(※上記旅行用ブログからの再編集記事です。)
2019年4月13日(土)午前7時53分 東京都港区/新橋駅
21.新橋8:00発→豊洲8:31着 豊洲行き ゆりかもめ7426
ホームにいたのはすぐ発車する従来型車両と、次に出る新型車両。企画構成上当然ながら、まだ空きの多い後者を選ぶ。
もも「本当、わかりやすいもん。」
さく「でもさ?古いほうも写真ないんだよね?」
めぐ「ないけど…、やっぱり準備ってのも。」
なぎ「言い訳が苦しい。」
新橋を出発し、最初の駅となる汐留は唯一相対式ホームを有している。この周辺はかつて、国鉄が貨物駅を有していたという。跡地となった現在は日本テレビが本社を構えるなど、再開発のビル群が主体。
めぐ「昔にカートレインがここから出てたって話あるけど。」
なぎ「ないだろ、そんなもん。」
さく「…あったりするんだよね。」
竹芝は客船ターミナルと隣接し、伊豆大島など離島へのフェリーが出ている。小笠原諸島の父島へは、ここから『おがさわら丸』で24時間かけて向かうこととなる。
めぐ「竹芝桟橋って名前がなんかね…。」
もも「竹で作ったとかいうんでしょ。」
日の出からも、クルーズ船とレインボーブリッジの組合せが見られる。なかなか画になるというか…。
さく「1回行ってみたいね、フェリーとかで。」
なぎ「どこ行こうか…、わからんけど。」
竹芝や日の出とは一転し、芝浦ふ頭は倉庫やコンテナなど国際貨物ターミナルの様相を見せる。
めぐ「…はい。」
なぎ「…ちょっとは触れてやれ。」
芝浦ふ頭からはぐるぐる回り込み、並走する一般道路と共に高さを稼ぐ。さてドア上の案内装置は液晶画面式となり、ご丁寧にもループ形状が描写されている。対岸のまちは最初に通っており、新橋から汐留にかけての再開発地区。
レインボーブリッジは2段構造になっており、上段は首都高速11号台場線。ゆりかもめと一般道路は下段を渡る。
さく「だいたい、真ん中ぐらいじゃない?」
もも「そういや、下ってきてるわね。」
レインボーブリッジを渡って少々すると、お台場海浜公園に停車。周囲はこれも高層ビルが主体であり、メインエリアはもう1駅先にある。
なぎ「シェル…、いいのか?」
めぐ「さあ…、わかんない。」
球体展望室が特徴のフジテレビ本社(FCGビル、港区)。空中回廊などが"行き交う"など、複雑な構造を成している。そんな"象徴"が2024年末から、どこか揺らいでいる。
さく「有料ったから、パスしたんだよ。」
もも「ま、アンタらの昔話はこの辺でいい。」
台場で多く降りていくゆりかもめ。後ろが空いたので、ここからは後方展望を味わおう。
もも「本当、こういうのは分かりやすい。」
船の科学館改め『東京国際クルーズターミナル』。施設自体は2020年9月に開業しており、2019年時点では駅名改称に過ぎなかった。
さく「ま、クルーズはないよ。小さいのならまだしも。」
もも「どうせアレでしょ、フェリーだったら横で寝れりゃ十分みたいな。」
なぎ「低予算で海外もないしな。」
テレコムセンターは門型の高層ビル。名前こそ聞くものの、外部の人間は実態をよく知らなかったりする。例によって後から調べれば、臨海副都心における情報通信基盤機能を担う施設として計画されたものらしい。
なぎ「…調べようか?」
さく「後でなら何とでも書けるよね。」
フジテレビ湾岸スタジオ(江東区)は、フジテレビ本社とは徒歩10分の位置にある。こちらは本社ビルと異なり関係者専用施設となっており、距離面で日本テレビ(旧本社のあった千代田区麹町)と対応が異なっているのが面白い。
青海(あおみ)は青梅(おうめ)と異なり山がなく、海に近い場所に位置している。ヴィーナスフォート等で構成される複合施設、パレットタウンは観覧車がメインだったか。
なぎ「やめたほうがいいな、こっち。」
さく「そうすると、りんかい線の東京テレボートだっけ?」
もも「絶対そっちのほうがいいわよ。」
改めて、ドア上の案内装置。新車であるからにはこれも、当然と言わんばかりに液晶画面式が採用されている。照明器具もLEDだ。
従来車両と異なり、基本的にオールロングシートの座席配置。背もたれが比較的高く、良好な座り心地を期待させてくれる。その実態としては固めであり、最大30分ならば問題ないレベル。無人運転を行うため、運転台に相当する箇所が展望席となる。
なぎ「絶対狙ってたろ。」
もも「だったら、最初からそっち座りゃよかったのに。」
めぐ「ロングも…、試したかったって。」
国際展示場正門改め『東京ビッグサイト』。通常年2回ある"祭典"は競争が得意でないので、今後も参加することはないだろう…。
もも「…といいつつ、こんな底辺旅行記を売りつけようって?」
さく「案外、ブレイクしちゃったりして。売れたら売れたで大儲け。」
有明は車両基地を有することもあり、2面3線の島式ホーム。ごく限定的に有明を発着するものが設定されており、中線はこのときに使用する。また、かつて終着だった名残でもある。
当時2020年のオリンピックに向けて、テニス競技の会場となる有明コロシアムは各種工事が進められていた。最寄り駅は有明テニスの森か、有明でもよさそう。
なぎ「ないな。」
さく「変に動けんくなるのがヤダ。」
もも「ホテルなくって、銭湯もアウェー感じんならダメよね。」
最終的に紆余曲折あってオリンピック自体が延期となったうえ、無観客での開催となった。まあ下手に観戦チケットを狙わなくてよかっただろう。
(つづく)