さるぼぼちゃん「はい。では、夏休みの続きをします。名古屋から大阪へ向かうべく、JRを東海から西日本へ。今回は指定席で新大阪と、そこから直通する特別な列車を見ていきますか。」
 

2025年7月20日(日)午後1時45分 滋賀県野洲市/野洲駅を出発

5.野洲13:45発→新大阪14:38着 新快速Aシート91号/姫路行き クハ222-1007
 指定席は車内で購入できないこともあり、ほとんど乗ってこないまま野洲を発車する。車両運用など通常と扱いが異なるのか、自動放送はこれまでと同様に車掌持参の端末から流す方式となっていた。


 草津からは複々線となり、京都までは内側の線路を通っていく。南草津はかつて新快速が停車しなかったところ、乗降客の増加もあって現在は新快速が停車する。気付けば滋賀県では最も乗降客数が多い駅になったらしい。


 車端部が近くデッキに相当する区画は、大型の荷物を置くことができるよう置場が設けられている。トイレもリニューアルがなされ、車椅子対応の大きなモノとなった。これらデッキ部分への立ち乗車は指定なしでも可能だ。


 京都からは指定席へも多く乗ってきており、見れば国籍も様々らしい。京都のホームは昇降式のロープ柵で仕切られ、停車中に上昇し開かれる。発車すると、ここからは複々線の外側を進んでいく。


 京都で発車を待つ関空特急『はるか』は前方3両が271系となり、あちらもあちらで気にさせてくれる。程なくすると右に京都鉄道博物館が見られ、そろそろ見物してもいいはずだ。考えれば大宮(さいたま市)の鉄道博物館もすっかりご無沙汰である。


 吹田の貨物駅が近付き、右に側線が多くなってきた。反対方向を見れば、どうやら特急『サンダーバード』や新快速が動いていない。今回の目的とは関連しないのだが、何かあったのだろうか?


 吹田の貨物駅はトラックなど、直接乗り入れられるのだろうか?またJR西日本も大規模検査など行う総合車両所を構えており、重要な拠点といえよう。もっとも旅客駅には普通しか停車しない。


 野洲から53分。指定席料金は通年で均一(券売機等で840円)なので、新大阪に到着してからもまだまだ乗っていたかったり…。


6.新大阪14:44発→桜島15:01着 臨時エキスポライナー7119/桜島行き モハ322-42
 今回は新大阪から"特急専用ルート"を経て、2025年大阪万博のバスが出ている桜島へ直通する臨時に乗りたかった。車両が大阪環状線の323系というからわかるように、このルートを乗車券のみで利用できる貴重な機会である。合わせて専用の表記も用意された。


 乗り継ぎもスムーズに済み、午後3時前というやや遅い時刻からかさほど混雑もなく発車。本線から分かれて地下へと進んでおり、大阪まではおおさか東線の関連でクリアしている。


 大阪の地下ホーム(うめきたエリア)に停車。可動式フルスクリーンホームドアも、一般車両の中から見られることは貴重だ。ここから出ると、ユニバーサルシティまで途中駅は停車しない。


 地上へ出られればこれまでの貨物線と同じなので、大阪の都心部にある踏切を介していくこととなる。この間地下への移行によって急勾配が生じており、山陽本線(八本松~瀬野)と同様に貨物列車は補助機関車が必要となった。


 そのまま大阪環状線と並走し、西九条はホームのない線路を通過する。この"専用ルート"は特に桜島線(ゆめ咲線)への線路が単線となるため、恒常的に定期で運行させるのが難しいのかもしれない。

 あとは以前にゆめ咲線(桜島線)として乗車しており、安治川口を通過するのみとなる。ユニバーサルシティでは降りる客も結構多いようだ。
(つづく)