2019年7月21日(日)午後9時13分 仙台市宮城野区/楽天生命パーク宮城

レフトスタンドへ進みたい。2005年当時(両翼101.5m)の外野フェンスから前へせり出すように設けられた『Eウィング』も、度重なる改造ですっかり元の形を成していない。手前の芝生席は最大10人用の『ピクニックボックス』となる。
さく「これもいっそさ、全部崩して一体化じゃないけど。」
もも「それ言っちゃうと…、最初のアレが全部なかったみたいな。」

前方こそペアシートが設けられているレフトスタンドも、後方は応援席として成り立っている。応援用機材を撤収しているところに、黄色いマスコット『スイッチ』もいた。
なぎ「…何者?」
さく「皆目…。」

レフトのポール際まで回ってきた。ライトスタンドや1塁側を眺めればあちらにも、下から上まで多種多彩な座席が用意されている。2019年時点で年間販売分を含め、販売座種は51にも及ぶという…。
めぐ「あとは…、屋根?」
もも「やーねーって?」
めぐ「…昨日今日って雨っぽかったし。」

コンビニ端末で席種を選べたならば、やはり内野3塁側『バイバーシート』に落ち着くことだろう。比較的安価であるほか、座席も昨日の上段席より優れているタイプ。形状はナゴヤドームでも見かけるもので、ひじ掛け完備の跳ね上げ座面式。
なぎ「要はアッパーの万能な…?」
さく「だったら…、昨日のほうがよかったかもよ。」
…と、ここまでになりそうか。あまり場内で長居しすぎてもよくないので、名残惜しくも外へ出よう。
(現)おいしい水ミウ(ダイドードリンコ) 110円
(現)ミウプラススポーツブルーオアシス(ダイドードリンコ) 130円
外へ出た以上はもう場内に戻ることもない。帰りのドリンク類は自動販売機で買えば現金が使えるし、価格も抑えられていいもの。ただ実際問題、夕食はまだありついていない…。
さく「アレまだやってるんじゃない?」
もも「そういや、そうね。」

そこで役立ったのが、試合終了後も開いている外周の飲食イベントだ。この"アフターゲームディナーショー"が、帰宅の足も分散させているもの。店からすれば"閉店間際の売り尽くし"。何かと息巻いた"楽天式キャッシュレス"も、今回はこれが最後になる。
(R)ガパオライス(楽天生命パーク宮城外周/THAI ZAM ZAM) 700円
今回はタイ料理にしてみた。細長い品種の米を用いており、水分が少なく"パラパラ系"な仕上がり。辛さを抑えてもらったため、まさしくひき肉と目玉焼きの乗った"サラダごはん"になる。ってか、そもそも『ガパオライス』って何だっけ?
さく「さあ…、調べれば。」
もも「…ってかアンタら、何も知らずに買ったわね。」
めぐ「いや、なんとなくこんな感じかなって。」
(R)タンドーリチキン(楽天生命パーク宮城外周/THAI ZAM ZAM) 700円
カレーではない系統のスパイシーな『タンドリーチキン』。ガパオライスの辛さを抑えてもらった分、こちらのスパイシー風味が組み合わさって絶妙なレベルに至る。会計が別になったため、"閉店間際の売り尽くし"で2品700円にならなかったらしい。
さく「もうちょっと落ち着いたらさ、お安く。」
なぎ「別にいいだろ、思い付きだってたまにはさ。」

これにて今回の野球観戦は終了。土曜日の試合時間が30分遅くなるなど優れない天候ながら、なんとか試合中止で無駄になることは免れた。最後に『ボールパーク養成ギプス』なる、美しく模られた構造体を収めて帰ろう。
めぐ「次、いつになるかな?」
もも「さあ…、アンタの気まぐれで全部決まるもんだし。」
さく「…でも、これ本当よくできてるよ。」

