2019年7月20日(土)午後0時36分 仙台市宮城野区/岩切駅

昨年の東京都内と異なり、気温はさほど高くない仙台市内。しかし湿度が高く、屋外では快適に過ごせない。
めぐ「じゃあ悪いんだけど、もう1回トイレいい?」
もも「ああ、時間あるうちにしといたほうがいいんじゃない?」
トイレは改札の中にあるだけだ。

10.岩切12:59発→利府13:05着 普通4443M/利府行き クモハ701-1508
ここからの利府支線で用いられる701系。昼間は支線内で折り返し運用となるため、2両のワンマンとなる。車内は冷房が効いているので快適だ。
もも「作戦成功ってのなし、散々時間余らしといて何をまた。」
なぎ「メモ書きの時間にするんだと。」

当初予定の普通から急いで乗ったところで、立ち客も出ない程度の乗車ぶりとなった車内。発車して早々、本線とは接することもなく離れていく。
さく「そうすると帰り余裕ないね。」
もも「いや、だからさ?そういう。」

左側は新幹線の車両基地が広がっている。E2のうち0番台は"小窓"が並んでいることで判別可能ながら、J編成の中間車2両は1000番台に準じた"大窓"となっていたり…。なお2019年内に0番台は全廃し、2025年10月現在で残るのは1000番台でも後期型となる6本のみとなる。

無人で単式ホームしかない新利府を挟み、車両基地は続いている。この駅は従業員の通勤輸送を目的に設置されたものだ。周辺も住宅が目立ってきた。
なぎ「この辺からここ通う人いるんだろうか。」
さく「どうかな…?いたら徒歩ってすごい有利。」

岩切から6分の乗車で到着した。これにてひとまず、現存する東北本線の路線を全て乗ったこととなる。
もも「岩手とか青森のはどうすんの?」
めぐ「アレはまた別で考えようかなって。」

終着駅らしく、利府の駅は相対式ホームを"コの字"にした頭端式となっている。もっともこの時間は本数からして、1編成の単純往復運用なことから片面で間に合っている。そんな利府では花壇も出迎えてくれた。
さく「こういうのもなんかうれしいかもね。」

都市部の終着駅らしく、駅員が配置されている利府。駅舎は利府町コミュニティセンターを併設している。ロータリーも十分な広さを持ち、バスが各地区へ発着する。
めぐ「…乗らないよ?」
なぎ「そりゃ、次あるからな。バスなんか乗ったら。」

駅前には『りふレ横丁』なるものがあった。居酒屋が主体となって構成しているらしく、この時間はどこも開いていないようだ。だからと言って、他に店らしい店が見当たるわけでもない。
めぐ「ここは…、ないね。」
さく「ああ、お酒飲まないんだっけ?」

さて、話を東北本線の支線に戻したい。岩切から分かれた線路はここで途切れている。ホームの先端部には臨時用出入口と思われる階段があったり…。
なぎ「…また思いつかない。」

調べたところかつてはここから山々を越えていくのが本線だったらしく、廃止以降も留置線が設けられていたらしい。しばらくはまとまった用地が見られるもので、現在は駅付近が駐車場。周囲は住宅地となっている。
さく「さ、帰って食べよう。」
もも「いや、駅ならわかるけどここから…。」

では駅舎の待合室にて、先に買っていたおにぎり2個を食べようか。
(S)大きなおにぎりベーコンマヨネーズ(NewDays) 160円
具材となるベーコンは細かく刻まれたタイプであり、合わせられるマヨネーズは黒胡椒入り。これらが相性よく混ざり合う。下手に大きなサイズで食べづらくなるより、このほうが大いにいい。
(S)サンドおむすびロコモコ風(NewDays) 260円
ハンバーグにレタス、玉子にデミグラス系ソース。全てはハンバーグのレベルで、このおにぎりは価値が決まるというもの。厚みがあって食べ応えもよろしい。合格だ。
めぐ「ま、本番はあっちだからね。」
なぎ「息巻いてんな…、やっぱり。」

待合所に冷房はあるものの、仕切り扉がないため"室"にはなっていない。とりあえず座席があったためゆっくり過ごすとしよう。
もも「時間余らすってパターン、今日3回目よ。食べ終わったらさ。」
さく「やっぱりメモ書きでしょ、時間もったいないからって。」

加えてコミュニティセンターの案内所も、休憩所として利用できる。描かれていたのは利府町観光協会のメインキャラクター、十符の里の妖精『リーフちゃん』だ。
めぐ「使える。」
もも「アンタも変なスカウトしない。」

さあ、仙台へ戻ろう。このタイミングでどういうわけか、次の岩切行きは反対側から発車するという。平面移動が可能な構造でよかったものか。
さく「手間が省けてよかったし。」
なぎ「…なんでかわからん。」
11.利府14:00発→岩切14:06着 普通4444M/岩切行き クハ700-1508
乗るのは往路と同じ701系のワンマン2両編成であり、日中はこの1本を単純往復させる方式。復路は反対側の景色を見ていこう。

新利府の付近にあるジャンクション。ここでは三陸自動車道から仙台北部道路が分岐するのだが、路線番号E6は仙台北部道路に向いている。三陸自動車道のE45はここが起終点だ。
めぐ「あれ全部開通したらすごいことになるよ、300kmぐらい全部無料って。」
もも「本当、免許取ればいいのに。」

そんなこんなで車両基地がないほうの景色。ジャンクションの構造物を除けば、ひたすら水田地帯の広がる風景。右手になった車両基地で廃車から時間の経過している417系(訓練機械。2019年末までに解体)がいたものの、これでは収められない。
(杜の都仙台、野球の遊園地へようこそ!? つづく)

今回はここで区切ろう。
リタ「じゃあ、続きはまたしてくれるんだよね?」
めぐ「まだまだ野球もしてないし、これからね…。じゃあ今日はここまでで、続きはまたします。」