(杜の都仙台、野球の遊園地へようこそ!? 第17夜)
2019年7月21日(日)午前10時38分 仙台市青葉区/仙台駅

東西線は後発路線であるため、ホームは地下深くに設けられている。乗っているエスカレーターが長かった。
もも「本当、半分もたれかかってりゃ楽だもん。」
めぐ「そうそう、今日あんまり動きたくないのよね。」

18.仙台10:43発→八木山動物公園10:55着 八木山動物公園行き 仙台市2405
先に八木山動物公園行きが入ってきたのでそちらへ乗ろう。都営大江戸線のような小断面地下鉄らしく、車体のサイズが小さい東西線。狭い車内にそれほどの混雑は見られない。
さく「…はい。」
なぎ「じゃあ、次…。」

大町西公園を過ぎると地上に顔を出す。こちらもまた都市部から外れた、自然の多い車窓である。次は『国際センター』だが、名古屋の『国際センター』とは大違いだ。
もも「たまたま名前が同じじゃなくって?」
さく「ま、そうでしょ。全国どこだってそういうのは。」

そのまま地下へ戻っていった。この2000系電車は新型らしく、デザイン性も優れた印象を覚えるもの。青系モケットの座席はなかなかカタく、短距離乗車に特化したもの。車端部壁面は濃い色でまとめ、ガラス面の大きな貫通扉とお似合いだ。フリースペースは1両あたり1か所確保されている。
めぐ「なかなか…、で。」
なぎ「まとまってない。」
八木山動物公園の手前で地上に顔を出す地下鉄東西線。再び地下へと戻って、終着駅に入っていく。
めぐ「ごめん、合わない。」

12分で到着した八木山動物公園の島式ホームは、南北線(泉中央)と同様の交互に入って折り返す方式。開業が2015年と新しいこともあって、ホームドアが完備されていた。

ステンレス鋼かアルミニウム合金か、調べればアルミニウム合金製だと…。そんな無塗装車体には南北線と対になるよう路線色の水色系が入っている。ホームドアがあるため、下半分に装飾はなされていない。
めぐ「…じゃあ、次。」
もも「あ、ホームと電車見たから出ようって?」

改札を出てからは案内に従い、動物公園のほうへ進んでみよう。展望台もこちらから向かうこととなる。新しい駅にして、壁面は無機質な印象を覚えるタイル張りだ。奥のほうへ進むと照明色が暖色系と…。
さく「これ…、今からどこ行くんだろうね?」

お目当ての1つとした展望台へはエレベーターで、地下2階から5階まで上がることとなる。薄暗く無機質な奥詰まったところにある佇まいが、大きな集合住宅を連想させた。
もも「本当にこんなとこから動物公園上がれんの?」
なぎ「なってんなら、…そうなんだろ。」

そんな"屋上"へ上がってみれば、ウッドデッキが濡れている。駅名となった動物公園はこちらが正面だ。
さく「そりゃこんな雨じゃ誰もいないって。」
もも「…今日日曜よね?」

ここからであれば駅舎にもなる『八木山てっぺんひろば』の出入口。トイレも隣接している格好らしく、困ったときにはありがたい。
なぎ「完全に屋上だ。」
さく「本当に屋上上がっちゃったし。」

八木山動物公園は標高136.4mの位置にあり、2019年7月時点で日本一標高の高い地下鉄駅とされている。せっかく来て霧がかった雨模様とあっては、高台から肝心の景色が見渡せない。
さく「こういう時、テレビだと晴れたときの画出すんだよ。」
めぐ「これ、狙って来れる距離じゃないんだよね。」

設けられていた案内図が示すように、晴れていれば絶景だったに違いなかっただろう。東北旅行の機会が今後もあれば、再び訪れていいものか…。

屋上から下へ降りてみた。この"構造体"は1階がバスターミナル、2~4階は駐車場となっている。駅ビルというよりは、人工地盤に近いものらしい。
さく「これもなんかイオンモールの駐車場?」
もも「あるわよね。本体と別で建物あるけど、本体にあるほうが大きいとかいうね…。」

1階の出入口から駅に戻ろう。ここから八木山ベニーランドは徒歩5分とあり、こちらも駅から近い。
めぐ「じゃあ…、次。」
なぎ「荒井だっけ?」
もも「ちょっとはさ、ベニーランド触れなさいっての。」

19.八木山動物公園11:11発→荒井11:39着 荒井行き 仙台市2210
発車して早々、橋を渡る形で地上へ顔を出す。上の道路と一体で橋になっているらしい。写真はピントが合わずに失敗。
もも「…別に狙って来れる距離じゃないからって、無理してまで撮らんでも。」
めぐ「うん、結構この辺って自然。」

国際センターから大町西公園にかけて、地上へ顔を出す地下鉄。ビル街も遠目に見つつ、自然豊かな風景が広がっている。地下鉄は都会的イメージという先入観は、仙台市において通用しなかったか。
めぐ「今度は大丈夫。」
なぎ「それデジカメじゃないだろ。」
以後は全て地下を進んでいく東西線。仙台を過ぎてもそれは変わらず、見られる景色がない。
さく「…座って景色見れないなら、メモしてたし。」

28分の乗車で荒井に到着。こちらは八木山動物公園や泉中央と異なり、折り返すことなく回送されていく。
もも「ってか、車庫どこよ?」
めぐ「いや、そこまでは…。」

ホームから改札へ上がるエスカレーターは、黒い土壁風の壁面がオシャレな印象。これまで地下鉄のなかった場所にあるためか地下浅いようで、エスカレーターに乗ったらすぐ地上へ出てきた。
(つづく)