※以下、引用と独自解釈を含む


 背番号3といえば、先日亡くなられた長嶋茂雄。野球のスタンスはむしろ革新的で積極的に新しいモノを取り入れ、アメリカ野球とも好意的だったとされる。そんな了見からか実のところ1980年代、伝統的な価値観に固執する読売新聞社から冷遇されていたらしい。


 先日強引に取り上げた『伊東スタジアム』で1979年シーズン後、伝説の『地獄の伊東キャンプ』を行ったことも有名だ。これが現在まで各球団続く秋季キャンプの始祖となる。

 1993年に再度監督に就任した際は、アメリカ野球で新古典主義が広まっていた。また読売新聞社のスタンスにも変化があり、フリーエージェント制度の施行によって積極的な戦力補強を敢行。引き続き、時に大胆な若手起用も見られた。

 2001年に読売の監督を退役した後、2003年から日本代表監督に就任。初代オールプロの代表チームとなった。本来の目的となった2004年アテネオリンピックだったが、病に倒れて指揮を握ることはかなわなかった。

 事実上の後継となった2006年ワールド・ベースボール・クラシック代表監督に王貞治("王"と"長嶋"で"ON")というのも、また運命かもしれない。そしてまた次の世代へ引き継がれるのだ。


 さて2025年現在、背番号3を東北楽天で着用するのが浅村栄斗。2018年オフにフリーエージェントの権利を行使して、埼玉西武から移籍。2025年に通算2000本安打を達成した。


 打席に立った際は応援席でタオルが掲げられる。このタオルは配色を選手自ら選んでおり、全選手+監督分が用意されているのだ。それも"推し活"が広まる以前からそうなっている。

 

 

 …なんか結構考えてみたけど、またオチを見失いそうなのでここまでにしておく。
(おわり)