kamuymosir カムイモシリ北海道

kamuymosir カムイモシリ北海道

北海道の登山・野生動物・野鳥とかそのへんです

今日は一日中雨。ところにより災害。

さすがに山に行ったり海に行ったりできる状態ではないので、せっかくの休日を引きこもって過ごしている。朝からダラダラしてスマホのゲームをやったりして、これじゃ仕事の日と変わらんじゃないかと思う(ぉぃ)。

 

異常に晴天率が低い今年は星空に出会えるチャンスがない。

予約して買ったケンコーのリアフィルターもほとんど活躍の機会がなく寂しい限り。

 

リアプロソフトンは効果の弱い方から050, 100, 150とあるので、まずは一番弱い050を使ってみた。

SONY 14mm F1.8GM, α7RV

 

過去に撮ったのと比較してみると

にじみ方はLEE No.3とほぼ同じ。

 

じゃあ100と150はどうかというと、

 

…これを撮った7月1日以降、晴れの夜がないので比較できていないんだなあ。

あっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっつい

 

高山は天気悪いようなのでお休み、低山は暑いからお休み。山がダメなら海へ行こう。

 

石狩の浜は新しい道路が完成して入り口が小さくなっていた。本当は入ってほしくないのであろう。でも新川河口も入れなくなった今、札幌近郊でシギチドリが好条件で見られる貴重な場所だ。何とか…ここは何とか一つよろしくおねがいしますよ、エヘ、ェへヘェ

 

暑苦しい草原からヒバリが飛び立つ。

 

水溜りにはカワラヒワ。よく水浴びに来る。

 

ホオアカはまださえずっていた。

 

ノビタキ幼鳥。よくわからない写真だけど。

 

シギにはまだ早いかなあ…と思ったがいたいた、トウネン3羽。

この時期はオレンジ色が綺麗な夏羽で、渡りが本格的になると冬羽と幼鳥ばかりになってくる。

ただし当たり外れがある、というよりも個体数が少ないので何もいない大外れもあるのが怖い。

濃いオレンジの喉。トウネンだねえ。

とはいえバリエーションがありすぎて何がトウネンの模様なのかよくわからない。オス、メス、成鳥、幼鳥、換羽中など色々あるのだろうけど訳がわからないよ…

 

この3羽はウロコ模様。

どこからか急にトウネンの群れが飛んできて、つられて飛び立つ3羽。

保護色が見事。

合計15羽の群れになった。

最初に3羽いて、何羽かが飛んできて合計15羽になりました。何羽飛んできたでしょう。

飛んできた群れには白っぽい個体が多く見られた。親子なの?

 

砂浜では水浴びする群れ。たぶん海水だ。

ウロコ薄太郎。

ウロコ太郎。

うす

こい

たくさん見ているとどんどん分からなくなるのがトウネン。

さよなら

 

キアシシギもいた。2羽。

キアシシギはよくこの顔をする。警戒心強め

 

こちらは何チドリ?

近くに親がいた。コチドリ成鳥2、幼鳥2の親子。ここで繁殖したものか。

夏休みシーズンになるとここは一層騒がしくなる。海水浴場じゃないので無法地帯。

せめて鳥見る人はマナー良く…ここに来る時点でマナーよくない?の?

白雲岳避難小屋をあとにして高根ヶ原方面へ進む。

連休最終日ではあるが人はまばらで静かなものだ。天気は回復傾向で、さっきまで羽織っていたダウンを脱いで出発。

 

あちこちで花盛り。ヨツバシオガマ。

 

チングルマは咲いているものもあれば羽根飾りを伸ばそうとしているものも。

 

ノゴマ。鳥少ない。

三笠新道分岐。いつも閉鎖中。

高根ヶ原の眺めが良い。というか「自分が高根ヶ原の上に立っている感」を一番実感できるのが高原沼を見下ろせるこの辺。

こちらはトカチフウロ。

 

コマクサが全盛期だ。大株も多い。ここまで成長するのに何年かかるのだろう。

 

こちらはチシマツガザクラ。線香花火みたいに放射状に広がった姿がステキなのだけど撮りにくい。

 

紫がかった濃い青が印象的なミヤマリンドウ。

 

登山道は一部笹被り。

足元は明瞭な登山道だから見た目ほど大変じゃない。でも避けられない泥濘もあってそれなりに大変。

木道が出てきたら忠別沼はもうすぐ…でもない。まだまだ先!あぁぁ

 

平ヶ岳を越えた風衝地は矮性のヨツバシオガマが多い。個人の感想です。

みんな背が低い。風が強いせいなんだきっと。

これはエゾヒメクワガタかな?小さくて可愛らしい花だ。

眼前に忠別岳が迫ってきたら

やっと忠別沼だ!

