今回からの鉄旅リターンズプラスは?


めぐ「今回からは2019年7月、新時代『令和』となって最初の夏休みになりますかね。向かう先は2006年8月,2012年3月,2017年1月に続く東北です。仙台で"野球の遊園地"と題していることから、そういうことで…。」
 

 

 

 今回は7月19日午後に出発、23日の朝に帰ってくる計画を組んだ。わざわざ合計5日かけ、東北楽天の野球を目的に東北へ向かう。果たしてどんな珍道中になったのやら?
めぐ「では時間を2019年7月19日、午後3時半過ぎの名古屋駅広小路口に戻しましょう。それではどうぞ!」

 

2019年7月19日(金)午後3時39分 名古屋市中村区/名古屋駅広小路口


 今回も基本を変えずに広小路口からスタート。名鉄の駅から近いことで集合場所としていたのだが、アングルはとうの昔に限界を迎えていた。
もも「本当、わざわざこのアングルのためだけによ。金時計でいいのに。」
めぐ「…それもあるんだけど、なんかこっちなのよ。名鉄の駅から近いし、時間もすぐ始められるし。」
なぎ「で…、こっそりと決めたわけか。東北の楽天生命パークに。」
さく「まあいいからさ、始めようよ。」

 向かう先は東北地方。目的はプロ野球12球団最後の本拠地と2日連続観戦、加えて2017年1月に回り切らなかった路線を攻めていく。
なぎ「18じゃなくって、一気に新幹線でか?」
めぐ「一気に行くよ、今日中に着きたいし。」

(S)南アルプスの天然水(サントリー) 108円
 なお当時は消費税率が8%固定だったため、区別なく表記したい。

(現)JR乗車券:名古屋市内→仙台市内 10150円
 初日は新幹線を乗り継ぎ、仙台までひたすら北上するのみ。距離が長くなる分有効日数もあるため、前日に新幹線の乗車券などは購入を済ませている。新幹線の自由席特急券と、ここから持ち込む水を買っておこう。
もも「アンタも随分と大胆になったもんよ。今までったら低予算だの言ってさ、ひたすら下使ったり。それで文句も…。」
なぎ「いいだろ別に今そんなこと。ほら、新幹線。」


(現)新幹線自由席特急券:名古屋→東京 4410円
 乗車予定とした16:26発のひかり526号まで時間を余らせつつ、することもないので新幹線のホームへ出よう。ちょうど入って来たのぞみ30号は博多始発であり、混雑するようで乗る気もない。自由席は価格を抑えられるだけでなく、時間を自由に選べられるのも強みだ。
さく「別に早めても…。」
もも「そうよね。どうせ時間余らしたんだし、せっかく使うんなら東京で。」


 名古屋駅の敷地と周辺では、リニア新幹線の工事が行われていた。開業時期が不透明でまだ先の話ながら、それ以上に工事そのものの規模が大きすぎるのだ。しばらくすればまた、新幹線ホームからの景色が変わってくることかもしれない。
めぐ「やっぱり早すぎるのよ。リニア・鉄道館の。」
さく「模型のジオラマでしょ。」


 北海道から来たDF200機関車は、本州で適応させるべく改造されたという。その一方で2019年当時現役で稼働していたJR貨物のディーゼル機関車は、2021年度まで国鉄型が主流で残っていた。通過するタイミングがタイミングなので合わせられない。
なぎ「じゃあ、次。」

1.名古屋16:02発→東京17:43着 新幹線のぞみ234号/東京行き 787-1019
 すぐさま"ラージA"も入って来た。実のところこれまで当たったことがなく、営業開始から7年目で初遭遇だったり。こちらは新大阪始発なので、山陽新幹線区間からの乗客はいないはずだろう…。
さく「ま、ここは適当でいいでしょ。この前も乗ってるし。」
もも「そういやそうね…。」

 乗ってみればそこそこ埋まっており、比較的空席の多い右側を適当に座る形。多くの景色は3ヶ月前に見ているので、流しめに進めようか。
もも「そういって結構写真あったり、好き勝手やったり…。」
めぐ「…はい。」


 南大高のマンション群と大規模商業施設(イオンモール)。車内はやはり金曜日の夕方なのか、どことなくビジネス主体な埋まり様。N700は登場時から加速力も発揮しており、瞬時と言うほどかトップスピードに達した新幹線。


 蒲郡の海を眺めながら、向こうの島が何かと考えてみる。旅行後入念に調べれば『三河大島』といい、無人島ながら夏場は海水浴でにぎわうという。住宅地と共にリゾート地らしさも見せている。
もも「またよくわかんなくなるし。」
めぐ「…トイレいい?」

 時間が使えるうち、トイレに入っておこう。ついでに喫煙室を外から見れば、2人ぐらいしか入れなさそうだ。なお新幹線の喫煙室は2024年3月改正で廃止された。
さく「おかえり。」
なぎ「じゃあ、次…。」


 あっという間に静岡県湖西市へ入っている。引き続き新横浜まで無停車となっており、ここからは右側ならば景色も4月に見ているもの。よってあまり見る必要がないだろうと…。


 狙ったところでタイミングも合わせられず、磐田市付近を走行。いっそ寝たまま進められれば、後々ブログ旅行記にまとめる際も手間が省ける。
もも「はい、じゃあ新横浜で…。」


 焼津あたりで空を見れば、雲の形がはっきりしている。ただ曲がりなりにも、せっかくの(こだまでない)新幹線。車内販売でしたいこともあった。
もも「…何、まだ何かやんの?」
めぐ「ちょっと欲しいのっていうか…。」


 左側に座って景色を見たところで、富士山の姿は見られなかっただろう。そして16両編成、全長400mになろうかという東海道新幹線。車内販売がなかなか回ってこない。
もも「…アイスじゃなくって?」

 三島を過ぎてようやく車内販売が回ってきた。目的はネット界隈でそれなりに有名な"例の画"だ。なお東海道新幹線では普通車の車内販売も、2023年10月末に廃止。以降は東海道新幹線において、グリーン車のみモバイルオーダー方式となっている。


(現)スジャータスーパープレミアムアイス・バニラ(めいらくグループ) 290円
 プラスチックスプーンが突き刺さるという"シンカンセンスゴイカタイアイス"の画。これだけ固いのは乳脂肪分15.5%という濃厚さと、空気の少なさに由来するもの。このアイスは普通車の車内販売が廃止されて以降、駅の自動販売機で購入可能となっている。
もも「本当、それだけのためにね…。」
めぐ「こだま車内販売ないもん。」


 さて在来線はJR東日本の管轄となり、神奈川県に入っている。箱根新道から続く小田原箱根道路は小田原厚木道路が分かれて、そのまま西湘バイパスにぶつかる。
もも「ってかさ…、もう時間ないわよ?」
めぐ「わかってるって。食べるならそんなにかからないかも。」
(つづく)