2025年8月9日(土)午後4時8分 名古屋市守山区/喜多山駅


 名鉄瀬戸線、喜多山の高架工事がある程度完成。7月26日から上下線共に高架線路となり、仮駅舎やその区間にあった踏切も廃止された。地上にあった線路など設備はまだ残っており、今後撤去されると周辺整備でまた景色が変わっていく。


 今回高架ホームが完成したのに合わせて、改札が無人化されることとなった。自動改札機は1通路ずつ通常幅,ICカード専用,遠隔操作に対応する幅広となる。券売機もしっかり新型となる。


(現)名鉄入場券:喜多山 180円
 入場券を券売機で買うことができたため、改札の中も見ていくとしよう。入った右に精算機とトイレがあり、新しいだけあって清潔感はある。駅が無人化されたこともあり手洗い場に石鹸液はなく、洋式便座に洗浄機能は搭載されていない。


 コンコースは窓が大きく取られており、自然光が入って明るく開放的な雰囲気となった。駅の規模がさほど大きくないこともあり、ホームへ上がるエスカレーターはない。発車案内装置も液晶画面式で新調されている。


 正面から進むと方向別にそれぞれエレベーターがあり、正面階段を上がっていくと左右に分かれていく形状となる。こじんまりとしながら、その佇まいは宮殿というかどこかお屋敷なのか。


 片面にして2番線という表記からわかるように、尾張瀬戸方向のホームはまだ完全な形になっていない。今後は仮駅のあった位置に待避線が設けられ、いずれは緩急接続をするように…?


 尾張瀬戸方向を見れば、待避線を設ける構造が準備されているとわかるだろう。ここから名古屋市を抜け、沿線の住宅が途切れることもなく尾張旭市から瀬戸市へ。


 栄町方向のホームは先行するように島式で完成しており、今回の双方向完成で徒歩移動距離が短縮された形。ホームの発車案内装置も液晶画面式となった。現状は瀬戸線で待避など行っておらず、4番線が使われることはあまりない。


 栄町方向に引き上げ線など有しており、土曜日午後という時間帯ではちょうど1本が留置されていた。この引き上げ線を栄町から折り返す形で使用できなかったため、工事期間中のみ3300系を1本追加する必要があったのだ。


 ホームからの眺めもなかなかだろう。名古屋市東部は丘陵地が広がっていたのを開発し、起伏あるまま戸建や集合の住宅がひっきりなしに並ぶ。ところどころ緑が残っているのも"らしい"のか。


 現在の瀬戸線は4000系のみが使用されており、インバーター制御の音は本線系と全く異なる。4両固定編成で統一されていることから、ホーム有効長も4両分と相応な程度となる。設計上は6両まで対応することが可能らしい。
(おわり)