2025年6月11日(水)午後0時45分 愛知県半田市/青山駅


 平日ならではの全車一般特急で向かったのは、愛知県にある青山。元は『南成岩』を名乗っており、2005年から現在の駅名となる。オシャレなイメージを持つかもしれない東京の青山に、駅名として『青山』はたぶん存在しない。


 名鉄河和線の青山は2013年に高架駅となった。総じて立派な外観を持つこととなり、こちらも例外に非ず。ビルで例えるならば3階建てに相当する。


 駅前広場は以前からあったのだろう。時計の塔は高架工事以前から、この地域を見守ってきたに違いない。バスは地域を巡回する路線が発着しており、小型車両が使用される。


 駅周辺は市街地に近い住宅地といえばいいのだろうか。駅前からより近いのが商業施設より、ネットカフェというのもよくわからない。モノにはたぶん困らないし、遠征する立場からして"キャンプ地"にもなり得る。


 駐輪場や駐車場はそこそこ確保されており、一部区画は高架構造物の下にあるため雨でも濡れずして利用できる。通り抜けた反対側に駅前広場は見られず、建ち並ぶは住宅と倉庫ぐらい。


 高架工事以前は橋上駅舎を有しており、1993年完成らしく小綺麗なまま造作もよかったもの。しかし高架化されることによって2010年に役目を終え、あっけなく解体されてしまった。


 以前は終日有人管理されていた改札周りも、何時からか朝と夕方にのみ駅員が配置される程度に縮小していた。自動改札機は幅広タイプ,ICカード専用,通常幅が1通路ずつ。発車案内は通常型が無人時間帯でも稼働していた。


 改札から入った正面に階段と、左右にそれぞれホームとの間を結ぶエレベーターがある。右奥にトイレが設けられ、洋式便器に温水洗浄便座はなし。手洗い場には石鹸液が置かれていた。


 トイレから見れば、左右それぞれホームへ上がる階段となった。正面から上がる階段も、中2階に相当する箇所で左右に分かれている。


 高架駅となったホームは相対式となる。ホーム上にもLED式発車案内が設けられ、カラーLEDの部分が他より広いように感じられた。駅番号(KC14)は河和線として、高横須賀(KC01)から河和(KC19)の連番となる。そんな駅名標を収め損ねたと気づく頃には時すでに遅し。


 高架工事以前は島式ホームとなり、1面2線というシンプルさは少し異なっていた。


 ホームに待合室が設けられており、空調を装備しないため夏場は窓など開放される。ステンドグラス調の窓が1つあるのも特徴だろうか。


 河和方向は急行が上ゲに停車するようになり、急行は知多半田から各駅に停車している。以前は内海への直通も多かったが、知多新線のワンマン化によってごく限定数となってしまった。

 名古屋方向は高架から下りた後、成岩を特急のみ通過する。知多半田からは普通が運転され、急行も急行らしく通過運転を行う。こちらも収め損なったと気づくは、発ってからのことだった。


 神宮前にて、名鉄空港線20周年記念の青白反転『ブルーミュースカイ』を確保した。
(おわり)