2025年4月29日(火)午後4時32分 岐阜県可児郡御嵩町/御嵩駅
今回は名鉄広見線の終着駅にして、存続か廃止かに揺れている御嵩の駅と周辺を見ていこう。券売機はICカードが使用できず、紙幣も千円札のみで新紙幣に対応しない。ICカードを使用する際は乗車駅証明書を取り、新可児の窓口で精算処理を受けることとなる。
御嵩は1面1線の行き止まりとなる。この先から線路が延びることはなく、計画そのものもなかったことだろう。トイレはホーム上に有しており、現在は券売機もホーム上だ。ICカードに対応しないため、自動改札に準ずる設備もない。
改めて2013年1月以来となる、名鉄広見線の終着駅御嵩。木造駅舎は当時の時点で無人化されており、窓口を有効活用するように観光案内所となっていた。自動改札のないラッチなど、古き良き姿は2025年も健在だ。
御嵩町の案内地図があるので見ておこう。今回は名鉄広見線で御嵩へ来ることを目的としたため、周辺の観光や散策は考えていなかった。程近い宿場町は12年前に軽く見ており、あまり雰囲気も変わっていないだろうとスルーする。
名所はそこそこの範囲に点在することから、やはり原付で回っていくことになりそう。駅前から巡回するバスも心許なく、やはり名鉄広見線は不利になってしまうのだ。
他に何かあるかと見れば、御嶽宿さんさん広場なるスペースがある。ささやかにイベントも開催できそうではあるものの、何も形跡が無さそうに見られる。駅前広場としてタクシーが待機する他、送迎に活用されるぐらい。
加えて"足癒"なるモノがあった。これは箱の中にあるセラミック玉が温熱して、それこそ"湯のない足湯"である。靴下を履いたまま手軽に、ゆっくり過ごす時間もいいと思う…。コインロッカーは多くなく、一部が使用できなくなっていた。
(2025年に思いつく田舎のローカル線探訪記 おわり)