JR東日本は11月26日、奥羽本線福島~新庄間(山形線)にE723系5000番台を導入すると発表した。

2両編成で山形線(奥羽本線:福島~新庄)へ11本投入されることとなり、2026年秋頃からの運用開始を予定。カラーリングは既存の編成を踏襲し、オレンジ(ベニバナ:山形県の花)と深緑の帯となる。車内はオールロングシートとなり、電動車いす対応の洋式トイレが設けられる。

ネット上の噂でHB-E220に準じたHB-E220でない車体が製造されていたというのが、こうなって出てきたわけだ。正直なところ長野地区向けにE131系と別の3ドア車両を投入すべきであり、E129系であれば山形線へも同一の拡幅車体を採用できたばかりどういう了見なのかと。
総合車両製作所(J-TREC)主導で製造するならば、一部例外(常磐緩行線,鶴見線など)を抜きにして拡幅車体を採用しただろう。HB-E220と同じく、外観はどう見ても川崎車両による主導だ。…何かあったのか!?
まあ従来より座席幅が拡大されるので、オールロングシートになったのは致し方ないか。ただ701系5500番台は米沢以南の峠越えに対応しなかったはず。もしかすると完全共通運用を図るべく、2度目の機器更新並びに重装備化を図るのかもしれない。
なお新幹線の直通があることから標準軌車両であり、山形線以外では田沢湖線のみ該当する。ホーム高さは新幹線や直流電車と同等になるため、ドア部分を低床化させる必要がない。E129系と同一車体を採用できるかというのもそれが理由だ。

米沢以南の峠越えは719系5000番台が担っており、1991年の登場から早35年でいよいよ退役が決まった。サイリスタ位相制御方式の機器類も枯渇し、先に引退した719系0番台(狭軌)から流用することもあったらしい。
(おわり)