忠別沼といえば!

エゾサンショウウオ!!

いっぱいいる!

ここでは3年程度かけて成体になるらしく、まだエラが残る大小の幼生を見ることができるのだ。

頭でかい。エラが立派。かわいい

卵もあった。中では今にも孵化しそうな幼生がたくさん。まあー共食いするんだろうなぁーーー

このまま見ていたいのも山々なのだが、ここは帰路が遥か長いから長居はできないのだ。

 

帰路を一望する。霞む彼方まで戻らねばならぬ。

矢印が避難小屋。そこから右に行って緑岳登って下山予定。うわぁあ

眼下の高原沼周囲の草地にはヒグマが遠望できた。

羽がボロボロだけどウスバキチョウ。毛が多くてきもちわるぅ

避難小屋。いやあ遠かった。疲れた。お腹痛い。

でも時間が押しているのであまり休む訳にもいかず、緑岳へ。

緑岳中腹のお花畑は傾き始めた日に照らされてとても美しかった。

よく見ると痛んでるけどアオノツガザクラ。

エゾノツガザクラも華やか。

チングルマは白く輝く。

皆が振り返る場所。第一花畑で緑岳が望める最終地点だ。

あとは樹林帯を歩いて下山。

ウソ3羽の群れ。1羽しか写っていないけど。

ネジバナは温泉近くに。

戻ってきた。

時間が遅くなってしまったので急いで帰宅。

高原温泉寄りたかったなあ…

 

黎明の緑岳。

久しぶりの表大雪に心躍る。しかし最近、登山するとお腹痛くなるのよね。

風が強く、天候は下り坂か。先ほどまで見えていた山頂はあっという間に雲の中。

暗いお花畑にいくつもの光る目。エゾシカの群れだ。

エゾシカがたくさんいると、近くにクマはいないと思って少し安心する(根拠薄弱)。

クマ対策は色々してあるけど、このクッソ高いクマスプレー。

今日みたいな風が強い日だと自爆する気がする。人間にとっては恐ろしく強力な催涙スプレーだ。

雪渓が残っていた。

意外にもこの時間だと少し硬い。傾斜があまりないので問題はないが。

絵的に寂しいので人を入れて一枚。

これがめんどくさいんだわ。モデルが自分しかいないから。

赤くなっていく東の空。

行き先は左端の雲の中。いやん

だんだんと明るくなっていく。風が強いが陽が高くなればまた変わるかもしれない。7月中旬にしてちょっと寒い。

時々高根ヶ原が見えるが、すぐに消える。

足元には様々な高山植物が花を咲かせている。しかしみんな風に吹かれてプルプルプルプル…

静止して撮影に付き合ってくれるのは低木のコケモモくらい。

緑打鍵山頂。

さすがにこの天気では動物も鳥も静かなものだ。

なんか黒い。標柱が黒く塗られている。さすが表大雪、メンテナンスが良い。

 

緑岳〜小泉岳のあたりは風衝地植生のお花畑だ。

エゾツツジ。ひときわ色が濃く目を惹く。

コマクサ。

風でプルプルする。

一瞬視界が開ける。あ、良い感じと思ったがすぐにまたガスの中。

板垣新道を通って白雲岳避難小屋に向かう。ここはヒグマ注意エリアだが水の流れがあって花も多くて夢のような場所。自分がヒグマだったらここに住みたい。

雪渓を横切る。

うーん、フォトジェニック。

しかしこのスプーンカットの雪がかたくて歩きにくいことこの上ない。

午後には緩んで歩きやすくなっていたけど、やはり早朝は注意が必要だ。

高根ヶ原が見えた。わずかながら天候は回復傾向だ。

雪渓の脇にはミステリーサークル。というか何だこれ、誰かが植えたみたいに円形に並んだ葉っぱ。

ここはツガザクラ類とチングルマがびっしりのお花畑。ステキ

天候が悪いのが残念だけどステキ。

やはり表大雪はツガザクラとチングルマよ。

すぐ近くでエゾシカがこちらを見ていた。

左のツノが短いこの個体は見覚えがある。去年も白雲岳避難小屋付近に陣取っていた大きな雄鹿だ。

…だけどツノって毎年生え変わるはずなんだよな。去年は何かのアクシデントで折れたものと思っていた。なんで今年も短いのよ?

