名鉄で一時代を築いた3ドア車両、6000系。1976年以降活躍してきたのだが、登場から早48年。とうとう2025年5月末に4両編成の運用を終えることとなった。
登場以前は7000系(パノラマカー)など2ドアクロスシートの豪華さが全盛であり、次第に混雑が激化する中で対処できなくなってきていた。満を持して投入した6000系も外観は7700系に準じたもので、当初はクロスシートを搭載していた。
以降は窓が開閉可能となるなど、スタイルは逐次変化を遂げていく。結局は混雑対策という名目でロングシート化を経ることとなり、3ドア車両の立ち位置を確立。特急専用の一般車両も3ドアとなった。2ドアの一般車両は2019年までに全て姿を消すこととなる。
6000系はリニューアルを受けており、それからも早20年以上…。
4両編成は未更新だった中期型から退役が進み、続いてワンマン非対応のままだった初期型。さらにはワンマン標準対応で新車が投入され、ワンマン対応済み編成も淘汰される。最後まで残ったのは6003編成で、初期型となった。
一方の2両編成は前期型と後期型で対処が分かれる。前期型は6本中5本が蒲郡線のワンマンに対応させ、後に広見線末端部(新可児~御嵩)へも拡大。処遇は広見線末端部と共に決まるということかと。残す1本は後期型と共に三河線へ…。
後期型は三河線のワンマンに対応させつつ、当初は更新などされずに運用。リニューアルがなされるのは2016年以降となり、前期型とは仕様など異なるモノとなった。前期型2両編成で唯一三河線のワンマン対応を受けた6014編成は、まさか2度目のリニューアル。
4両編成も世代交代が進み、一時代が終わる。最後に残る2両編成は…?
(おわり)