JR西日本は227系(をベースとした)電車を、山口地区にも投入すると発表した。

黒色や金色の装飾が外観へ施され『維新』をイメージさせ、車両の愛称は『Kizashi』。かつてスズキが販売していた高級セダン『キザシ』ではない。2両編成3本と3両編成6本、合計24両が2026年度から投入される。

とりあえず新車の投入が決まったはいいが、合計両数としては中途半端な感が否めない。ひとまず"第1陣"ということだろう。
まず全てを置き換えるには編成数が足りない。一方で115系は再延命処置を施された編成もあり、継続使用しないことにはどうかしている。また山口地区には105系や123系もあり、特に後者は単行可能な希少品だ。
そんな新規投入される編成は4両がなくなり、座席数も減少している。幸か不幸か山陽本線の乗客数は多くなく、減車までならばとりあえず大丈夫そう。むしろ115系以外の要素として、宇部線と小野田線は存廃有無(および電化の継続有無)に係わってくるか。

現状の115系4両編成でワンマン運転を行っているため、中編成ワンマンに対応することは確定した。あるいはいっそ2両を基本にして、短編成・整理券発行方式のワンマンにするのだろうか?ただICカードに対応させていると、車載型装置と共に中編成方式を採用するし。
ひとまずは全体数がどれだけ必要になるのか、様子を見るのだろう。この投入案件もおそらく、例の通達(JR,大手私鉄,地下鉄の電車を2035年にインバーター制御へ統一)がなければ浮上もしなかったと思われる。
番台区分はどうするんだか。広島地区向けに0番台『Red Wing』が投入され、岡山地区はクロスシートの減少など伴って500番台『Urara』。岡山地区より先に、和歌山地区へオールロングシートの1000番台(車両愛称なし)が投入されている。
個人的にオールロングシートの1000番台は323系であるべきと考えており、323系へ編入させて同じく1000番台とさせたい。こうすることで空くこととなる1000番台を山口地区が付けることは可能だが、移行期間もあるし。227系500番台と新車は差異が小さいので、さすがにそこまではしないか。
(おわり)

