2019年7月22日(月)午後7時50分 福島県福島市/福島駅東口を出発

33.福島駅東口19:50発→名鉄バスセンター(6:13)着 夜行名古屋~宇都宮・福島線/名鉄バスセンター行き 福島交通
 よくよく考えれば本宿と岩津、豊田の停留所は東名高速だ。この時点ではさほど乗っていない。そもそも夜間で外の景色が見られない以上、特に一般道路のルートなどを割愛せざるを得ない。
もも「だから、景色とかあきらめなさいって。」


 とりあえず高速走行をスタートさせた福島交通。入ったインターの次がETC専用であること。東北南部に数少ないトンネルを1本(福島トンネル)介したことから、福島西でいいかと…。


 途中、最初に停車する二本松で親子3人が乗車。
さく「ようこそ、修行の時間へ。」
なぎ「お前、後で…。」


 郡山駅へ向かうため、郡山で高速走行を一旦終了。福島もそうだが"アウェーの地"、一般道路を介した位置関係がわからない。
めぐ「…インターから駅ってどういう?」
もも「何、また調べろって?」


 郡山駅前で乗車扱いするバス。ここまでの景色を重視した疲れもあり、面倒にもなったので一旦"ルート追跡"はやめておこう。
もも「いい加減、寝てないんだし。」
めぐ「それあるからね。」


 午後10時25分、上河内でバスは小休止。主要なサービスエリアにして外へ出て気分転換できないのは、利用客にとってやはり苦しいものだ。
もも「本当、誰が選んで。」
めぐ「そんなのわかんないし。」


 午後10時59分、宇都宮駅まで来た。乗車時間のバランスを考えるならば、ここから乗るのがちょうどよくなりそうか。
さく「そうだよね、寝る時間考えたら。」
なぎ「逆にここまで寝ろったら、多分早すぎるし…。着くのがどれぐらいか。」


 午後11時54分、佐野新都市バスターミナルで乗車扱い終了。

2019年7月23日(火)午前0時21分 埼玉県久喜市/久喜白岡ジャンクション

 東北自動車道から首都圏中央連絡自動車道(圏央道)へ。こちらへ分かれると首都高速(少なくとも東京都心部)を経由せずして、中央自動車道や東名高速方向へ進められる。


 午前0時26分、深夜にトラックの多い菖蒲で小休止。バスは運転士を交代、休憩を繰り返しながら進めていく。その昔に"本番は寝てるとき"だと名言があり、まさしく体現。こちらもルートを気にしてしまう。

 菖蒲を出ると圏央道(首都圏中央連絡自動車道)を進んでいき、(上尾道路,)関越自動車道,中央自動車道とのジャンクションを通過していくようだ。このルートであれば海老名から東名高速へ進み、後は比較的わかりやすい。


 午前2時30分。東名高速を経て御殿場から新東名高速に入ったらしく、停止した駿河湾沼津では雨が降っている。日中は設備の充実ぶりから人気が高くも、夜はあまり店なども開いておらず休憩に特化することだろう。

 ここまで概ね2時間おきに刻んできているようだ。新東名高速は線形がよく、通常にはバスの最高速度が120km/h。もっともこのバスは東名高速の赤塚で開放休憩となっており、東名高速ルートの本宿と岩津、豊田に停留所が設定される。これで名古屋高速まで、ルートは確定した。


 午前4時20分、浜松いなさからは東名高速への連絡路に進む。この連絡路も"本線"が豊田まで開通したことにより、あまり日が当たらなくなってしまった。そろそろ夜が明けて、景色も見られる頃合いか。


 昨日までの雨が上がり、晴れて朝霧になって現れてきた。まだ日も上らず暗い中、幻想的な雰囲気を見せてくれる。すっかり交通量が少なくなったであろうこの連絡路。それでも最繁忙期にはどちらかの渋滞は必須なようで、ルート選択に用いられる。


 午前4時33分、三ケ日から東名高速を名古屋方向へ。福島を出て夜通し走ってきたバスも、いよいよ愛知県が見えてきた。


 検札所跡地を活用し、下り線にだけ開設された豊橋パーキングを通過。売店は設けられておらず、大型予約スペースが(空きまくりだったものの)用意されるなど実用に特化している。


 午前4時48分。赤塚パーキングでようやく外へ出られ、雨が上がった夏の朝らしい生ぬるい空気を味わう。上り線と異なり、新しく建て替えられた"母屋"に売店はなくトイレだけ。こちらも豊橋と同様、実用性に特化したものとなった。
さく「…寝れた?」
もも「…ま、誰かよりはね。」


 そのため短い時間しかなくとも、こちらはあまり困らない。内部はトイレ設備も最新式で、ハイウェイ情報ターミナルもしっかり機能している。もっとも旧建物でも、この時間ではトイレ以外開いていなかっただろう。
さく「それにしちゃ、随分興味深げに。」
めぐ「こういう、無人だけど新しいモノって結構ね…。」


 もともと下り線の駐車場はあまり広くなく、大型22台に小型23台。トラックの多い深夜帯では前者が手狭になり、豊橋の検札所跡地をが活用される要因となっている。さあ、バスへ戻ろう。
なぎ「雨上がってよかった。」
さく「この時間、あんま外出ないからね。なんか独特っていうか。」


 午前4時55分、赤塚パーキングを出発。車内からであれば固定窓の着色度が分かり、景色が青緑がかったものとなる。見覚えある景色を、覚えない時間帯に。目線の高さもあまり経験なく、なかなか新鮮なもの。さあ名古屋までラストスパートだ!
もも「アンタって結局、寝れてない…。」
めぐ「もう、着いたら終わろうかなって。」
(つづく)