2005年は名鉄で"大革命"が起こったのだが、合わせて岐阜市内線,揖斐線,美濃町線などという線区が全て廃止。直流1500V電化に統一された。今回はそんな直流600V電化区間となる、名鉄にかつてあった路面電車と関連する線区について。

 時は流れて2016年から、名鉄では駅番号が導入された。そこで廃止されていた岐阜市内線,揖斐線,美濃町線などが存続できていたとして、そちらへも駅番号が入ったらどうなるか。全面廃止時点での営業路線や駅を基準に入れてみよう。


 岐阜市内線と揖斐線は直通しており、それぞれ共通で岐阜市(Gifu City)からGCで付番。先行して休止されていた岐阜駅前も対象としてGC00としておく。新岐阜駅前はあくまで新岐阜(名鉄岐阜)と別で扱い、番号(GC01)も分けておこう。

 また今回記載対象でない黒野(GC21)から先、本揖斐方向と谷汲線についても続けてGCにするのがいいかもしれない。本揖斐(GC24)までを通し番号として、谷汲線は黒野北口から番号を繰り上げて再付番(GC31~38)する。なお谷汲線は架線電圧の都合上、岐阜市内線への定期乗り入れを行わなかった模様。


 美濃町線と田神線は概ね直通しているが、美濃町線は田神線でなく徹明町へ進む系統が美濃町線となる。よって徹明町から関の連続としつつ、徹明町は岐阜市内線の番号(GC03)を採用。関市(Seki City)からSCとした。

 田神線については新岐阜(名鉄岐阜:NH60)と田神(KG16)が各務原線の番号をそのまま使用。田神線単独で唯一途中の駅となる市ノ坪はSC00としておこう。


 ついでなので、急行が設定されていた当時の停車駅も見ていこう。岐阜市内線と揖斐線では廃止まで急行が運行されていたものの、末期は近ノ島と旦ノ島を通過するのみであった。全盛期はもう少し通過駅があり、少なくとも"らしかった"のはそうだろう。また黒野から本揖斐まで全盛期の急行は途中停車しなかった。


 美濃町線も同じく、かつては急行が運行されていた。こちらもあまり通過駅がなく、とりあえず"形になった"という程度であまり続かなかったらしい。また先行廃止された新関から美濃までは途中、神光寺に停車していたという。

 ということで今回の名鉄岐阜市内線,揖斐線,美濃町線については以上。
(おわり)