不要物件の整理を言われ、仕方なしに進めつつも発掘物に期待していた。すると古い乗り継ぎ行程のメモが見つかり、実際使用した関西空港ルートとセットなことから2007年1月の計画案だろう。そこで今回は印刷メモを元に、机上で行程を検証していきたい。
2007年1月 未使用の行程を机上検証する!
0.木田8:11発→名鉄名古屋8:30着 名鉄津島線普通※名古屋本線急行
まずはいつものように名鉄で名古屋へ向かおう。2008年12月に大規模な改正が行われる以前、平日朝は7:57発から間が空いており混雑しやすくなっていた。6000系列の4両編成を2本つないで8両としており、集中させた格好らしい。
ということで、JRの遠征で使うのは長年親しまれてきた『青春18きっぷ』。2024年までは5回分を分割使用できた一方、自動改札には対応していなかった。
1.名古屋8:46発→多治見9:25着 快速2703M/中津川行き
最初の目的は中央西線で、当時運行されていた『セントラルライナー』用の車両(313系8000番台)を用いた快速ないし普通。3両編成を2本つないでおり、列車名の付かない『快速』であることから料金は不要となる。
またこの快速は211系4両編成を合わせて10両となっていた。現在は8両に統一され、車両も一新されて固定編成となっている。往時の旅行らしさというのか、セレブらしい気分も中央西線(名古屋口)では遠くになりにけり。
2.多治見9:30発→岐阜10:36着 普通615C/太多線経由岐阜行き
多治見からは太多線で美濃太田を経て、岐阜へ向かう。当時はキハ11が幅を利かせており、美濃太田に所属していた車両は全てトイレなしとなっていた。また基本的に美濃太田地区では"単車"を2両つないで運行される。
こちらも現在は車両が一新され、片運転台であることから2両以上の運行を前提としトイレも1か所以上設けられることとなった。また時刻で見れば当時より多治見を遅く発車しており、美濃太田での停車時間が多くとられている。
3.岐阜10:48発→大垣10:59着 快速2505F/大垣行き
岐阜からは西へ向かうべく東海道線。大垣までは日中に普通が運行されず、快速系統が各駅に停車することで対応する。そんな快速系統には313系のうち6両編成となる5000番台が重用されるも、こちらは313系でも4両編成を2本つなぐ8両。
4.大垣11:04発→米原11:40着 普通219F/米原行き
日中は大垣から米原まで区間便の運行となっており、313系の4両とされた。先ほど乗車の快速と接続がいいため、むしろシーズン中は混雑を懸念することだろう。それでも一時期あった2両よりはマシという…。
5.米原11:53発→石山12:30着 新快速3455M/姫路行き
米原からは西日本へ。お馴染みの新快速だが、当時は12両運転が徹底されておらず8両の可能性もあった。車両は最高130km/h運転対応の223系で統一され、1000番台か2000番台という違いしかない。
6.京阪石山12:40発→膳所本町12:45着 京阪石山坂本線
記載事項によれば石山で下車し、京阪石山坂本線へ乗り換えることになっていた。京阪石山から膳所本町まで片道(当時)160円。膳所本町は何を目的にしたのか定かでないのだが、どこかに"デカ盛り店"があったのかもしれないかと…。今となってはそんな目的にしないだろう。
7.膳所本町14:15発→皇子山14:28着 京阪石山坂本線
膳所本町からは皇子山(現:京阪大津京)まで、当時の片道運賃で170円。初乗りという制度上所要時間はかなり差があるのに、価格差が10円しかなかったというのがなんとも。
(つづく)