JR北海道の特急列車が全席指定で統一される件
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20251119_KO_asahikawa-express.pdf
JR北海道の特急列車が全席指定で統一される。以前から北斗,すずらん,おおぞら,とかちは自由席の設定が廃止されており、今回残っていたカムイ,ライラック,オホーツク,宗谷,サロベツにも適用することとなる。これを単純値上げと考えるか、座席共通化へ繋げるか。

2006年頃から現在の"グレードアップ指定席"となる。これをもって料金の格差ともなっていた他、789系が『スーパーカムイ』向けに新造された際のuシートにも採用されている。一方でこちらにのみ個別のコンセントが設けられ、同じ指定席とするには格差が生じることとなった。

それこそ最繁忙期を除いて、自由席相当の料金で指定席料金にすべきかもしれない。さらには快速『エアポート』や『ホームライナー』も、同等の料金としたうえで対距離制へ移行。車内精算の場合は追加料金という形か。
この理屈の場合は『ノロッコ号』も同等となるため、ノロッコ号が"特急へ格上げ"という形になる。用途こそ大きく異なれど、これはこれで面白くもアリ。なおノロッコ号は老朽化により、2026年度をもって引退する予定。
SL『冬の湿原号』については料金体系が異なっており、保存費用を確保する目的もあるので引き続き別体系となるか。そしてこれも"特急格上げ"という形…。
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20251212_KO_reservedseatfee.pdf
そう言っていると快速の指定席料金を1000円とし、チケットレスサービスの際に800円となる。こうなればいっそ特急料金と快速指定席料金を対距離制で統一してもよさそうで、特に現金決済で額面が100円単位ならばいいのかもしれない。(引き続き、SL『冬の湿原』号は別枠とする。)
JR東海の特急列車は年末年始に自由席が休止される
遅ればせながら、JR東海の特急列車は年末年始に自由席が休止される。しかし車両が事故で不足するため、臨時『ひだ』を一部欠くほか定期便も減車を余儀なくされた。
一方で『高山祭』の時期にあったことから、臨時『ひだ』のダイヤを使用した快速が1往復運行された。キハ75が使用され、性能は前代特急車両のキハ85と同一であったことから時刻変更も不要となっていた。

ならば逆に、全席自由の臨時『ひだ』をキハ75で運行するのはどうだろうか?リクライニングシートへの着席が指定席料金(概ね繁忙期~最繁忙期)で統一され、安価な料金ならば基本的に立ち席となる。この"安価な料金"で着席できたならば…、そういうこと。
美濃太田転属以降は寒冷対応と一部ワンマン化改造を受けたとはいえ、ホーム高さの問題が解消されず本来活躍を見出したかった下呂以北で運用につけないまま。太多線など平坦な区間で3両運用は可能となったものの、冷遇気味だった印象を否めなかったのは以前に記載した。

もっとも現行特急車両の復旧に目途が立ったようで、少なくとも2025年末からの期間でこの措置は必要なさそうだ。というより、やはり最初から新規投入数が足りていない。
JR西日本は快速の指定席に復刻ロマンスシートなんかどうだ
JR西日本は快速の指定席に『Aシート』と『うれしート』を設定した。前者は特急と同等のリクライニングシートを搭載して、専用車両を用いている。後者は通常の車両を区切って設定しており、試行段階や暫定措置といった感を否めない。

2025年は3月から(おおさか東線と)奈良線全ての快速に終日設定されており、10月からは平日のJR東西線系統にも設定がある。引き続き前者は車両そのままとなり、後者に至ってはロングシートそのままだ。
とりあえず用途面では着席のみを目的としているのだが、やはり有料座席で"格を感じない"のは足りない。加えて東西線はロングシートなので、余計にそう思わせる。せめて何か格差があったほうがいい。

そこで思い付いた"復刻ロマンスシート"。これは回転式クロスシートとしつつリクライニングは省略し、個別のコンセントは設置する。簡易的な格差とすることで指定席では『Aシート』との料金格差を継続し、自由席としても使用可能とすることだ。
特にJR東西線系統はロングシートへの切り替えが可能な設計として、指定席として使用しない方向や時間帯にも自由席とできる。面白いと思わないか?

ただJR奈良線の場合、平行する近鉄京都線はランダムとはいえ料金不要の急行が同等となった。新車はロングシートからクロスシートへ切り替えられ、後期型はトイレも完備する。これがあるため、関係などちょっとややこしい。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/251212_00_press_daiyakaisei_kinkiarea_1.pdf
そう言っていると、快速『うれしート』の設定をさらに拡大。いよいよ大阪環状線内でも設定されるほか、東海道・山陽本線系統ではとうとう新快速にも導入されることとなった。新快速は棲み分けを兼ねて『Aシート』を拡充すべきなのだが、新車導入費用をカットしたのか?…ってか号数どうなってんだい?
(おわり)
