左は全部大きな雪庇だ。谷底を覗き込もうとして近づくと落下の恐れあり。
一番緊張する斜面。
急斜面をトラバース気味に下りる。直進すれば崖の底。絶対に滑らないように慎重に。
ここまで戻ればもう大丈夫(な気がする)。
しかし、最近の北海道は遭難が多い。道央だけでも羊蹄山・イワオヌプリ・恵庭岳で雪崩、紋別岳・オコタンペ山で滑落など。特に恵庭岳は樹林帯で雪崩が起きたっぽいから風不死岳も気をつけないといけない。
そうそう、支笏湖畔の道は秀逸な道らしい。では。