JR北海道は電車6編成36両(6両編成6本)について、2024年12月に日立製作所が落札したことを公示していた。続いて2025年6月、電車39両(3両編成13本)についても日立製作所が落札したことを公示している。前者の納入予定は2026年度から、後者はそれ以降となる。(いずれも金額は非公表。)
これが何を意味するのかというと、アルミニウム合金車体を持つ735系電車が事実上の量産決定ということだ。北海道では気候が本州以南と異なり、鉄道車両の設計も大きく異なってくる。このため721系以降、長らくステンレス車体が採用され続けてきた。
735系については2010年頃に3両編成2本が試作され、営業運転を開始してもなお耐久試験という状態が続けられている。実質的な量産車両はステンレス車体を持つ733系で、2025年まで量産が続けられている。3両編成については、731系の一部を除き運用が共通化された。
北海道の在来線車両において、アルミニウム合金車体は737系電車で正式に採用されている。このため既に問題点等は解決済みとみていいのだろう。日立製作所がアルミニウム合金車体に特化しているため、2026年以降に投入する分はアルミニウム合金と考えられる。
仮にこれまでと同じく川崎車両が落札していた場合、6両編成は733系4000番台の単純増備で違いなかっただろう。2026年以降投入分は735系であっても仕様が共通化されることから、続くように5000番台としておこう。
3両編成については5000番台の要素を取り入れながら、721系との併結を考慮しなければならない。とりあえず2000番台ならばいいのだろう。
塗装は銀単色とするにもどうかしているし、何より指定席はどうすべきなのか。まさか指定席は…、全面青塗装に赤帯を入れるのだろうか?いずれもドアはステンレス無塗装となる。
…特急車両がアルミニウム合金車体になったら?
(おわり)