 

避難小屋が近づく。でも直前が急傾斜なので意外と着かないの。

避難小屋で一休み。

遠くにカヤクグリのペアが飛び回っていた。この鳥は春先の警戒心が半端なく、遠くに見つけてカメラを向けてもすぐ飛び去ってしまうが、晩夏には打って変わって寄れるようになる。個人の感想です。

 

ルリビタキ。今日は声だけかと思った。尾羽が青い。

 

山のアイドル、シマリス!

仕草が可愛らしい。

いちいち可愛らしい、生まれながらのモデルさんだ。

周辺には3匹いるらしい。

札幌周辺の低山、というか円山にいたシマリスはどこへ行ってしまったのだろう。もう何年も見ていないけど、エゾリスに追いやられてしまったのだろうか。

 

さっきのエゾシカがテン場まで移動してきたようだ。クマじゃなくて良かったねの図。

 

さて、本日は高根ヶ原を歩いて伝説のシロフクロウを探す旅だ(絶対いない、当然いませんでした)。このまままったりシマリス撮って、早めに下山して沼巡りも頭をかすめたけど折角遠出してここまで来たのだ。行くだけ行ってみよう!

 

という訳で続く。

雨。

またか。毎週、休みの日は雨だ。札幌はまだ晴れ間も出るが、大雪山〜十勝岳の天気は全部がぜーんぶ雨。5月末から全滅で、もう生きる気力さえ尽きてくるのである。

…などと言っていても始まらないので諦めて雨の中突っ込むことにする。

 

大雪山系に行きたいが流石に交通費がもったいないので十勝岳連峰へ。

凌雲閣スタートの上富良野岳か富良野岳が高山植物が多くていいな。

展望は期待しない。

 

とは言ったものの、手持ちのレインウェアは大いに不安である。

蒸し暑いか、風に吹かれて極寒か、それも予想がつかない。

 

早朝、小雨。

風があまりないのが救い。暑くはないが、少し蒸す。

 

視界は良くないが久しぶりの十勝岳温泉スタートにテンション上がる。

三段山分岐にて。

ん?馬足洗沼とな。あの沼そんな名前がついていたのか。

↓古い看板にも「三段の沼」って書いてあったから三段の沼だと思っていたのだが…

 

さて、足元にはアカモノだ。

小さいが枝がしっかりしていて、「草ではなく低木」感がある。

たくさん咲いていたが、満開の時に通ったのは初めてかもしれない。花期が短いのかな。

 

ヌッカクシ火口(安政火口)を越えると登山道らしくなる。

ここは夏は水が流れていない枯れ沢のことが多い。今日は問題になる程ではないが水量豊富。

大したことはないように見えるが、大雨が降れば急激に増水してしまう。

実際9年前、この付近で増水で下山でなくなった団体が救助されている。ということで渡渉の多い富良野岳方面には向かわない方が良いでしょね。この雨量なら問題なさそうだけどさ。

 

水滴がきれいなウラジロナナカマド。

 

ザ・高山植物チングルマ。

群生。

もう毬果になり始めているものも。

 

遠くで鳴くのはカヤクグリ。

霧の中の茶色い鳥。どうしようもない被写体なのだが声はとても良い。

ミソサザイの声も多かったが、今日は見える場所には出てこない。

 

濡れてしょんぼりしているのはエゾコザクラだ。

ぼんやりとした景色の中で際立つ鮮やかさ。

 

上富良野岳直下のお花畑は満開だった。

コエゾツガザクラ。

斜面いっぱいに広がる。素晴らしい。

アオノツガザクラと…右は何だ?真っ白だから白花?

エゾノツガザクラ。どれも「木」なんだなこれが。

 

コケモモ。

水に濡れて鮮やかさがいっそう際立つ。蝋細工みたいな質感になっている。

 

樽前山では終わったイワヒゲもここでは盛り。4連

 

こちらはジムカデ。ここでは多くない。

 

緑っぽいこれは…なんだっけ

これ。あとで加筆

 

メアカンキンバイ。岩の間にポツリポツリと。

 

かみふらの岳山頂。展望なし、風あり、小雨。

こういう状況なので展望などどうでも良いが、上富良野岳〜上ホロカメットク間も素敵なお花畑なので上ホロまでは行ってみる。

 

イワウメ。あんまり咲いていなかった。

 

ヨツバシオガマ

 

イワヒゲに雨が降る

 

ここも彩あざやかで素晴らしい。

 

雨が降り続く中、下山開始。稜線から離れると雨が弱まっていった。

 

濡れシマリス

 

 

レインパンツがイマイチで靴も浸水した。

 

何はともあれ無事下山。

 

やっぱり山はいい。大雪山はもっといいに違いない。