年始の十勝岳で2024年の厳しさを噛みしめる | kamuymosir カムイモシリ北海道

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晴れそうなSCW予報。懸念は直前まで降ってる雪と強風。上手くいけば十勝岳山頂でハッピーニューイヤーだ。

などと考えていたのですが、新年最初に相応しく厳しく手に負えない雪でした。

望岳台は通行止めにはなっていないものの、施設は閉鎖。白金の道の駅で準備を整える。白金の道の駅も広くて清潔なトイレだ。でも暖房は弱くて望岳台よりちょっと寒い。今年はこのトイレで年越しになった。

ラッセルに時間を取られることを想定して夜中に出発!

 

が、甘かった。望岳台からトレースがない。数百メートルはうっすら分かる程度に見えたけどそこから先は完全に白紙状態だ。一歩一歩が脛から膝の高さに沈む。降雪とガスで視界はなく、地形もわからない。フラフラしたトレースは計器歩行になっていたからです。言い訳っぽいけど

ここまで80分。先が思いやられる。


なんとか避難小屋まではたどり着いたけど、この先も同じ状況なら無理。今のところ視界がないけど予報では晴れるはずなので、ここで晴れ待ちして下りることにする。

 

避難小屋に入ると暖かい!

風もないし雪が降っていない。気温は-8℃くらいで外気温よりも5,6℃高い。しかし暖かいというのは一時的な錯覚で、内部はガッチガチに凍りついている。

2時間ほど休んで明け方、晴れていた。

避難小屋にいる間に何人か登って行ったらしくトレースが増えており、これを辿れば…とも思ったが休んでいる間に体も冷えてしまったし意気消沈した心は再起動しない。

 

昭和火口のあたりに一人、もう一人は大沢を登ったのだな。雪が深かっただろうに。

 

富良野岳稜線は荒れ荒れかな。


麓はいい感じ。トレースが曲がりくねっている。真っすぐ直登はできないものです。

そろそろ下りようか。月光で陰ができるくらい明るい夜なのだ、本当は。

 

さっきよりも富良野岳の雲は少なくなった。イイかも

登っているふり。本当は下りるとこ。

十勝岳山頂はあの雲の向こう…っていうか雲の中だなあ。

旭岳も薄いベールを纏ってとても美しいが、あれは天候荒れまくりだろう。

雲と雪煙で輪郭がボヤけて見える。


 

芦別岳。凄いなあ、カッコいいなあ。

 

一富士二鷹三茄子の美瑛富士。稜線荒れてます。

3,4人歩いただけで立派なトレースと化した。下山方向はビーナスベルトが美しく、やはり雪景色に映える。


そして望岳台。

 

さて、2023年は年間の休み56日に対してヤマレコに載せた山行回数48回、日数にしてなんと59日に及んだ。ちょっとやり過ぎた。

 

年齢的にも2,3年前をピークに明らかに衰えてきて、少し山行間隔を開けるともう歩けなくなるんじゃないかという強迫観念のようなものがある。

 

名だだる冒険家が40代前半で引退しているように、いや自分はそんなに大層なものでないけど、その理由が分かるようになってしまった。ということで今年はもう少し落ち着こうと

 

おもい

 

ました!!!