2025年6月28日(土)午後2時5分 岐阜県郡上市/北濃駅を出発
5.北濃14:05発→美濃太田16:37着 ゆら~り眺めて清流列車2号/美濃太田行き ナガラ601
北濃からは単純な折り返しであり、同じオールロングシートの新車へ乗ることとなる。同じく北濃で折り返す客がそこそこ多いようだ。復路は右の景色、往路から見て左側を見ていこう。
白山長滝からは長滝白山神社が近く、乗り込む客も見られる。装いから見ればやはり観光客らしい。
復路が山下りとなるように、長良川も清らかに下っていく。6月末の休日だけあり観光利用は多いものの、北濃から美濃白鳥まで定期的な生活利用は確かに少なかった。
美濃白鳥は駅舎のある右側に入っており、1線スルー式にはなっていないようだが同等の方式らしい。北濃へは1本しか入れなかったことから、往復するために"スタフ"を必要としていた。ここで"スタフ"が回収され、そのまま交換もなく発車。
中部縦貫自動車道の高い位置にかかる高架構造を見て、よくぞまあ連続させて通したものだろうと…。白鳥から油坂峠にかけて、ループ線のようにトンネルも介して標高を上げていく。
下っていく長良川もまた、行きと帰りで向きを変えれば違った風景になっていくことだろう。今回は双方の景色をまとめて押さえたく、写真にして収めていきたかった。
万場など、国鉄時代からホーム1本しかなかった駅も目立つ。ベンチのある木造の待合所もまた、古くから使われてきたものだろう。
郡上大和には交換相手と同着か、あちらが先に入ってきている。停車時間も手短に、こちらが先に発車していく。
徳永から山田にかけて、長良川を右に景色を見られた。清流と橋をまとめようとすれば、欲張り過ぎたのだろうか。ぎふ大和から郡上八幡は東海北陸自動車道で5km、国道ならば7km。岐阜までは…、まだまだ遠い。
右に見られる長良川の流れが速くなってきた。車内からでは固定された窓とエンジン音があって、川の流れる音までは伝わってこない。
郡上八幡のインターを過ぎて、岐阜まで54kmと美濃が30km。距離ベースではそこそこなところも線形があまりよろしくなく、加えてこの列車に限って"ある要素"があるため時間を要することだろう。郡上八幡の駅はそろそろだ。
郡上八幡では降りる客が多かった。今回は"ざつ"な旅にしようと長良川鉄道の時刻表のみを持参し、北濃を目指すこと以外は何も決めていない。降りて郡上八幡のまちを見て回るのもよかっただろうし、もちろん乗り続けてもいい。
郡上八幡では10分以上停車するため、せっかくだからと駅だけでも押さえておくとした。相対式ホームとなっており、美濃太田方向は駅舎に面した1番線から発車する。美濃白鳥,北濃へは跨線橋を渡った2番線だ。加えてさらに3番線があり、現在は予備用となっているらしい。
国鉄当時から木造駅舎が使われており、現在は駅務室が縮小されてカフェを併設している。駅では乗車券類のほか、長良川鉄道のグッズも販売している。
さあ、郡上八幡の駅から"まち"へはどれぐらいか。とりあえず駅前に店らしい店は見られず、郡上八幡の城下町を散策することが前提になりそう。また『郡上おどり』のシーズン中は大いに賑わうことだろう。
列車へ戻った後、席が埋まって郡上八幡を発車。ところでこの列車は引き続き全車自由席の一般車両にして、観光列車に準じた『ゆら~り眺めて清流列車』と名称が付いている。
列車名の"ゆら~り"とあるとおり、湯の洞温泉口までに6箇所ある"鉄橋"と3箇所の景勝地で眺められるよう減速するのだ。まずは1箇所目。
2箇所目は先に見ている向きなのでパスして、相生(国鉄当時:美濃相生)から美濃太田まで43km。JRの相生までは美濃太田,米原,姫路と経て…、どれぐらいだったか。
3箇所目となる橋は左右合わせて、往復でクリアとなる。少し先にキャンプ場があり、別で収めてもよかったのかもしれない。キャンプの区画から川までは高さがあり、長良川も流れが速いため遊ぶには適していない。
4箇所目は高速道路の高架とセットにして収めておく。以降は鉄橋が左右セットとなるほか、景勝は往路で反対側になっていた。では引き続き、右側から景色をじっくり見ていこう。
5箇所目は共に渡っていく国道156号をセットにして収めよう。
赤池(国鉄当時:郡上赤池)は国鉄当時からホーム1本で完結していた。赤池までは美濃太田,鵜沼,上小田井を経てどれぐらいか。
そのまますぐに6箇所目となる。ここからは国道のみならず、高速道路ともセットになるだろうかと…。どうやらなったらしい。
7箇所目は川流れがヘアピンカーブのように曲がっている。ところでヘアピンカーブの"ヘアピン"は、あの"ヘアピン"が由来ということでいいのだろうか?
大矢は郡上八幡以来となる、相対式ホームと木造駅舎を有している駅。先に出たナガラ306は見たところ、車内がオールロングシートになっていた。
(つづく)