しばらくして、その男はケーキを持ってきた。



キタムラのケーキだった。



地元では有名なお店。



その男はその店に出資していて、コンサルティングもやっているとのこと。



ある日、僕は自分の副業であるたこ焼き屋の話を、情報誌への掲載を見せながらその男にしてみた。



もしかしたら出資してくれるかもしれない・・・



僕にはそんな思惑をもってその男に話をしたのだった。



すると・・・



「今度食べにいきますよ」



少し興味がありそうななさそうな、微妙な雰囲気だった。




数日後、その男はたこ焼き店を訪れた。



店は美人スタッフに任せていた。



その男はたこ焼きを食べて



「うん、うまい!これはいける!」



「前向きに検討しますね。自分で決断できないので、4人の執行役員と話して検討してみます。」




よっしゃ~!



僕は心の中でそう叫んだのだった。



これがすべて嘘だと知らずに。。。




                                         つづく

ある日その男と僕は世間話をしていた。



その話の中でゴルフの話題が始まると、その男は自慢げにこう言った。



「不動と有村知ってますよ。この前のライフカードレディースのパーティーに呼ばれて言ってきましたから。


 今度一緒にラウンドできるよう段取りしますよ。」



その言葉に僕は二つ返事。


そして、やっぱりこの人は大物なんだな~と信用し始めたのだった。



数日後、その男は僕に



「9月26日空けといて下さい。有村とコースを一緒に回る約束をしましたから。」



この時、僕は信じてしまったのだった。。。



この男を。



                                                    つづく





こんな職場絶対辞めてやる!


僕はいつもそう思いながら過ごしていたことを思い出す。


そういう不安定な心境の僕に、その男はうまく乗ってきたのである。



「うちにスカウトしようかな・・・」



この言葉はその後の僕の行動に大きく影響を与えた。


なぜなら、今の仕事を一分一秒でも早く辞めたかったから。



それに、「来て欲しい」と言われていい気持ちがしない人はいない。


その言葉を境に僕とその男は、さらに親密になって行くのであった。。。。



                                       つづく