陸奥の国仙台から北海道へ上陸を図ることとした、『めぐたん』こと北川めぐみ(好きっていいなよ。)。前回は新幹線で新函館北斗に到着し、後編では引き続き在来線で『北海道ボールパークFビレッジ』を目指す。再編集と机上、気になるキャラを融合させた二次創作。
午前10時5分頃 北海道北斗市/新函館北斗駅
新函館北斗の新幹線駅から階段などを上がり、改札の手前で左右に分かれることとなる。左へ進むと改札から一旦退出することとなり、右は在来線への乗り換えとなる。もっとも2024年時点でのダイヤでは22分もの待ち時間があり、そこそこ余裕を有している。
とはいえ駅前にめぼしい店などはあまり見られず、駅前のホテル1階に入居するコンビニぐらいだろう。仙台でモノを仕入れ損なっていたならば、このタイミングしかない。
F2.新函館北斗10:23発→南千歳13:28着 特急北斗7号/札幌行き
改めて新幹線からの乗り継ぎとあって、在来線特急が気動車であることを忘れそうになるかもしれない。乗り込む特急『北斗』はキハ261での運行に統一されたほか、2024年からは全席指定となっている。
新函館北斗からの新幹線設備は工事が進むものの、トンネル箇所が難航しているという。このため事実上、札幌への開業目標が2040年ということになっている。このためしばらくは在来線への乗り換え方式が固定されることとなった。
さて新幹線が新函館北斗(旧:渡島大野)まで延伸する以前、函館から札幌への特急は渡島大野(現:新函館北斗)を経由しないルートとなっていた。開業後は当該ルートを経由する旅客列車が普通3本のみ。一方通行であることから、大沼方向しか存在しない。
大沼公園を経て、分岐していた砂原支線ルートとは森で合流。以後はしばらくまとまった複線区間を有するなど、線形もよく最高速度120km/hという飛ばしようを見せてくれるか。もっとも過去は最高130km/hとなっており、紆余曲折を経て引き下げられた経緯もある。
そんなこの区間。非電化ながらも高規格ぶりを発揮している反面、沿線の人口が希薄である。このため新幹線の札幌開業以降、旅客営業を廃止するという案も出てきているという。
新函館北斗から70分で長万部へ。ここから先、函館本線は倶知安などを山沿いに進む"山線"となる。特急や貨物は長万部から、分岐する室蘭本線を回っていくこととなる。
乗車しているキハ261は2015年以降、投入された普通車がグレードアップ指定席に統一。従来より座席そのもののボリュームが増しているほか、ヘッドレスト部分も可動式枕が備わっている。自由席も同様の座席だったところ、格差を自由席の廃止で埋めようとは思わなかった。
グレードアップされた後も座席にコンセントが付かなかった代わり、デッキにはモバイル専用の充電コンセントが設けられている。やはり北海道内は長時間の特急列車移動となるため、携帯端末の電池残量を気にしがちだ。
長万部から東室蘭にかけても、まとまった複線区間を有するなど線形がいい。トンネルも多いことから、険しい海岸線を避けるよう線形改良されたのだろう。またこの区間は国道37号と並走しており、1級国道としては短い分類となる。
沿線には洞爺や登別など、温泉で知られる地が点在している。近年では外国人観光客も増加し、指定席の確保もそれら需要に左右されるのだ。
白老には2020年、民族共生象徴空間『ウポポイ』が開業。これに伴って、これまで通過していた『北斗』も原則として停車するようになった。また白老から沼ノ端にかけては直線が28.7km続き、日本一の長さという。
沼ノ端からは千歳線へ進み、空港の施設が左に見られるようになれば南千歳だ。目的地が札幌ならばラストスパートとなるところ、今回は目的地を北広島としているため特急が停車しない。南千歳で降りることとしよう。
F3.南千歳13:33発→北広島13:49着 快速エアポート85号/札幌行き
南千歳で5分待てば、同じホームに新千歳空港からの快速が入ってくる。空港利用客の数にもよるが、北広島という短い距離でも座ろうというならばオールロングシートが有利だ。
新函館北斗から乗り継ぎを含めて3時間26分、鉄道での目的地となる北広島に到着。北海道内の移動とはいえ、広大な大地を持つ北海道。なかなか時間がかかったものだろう。快速が次に停車するのは新札幌であり、もう札幌は近い。
北広島から最終目的地となる『北海道ボールパークFビレッジ』へはバスで向かうこととしているが、2024年現在も徒歩で時間をかけて向かっていいことだろう。なお札幌市の手前に位置しているため、札幌市内発着の乗車券で途中下車ができる。
F4.北広島西口14:15発→Fヴィレッジ14:20着 シャトルバス
野球などイベントのない日も、北広島の駅前からは30分間隔でバスが運行されている。乗り換えるには十分な時間を有していたため、北広島の駅で少々買うなりして過ごしてから向かってもいいだろう。
仙台を出て7時間40分。北広島の駅からは5分ほどのバス乗車で、最終目的地となる『北海道ボールパークFビレッジ』に到着。プロ野球の本拠地球場として建設されつつ、プロ野球などのイベントが行われない日も営業している。
開閉式屋根を有する野球場は、内外野総天然芝を有するフィールドで開業した。もっとも設計者や元となったアメリカの球場から見るに、人工芝も進化を進めていることから高機能人工芝でも相性が悪くないかもしれない。
ということでめぐたんの挑戦、これにて完遂!ところで…、本来の目的って何だったっけ?
(めぐたんの挑戦 おわり…?)