Apple Watchを買ったら登山が変わった。と思ったのがもう3年以上前だ。
それまではsuuntoのGPSウォッチを使っていたし、それ以前は紙地図。時が経つのは早いなあ。suuntoは陰毛みたいなルート表示しかできなかったし、紙地図なんかもう計画段階でしか使わない。
SUUNTOのGPS画面。これでもルート上にいるか、向かっている方向は正しいかという確認のためには十分役立った。
Apple Watchはヤマレコの地図と現在位置、向いている方向、標高、もちろん時間も、必要な情報を全部ぜんぶぜーんぶリアルタイムで表示できちゃうのである。
しかし、北海道の冬山にどれだけ対応できるか当初は不安であった。
使っているのは一番安かったSEだが、バッテリーは登山中に切れたことはない。腕に装着していればそれほど低温にはならないようで、前日夜から星を撮って昼過ぎに下山しても普通に持つ。−27℃の三段山でも強風の十勝岳でも問題はなかった。
問題はグローブだった。
タッチ操作を前提とした操作性なので冬山では非常に使いにくく、特に「起動して1時間経つと時計画面に戻ってしまう」のは大問題だった。
でも!!!
解決法があったのだ。いや、とっくにあったのだろうけど先日気づいたのだ。
この時計画面から
グローブをしたまま親指と人差し指をポンッとするだけで
ほら地図表示に復帰!
すぐ忘れるので設定方法をメモしておく。
1. 時計画面に「ヤマレコ」を置いておく
「文字盤」のコンプリケーションで、選択しやすい左上にヤマレコを選択する。別にどこにあってもいいのだが、順番に選択していくので操作手順が増えてしまう。
2. AssistiveTouchを設定
なんか難しそう。名前が難しそうな気がする。
ペアリングしたiPhoneかAppleWatchで「設定」画面を開いて「アクセシビリティ」を選択。
下の方に「AssistiveTouch」というのがあるので選択。オンに設定。
一つ下にある「入力」の「ハンドジェスチャ」を選択。オンに設定。
「ジェスチャをカスタマイズ」で
タップ タップ
ダブルタップ (なんでもいい)
クレンチ 順方向
ダブルクレンチ 逆方向
に設定。
3. 時計画面で赤枠が選択されているもの。
クレンチは手のひらを握る動作で、一度グーパーすると順方向に選択が進む。この画面だと右上のコンパスアプリに選択が移る。ヤマレコをどこにおいても構わないが、選択するのに何度もグーパーしなきゃならない位置だと…指先の血行が促進されて体に良いかもしれない。
あとはタップ。指先ポンでヤマレコ画面に戻る。グローブつけていても大丈夫だった。
これでSiriに「ヤマレコ!」と話しかけたのに「…聞き取れません」って返されなくて済むし、諦めてグローブを外してタップする凍傷チャレンジもしなくて済む。アップルのウォッチは天才だぜ!
続く