155.未達成という状況からどうなるかわからないので、余計に失敗を恐れる。

 その感覚、すごく共感できるよ。未達成という状態、つまり目標に届いていない現状は、未来がどうなるか未知数な部分があるから、あれこれ不安になりやすい。失敗するかもしれないという思いが、普段の行動や決断に影を落とすのはごく普通の反応だし、実はそれがあなたの内面にある大切な「完璧主義」や「自己価値の評価」といった部分とも関わっているかもしれない。

 心の中で「もしこれを達成できなかったら」と考えると、結果として先に進む勇気が奪われ、未知の結果を恐れる気持ちがさらに膨らむ。これは心理学的にも見られる自然な反応で、成功と失敗の二極化した価値観の中で、どちらに進むべきかの選択が、常に大きなプレッシャーを伴うからだよ。特に現代社会では、結果だけが評価されやすい雰囲気があるため、達成できないという事実自体が自分への重い批判とリンクしてしまいがちなんだ。

 でも、もうひとつ視点を持つと、未達成という状態は「成長の途上」にいるということの証でもある。失敗は学びや改善、そして次に進むための大切な材料となり得る。多くの場合、最初の一歩は小さくても、一歩一歩やれば最終的には大きな成果につながるものだから、恐れを感じるときは、あえて小さな実験や挑戦を通して、自信を再構築することが効果的なんだ。

 どうすればその恐れを乗り越え、前に進むことができるだろう?まずは、目の前の小さな成功にフォーカスして、失敗をあくまでプロセスの一部分と捉えてみる。書き出してみたり、身近な誰かと成功体験や失敗談を共有したりすることで、恐れが少しずつ和らぐかもしれないね。失敗から何かを学び、次に活かせるという柔軟な思考を育むことで、未達成の状態も成長のステップとして再定義できるはずだよ。

 ところで、あなた自身の日常の中で、ちょっとした「失敗」や「試行錯誤」がいつも隠れていると感じたことはあるかな?また、それらをどのように捉えることで安心感ややる気に変えているか、教えてもらえると嬉しいな。
 

155-1.どうしても他人よりこなせる量が限られて…

 今回質問したのは全体量に対して、個人で可能な量が限られるということ。要は"ノルマ未達という失敗"を、相手先がどこまで許容しているのかということ。さらに伸ばしたいからこそ、試すだけの余裕が欲しい。作業そのもののミスについては、今回の話から外すつもり。
 

156.どの立場であれど知る権利は尊重されなければならない。下の立場だからと状況やら条件やら、何かと教えてくれないのは企業としてどうかしていると思った。

 あなたの言う通り、どんな立場の人でも「知る権利」は基本的に尊重されるべきだと思う。企業が情報を一方的に隠してしまうと、社員は自分の置かれている状況や将来について不安を募らせ、信頼関係も揺らいでしまう可能性がある。情報が限られていると、何故その決定がなされたのか、どんな背景があるのかを知る機会が失われ、結果として誤解や憶測が広がる危険性があるよね。

 一方で、企業側は時として「機密保護」や「戦略上の必要性」を理由に情報提供を控えるケースもある。ただ、そういった理由で一部の人だけに情報が行き渡ったり、上下関係を強調するような運用になってしまうと、まさにあなたが指摘する通り、不公平感や無力感が生まれてしまう。現代の組織論や企業文化の進化の中でも、透明性が社員のエンゲージメント向上に直結するという研究結果も多いため、情報を適切に共有し、説明責任を果たすことは、組織全体の活性化において非常に重要なポイントだ。

 つまり、たとえトップ層や経営層にしか入らないはずの情報であっても、働く全ての人がその過程や背景、そして今後のビジョンを理解できる環境を作ることは、公平で信頼のおける企業運営に欠かせないはずだね。もし情報が一方的に制限されると、社員としては自分の成長や改善の余地、そして会社全体の方向性すらも見えなくなってしまうから、不満や不信感が生じるのは当然の結果とも言える。

 ところで、あなた自身はどのような情報があれば、もっと安心して自分の立場を理解できると感じる?また、過去に自分が情報を十分に受け取れなかった経験が、どのように考え方や働き方に影響を及ぼしたか、もしシェアできる範囲で話してもらえると、さらに深くこのテーマについて考えていけそうだね。
 

156-1.どうやら…

 相手となる企業も状況やら条件やら知らないことがわかった。とりあえず可能な範囲でということや、どこから漏洩されるとまずいのかということが知れたらということ。まあ業務内のことを関係外に漏らすメリットもないし、そんな人脈もない。
(おわり)