現地時間7月7日&8日にラスベガスで2日連続で開催されたUFCのオクタゴンサイドに桜庭和志の姿を見つけた。先日発表されたサクのUFCホール・オブ・フェイム=殿堂入り。その授賞式のためにラスベガスに招待されていたんだね。
1997年に行われた UFC JAPAN ヘビー級トーナメントで優勝。その後PRIDEでグレイシー一族、ヴァンダレイ・シウバ、世界の強豪と数々の歴史に残る激闘を演じた。勝つ時もあれば負ける時もあった。ただここまで観客を意識してMMAに取り組むファイターは稀だと思う。
UFC公式サイトの中にある殿堂入り授賞式とサクのスピーチ動画をぜひ見てほしい。まずサクが登場する前に流れるVTRがめちゃくちゃカッコイイ!過去のサクの勇姿とそれについて語るファイターや関係者の言葉もいい。
ちなみにワイはこのVTRにある桜庭VSホイス、桜庭VSヘンゾを両方とも会場にて生で目撃している。ホイス戦でグレイシー陣営がタオルを投げ入れた瞬間の観客の爆発ぶりは凄まじく、大袈裟ではなく東京ドームが揺れたんじゃないかと思うほどだった。それとヘンゾ戦の西武ドームで見せたアームロックも衝撃だった。
ヴァンダレイ・シウバとの3戦では一度も勝てなくてめちゃくちゃ悔しかったのも覚えている。サクは戦いを通じてワイを興奮させてくれたし、喜びも悲しみもたくさん味わせてくれた。そのことをこのVTRを見ながらあらためて思い出した。
お馴染みのPRIDEのテーマ曲でサクラバマシンのマスクを着けて現れたサク。さらにプレゼンターがドン・フライという、PRIDEが好きだった人には思わず頬が緩んでしまう演出の連続。スピーチでは冗談を交えて会場の笑いを誘うサクはここでもエンターテイナーだった。
ドン・フライ塾長とPRIDE男塾の会合があるからラスベガス観光には行かないらしいね(笑) この動画では途中で切れていたけど、スピーチの後半ではこれからのファイターに対し 『お客さんに伝わる試合をすること』、『受け継いでもらいたいのは技術よりも心とプロとしての誇り』だと話した。
そしてサクは先輩であり戦友でもある高山善廣がケガと戦っていること、そしてその回復を祈ってくださいとも話した。ジョークあり、真面目モードありのまるでサクの戦いぶりを見ているようなスピーチだった。
日本に総合格闘技黄金時代を築き、多くの人の心を動かし、その後のMMAファイターを目指す者たちの道標とも言える存在となった桜庭和志。その彼がUFC殿堂入りを果たした今こそ、サクが命を削って残した戦いに思いを馳せ、その偉大なる功績を称える良い機会だと思う。『サク~!めっちゃありがとな~っ!!ヘ(゚∀゚*)ノ』