今回の鉄旅リターンズプラスはこの人による案内で。


キバっち「なんか今回は2006年12月って、結構昔の話とかなんですけど。今だとすっかり定着した313系が、ようやく静岡に入ってきたから調べようって話なんですけど。オールロングシートでも持つのかどうかって話だったんですけど。とりあえず見ればいいんですけど。…ってか、初見なんですけど。」
 

2006年12月10日(日)午後0時13分頃 名古屋市昭和区/八事日赤駅を出発

1.八事日赤12:13発→金山12:32着 名城線右回り 名市交2000型
 今回は以前に受けていた英語検定の関連事項。日本英語検定協会からサンプルテストの案内が届き、受験してきたということ。もちろん例によってこれで終えることなどせず、機会を生かそうとささやかながら旅行企画へ発展させようということだ。向かう先は豊橋を経て、浜松よりも先となる。

 ということで今回は金山で昼食後、いつもの旅行班としてスタートしたい。
ももか「遊びったってさ、どこかわかんなきゃ楽しみようが無いわよね?」
めぐみ「どこか教えて欲しい?」
ももか「そりゃそう…、よ。」
めぐみ「言うよ。今日はね…、浜松。」

 遊ぶだけならばボウリングやカラオケなど、多々あることだろう。そこを旅行班は鉄道など乗り継ぐなど…、そういうことだ。
ももか「…そりゃね、こう呼ばれるもんなら。」
なぎさ「今日期待したろ。」
ももか「乗ってばっかりじゃダメなの。ちゃんとした目的を持ちなさいよ。」

 そんな浜松のほうへ向かいたい今回も、目的はしっかり用意している。
さくら「新車、乗ってみたくない?」
ももか「…お2人さんはこの人の暴走を止めるぐらいの力があるんじゃない?」
なぎさ「まあ、ここでは大して面白いこともできないしさ。」
ももか「うるさいわよ…。」
めぐみ「じゃ、浜松の方行くからね。」

2.金山13:23発→豊橋14:07着 快速特急/豊橋行き 名鉄1200系一般車
 今回はまず名鉄電車で豊橋まで移動し、豊橋からJRへ乗り継いで静岡県に入ろうとした。
めぐみ「それで、その先になるの。新車を浜松から乗ろうと思ってるからね。」
ももか「それでどこ連れて行く気!?」
めぐみ「まあ、そんなには乗らないよ。磐田、知ってるでしょ?」
ももか「知ってるけどそれで?」
めぐみ「その磐田で折り返そうと思ってる。夜7時までには帰りたいし。」

 磐田からは来た道を戻るだけであり、夜7時までに帰宅できればいいのである。したがって今回は静岡,富士,熱海へ行くことはなく、それ以前に予算があまり無いのでそこまで遠くへ行くことができない。
ももか「そりゃあさ…、夏休みに東北行ってさ?秋になったら青空フリーもだし、今日だって月曜休みじゃないんでしょ?」
さくら「だから、そんなに時間もお金もないんだよ。今日は最低限のことだけ。」
ももか「…それで満足できるってんなら、遠く行きすぎて帰れなくよりいいんじゃない?」

 金山からは特に何事もなく、44分で豊橋に到着。名鉄からJRへ乗り継ぎ、そこへいたのは…?
めぐみ「ドクター東海だよね?」
ももか「ドクター東海?」


 JR東海管内の在来線および周辺の第3セクター鉄道で検測を行う、"ドクター東海"ことキヤ95に予期せず遭遇。2006年時点では2本在籍しており、検測ダイヤそのものが公開されないことで神出鬼没な存在となっていた。そんな停車していたドクター東海を尻目に、乗り継いでいく。

3.豊橋14:27発→浜松15:00着 普通3926M/浜松行き 211系0番台
 豊橋からは211系のうち国鉄時代から在籍し、10月以降も大垣に残留しているボックスシート編成。東海では希少である車両に興奮しつつも、移動そのものは特に味気ないもの…?
さくら「まあこの辺は結構見てるんだし。」
ももか「本当…、次あるってからよね。浜松から磐田で何がわかるかわかんないけど。」

 

 なお211系0番台は後に神領へ転属し、活躍の機会が大きく減少。2022年3月に退役し、JR東海が国鉄から継承した車両はいなくなった。

4.浜松15:12発→磐田15:22着 普通452M/熱海行き モハ313-2602
 そして浜松からはお目当ての新車となる313系2600番台へ。静岡地区へ投入するにあたって、オールロングシート3両編成が新たに設定されることとなったのだ。まずは乗って、新車らしさを匂いから堪能したい。
めぐみ「どう?」
ももか「いや、私に聞かれても応え方わかんないわよ。」
なぎさ「私は、悪くないと思うけど。」
さくら「どうだろう、変わんないかな?」
めぐみ「思ったよりは座って硬くないね。」


 モケットは転換式クロスシート編成と同じ青色系を採用。ドア上にある車内案内装置は作動しており、発車後に次の停車駅で固定表示されるなど名古屋地区の内容とはやや異なっている。またトイレのなかった211系オールロングシート(2両・)3両編成と異なり、編成中に1か所トイレが備わることとなった。
さくら「…もっと持ちそうかも。わかんないけど、ちょっと短い。」

 浜松から313系に乗ること10分で、サッカーの強豪で栄えていた磐田に到着。211系を連ねた6両で熱海まで向かうため、トイレが備わったことがありがたいのだろう。
ももか「で…、何もせずして終わろうってね。せっかく来たってのに。」
めぐみ「…あんま見るとことかわかんないもん。」

5.磐田15:34発→浜松15:45着 普通771M/浜松行き 211系5000番台
 磐田では例によって特に何もすることもなく、豊橋に向けて折り返す旅行班。復路で乗るのは従来車たる211系で、オールロングシート3両編成にトイレは備わっていない。こちらのロングシートはモケットが薄赤色となっている。
なぎさ「ああ、やっぱり違った。こっち狭い。」
めぐみ「そうだね。肩が短いピッチで触れるって言うのかな?」
ももか「触れるよね。」
めぐみ「でも、悪くはないよ。」
(静岡の新星をサンプル調査する つづく)