気づけばそろそろ夜10時。ここまでの疲れもなかなかに溜まっており、駅までの足取りも重い。帰宅客がかなり少なくなったのが幸いだろうか…。
もも「あのさ…、同じ写真ならわざわざブレたまま。」
なぎ「案外ないかもな、昨日の写真って。」
何よりも問題なのは、午後10時に30分間隔となる仙石線のこと。臨時増発はできないだろうかと後から調べたところ、仙石線の"野球臨"は小鶴新田発着まであったらしい。
さく「ってか、帰らないで食べてたんじゃん。それに昨日より1時間早いし。」
めぐ「そうかな…?終わったの結局、いつもと変わらないぐらいだったじゃん。」

現れたのは同じ205系ながら、帯色の違う編成。こうなれば乗る車両は決まっている。
めぐ「後、行くよ。」
もも「本当、そういうのは早い。」

24.宮城野原22:09発→あおば通22:14着 普通2132S/あおば通行き クハ205-3108
仙台(あおば通)方向において、最後尾の"クハ"は2WAYシートとなっているのだ。もっとも座ったところで近鉄の"同類座席"と同様、座面と背もたれが薄くて硬いもの。仙石東北ライン開業以降、2019年現在はロングシートモードに固定されている。
なぎ「…やっぱり合わない。下の?」
さく「これ回さなきゃいけないんだよ、クロスにしたときとか。」

同じように5分ほど乗って、終着のあおば通から地下鉄へ乗り換えたい。この編成はあおば通に向かって、緑系,紫系,オレンジ系,赤系と全て異なる配色。それぞれ沿線のイメージロゴを貼り付けている。
めぐ「こういうの、結構…。」
もも「同じことばっかりだもん。いつまでたっても変わりゃしない。」
しかし2025年から様相が変わることとなった。E131系800番台が新規で投入されることとなり、直接投入は実に84年ぶりという。2015年以降はロングシート固定となっていたため、新車も青系帯のオールロングシートのみとなる。
(S)JR運賃:宮城野原→あおば通 144円
この日JRの路線に乗ったのは、仙石線のごく一部区間を往復した程度。仙台から乗車した往路は1.9km、復路も0.5km加わったに過ぎない。
もも「なんなら写真も使いまわそうったって。」
さく「…別にパスでもいいし。」
25.仙台22:26発→勾当台公園22:29着 泉中央行き 仙台市1113
あとは昨夜と同じ流れ。違うのは時刻と、この日使用した地下鉄の土・日・休日一日乗車券を再使用していることぐらい。勾当台公園で降りよう。
なぎ「荷物忘れんな。」
さく「はいはい、わかってますって。」
今夜の"キャンプ地"も3夜連続となるネットカフェだ。徒歩移動は割愛して…。
さく「で、朝って何時になるっけ?」
めぐ「どうかな…?一応、仙台を8時ぐらいで。出るのは7時ちょっとすぎていい感じ?」
無料となったシャワーも3日目となれば慣れたもので、空きも多かったため余裕をもって利用。あとはフリードリンクとメモ帳まとめで、おやすみ…。
(杜の都仙台、野球の遊園地へようこそ!? つづく)

まりえ「仙台市地下鉄と楽天生命…、今は楽天モバイルパークになりましたけど。いかがでしたか?まず仙台の地下鉄は2路線で単純でしで、すぐ終われたと思います。前日までに利府もクリアしたそうで、それが緩くしたんだと思いますね。」
まりえ「後半の野球は、前日もですけど。浅村栄斗選手が2025年5月24日、プロ野球史上56人目となる通算2000安打を達成した記念を兼ねていました。平成生まれでは初ということで、改めておめでとうございます。」
まりえ「で…、旅行はまだ終わりません。ここからは純然たる"鉄旅リターンズプラス"として、回ってきた話を紹介することになっています。まずは勾当台公園最寄りのネットカフェを"3夜連続のキャンプ地"として、一夜を過ごすことになります。どこを回ったのかと…、この話を誰が紹介することになるのかを。はい。」

野球についても、2025年シーズン終了現在は結構顔触れが変わっている。追っていくのも面倒になったため、各自調べるように。
まりえ「ここまではお姉ちゃんがお送りしました。では続きをお楽しみに。」
