2025年3月19日(水)午後2時11分 三重県四日市市/あすなろう四日市駅
3.あすなろう四日市14:13発→西日野14:21着 西日野行き 四日市あすなろう163
リニューアルされた車内は旧来の印象から一新し、天井の暖色LED照明と木目調の壁面が柔らかい。座席は1人がけ固定クロスシートで統一されており、背もたれは一般路線バス相当にして高めだ。この他に冷房も新しく設けられた。一部車両は新規で製造されている。
近鉄四日市改め、『あすなろう四日市』を定刻で発車。改札に近い後部はクロスシートが後ろ向きとなるため、バランスよく前方へ促され程よく座席が埋まっている。走行機器は特殊なこともあり旧来から変わらず、吊り掛けらしい駆動音を立てていく。
またこの車両はシースルーとの表記があり、床にある点検蓋がガラス面となっているのも特徴だ。これによって客室から床下の機器類や台車、特殊狭軌の線路を見られるようになっている。
日永からは右にカーブをしており、内部方向と分かれていく。ちょうど内部から入ってきたのは、結局1本しか登場しなかった『なろうブルー』の編成となる。
8分の乗車で八王子線の終着駅、西日野に到着した。近鉄だった当時に訪れた際は日永から歩いており、降り立つのは初めてだったりするのだ。そんな西日野は、ホームと線路が1本だけの行き止まりとなる。四日市からの運賃は270円で、内部へ向かった際と変わらない。
(M)四日市あすなろう鉄道運賃:あすなろう四日市→西日野 270円
かつてはここから伊勢八王子まで線路が続いており、現在も路線名に由来として残っている。駅前広場には旧線跡を散策できるよう看板が設けられた。
西日野も当時は現在と位置が異なり、付近を流れる川に沿って以前の駅があった。かつての線路も、多くはこの川沿いを進んでいたらしい。調べれば1974年に川が氾濫し被害を受け、そのまま復旧が断念されたという。
現在の位置に駅を構える西日野も、近鉄だった当時とは少し印象が変わっている。駅前の送迎車スペースは、経営分離後に新しく設けられたに違いない。
4.西日野14:30発→あすなろう四日市14:39着 あすなろう四日市行き 四日市あすなろう184
早々に視察を終え、乗ってきた編成で近鉄あすなろう四日市へ戻ろうか。せっかくなので往路と車両を変えて、中間車両に乗っていこう。左側が前を向くように座席が設けられているのも特徴だろう。
車端部にある液晶画面は2面式となっており、左側はワンマン運転で使用する運賃表。右側が案内装置となっており、レイアウトを見るにはコイト電工製らしい。一方で車内の自動放送共々、手作りらしさも感じられた。車内の防犯カメラも欠かせない時代だ。
日永で内部からの"本線"に合流し、四日市の中心市街地へ向けて線形きつくゆったり気味に進めていく。車窓から見られるのは終始、住宅が多い景色となる。
西日野から9分であすなろう四日市に戻ってきた。西日野は距離が短いこともあって、早々に往復できてしまう。特徴狭軌の線路はここから延びることなく、四日市市内で完結している。
(M)四日市あすなろう鉄道運賃:西日野→あすなろう四日市 270円
四日市は近鉄(・四日市あすなろう鉄道)とJRで駅が離れており、バスに乗って向かってもよさそう。案内は出ていたものの、肝心の乗り場がどこかいまひとつわからない。周辺では『バスタ四日市』なる工事が進められ、リング状のデッキが姿を現した。
近鉄四日市まで来ておきながら、マクドナルドでとても馬鹿げた選択を下した。しかもそれをお供に、この日(四日市あすなろう鉄道)のメモ書きというのだ。詳細については近日公開予定。
5.近鉄四日市15:50発→近鉄名古屋16:24着 急行/近鉄名古屋行き 近鉄2961
今回はそのまま近鉄四日市から帰ろう。特急もあったところ、復路も旅費抑え目に急行へ乗っていくとした。往路と同じく4ドアで統一されながら、空気を読んだのか往路と異なる"L/Cカー"が来た。もっともオールロングシート4両編成もトイレ付きとなっており、大阪線共々長距離向けの配慮はある。
四日市を先に出る特急は6両全て22000系であった。特急に続くよう発車する急行は、近鉄富田(以下"近鉄"略),桑名,弥富,蟹江に停車していく。後は名古屋まで流していいだろう…。
蟹江は往路と異なり、2面4線の"本線"に入った。待避がないのに待避線へ入った往路は、結局何だったのだろうか?ということで、今回のノープラン鉄道小旅行はこれにておしまい。
(M)近鉄運賃:近鉄四日市→近鉄名古屋 760円
最後、名鉄名古屋の発車案内で使う液晶画面が新しくなっていた。今のところレイアウトは変わっていないが、今後一新されるのだろうか?ついでにJR名古屋で長野の駅番号(SE13)が入るのかと気になったが、肝心の『しなの』が倒木によって運休という…。
(おわり)