2024年もそろそろグランド・フィナーレへ。今回は各種SNS等から情報を得て、2024年10月期以降におけるJR東海在来線の一般車両在籍状況と動向を記載する。
しばらく動きが見られなかったところで、211系6000番台2両編成1本が2024年11月初旬に西浜松へ回送される。何の前触れもなく2両編成の廃車が始まったのだが、一説には213系へ走行機器類を供出するためともされる。
2024年11月中旬になり、315系3000番台4両編成2本が静岡へ新規で投入された。この12月からは身延線南部と御殿場線で運用が開始されるため、増備が再開されたこととなる。
さらに315系3000番台は12月初旬。4両編成2本が静岡へ新規投入され、これで2024年度分の残りは2本。合わせて211系3両編成は定期運用を終了した。
程なくして211系5000番台3両SS編成は、12月上旬に3本が西浜松へ回送。運用を終えていた3両編成はこれで残り2本となったのだが、翌週にその2本が三岐鉄道へ譲渡されるという…。ひとまず211系5000番台3両編成は、これにて(静岡SS編成のみならず)全編成が退役した。
12月上旬にそのまま続けて、211系6000番台2両編成2本が西浜松へ回送される。こちらは譲渡等の動きが見られないようで、いよいよ本格的に廃車が見込まれる。国鉄時代に投入された211系や213系とは細かな機器類が異なる(DC-DCコンバータなど)らしく、それがネックになったのだろうか?
さらに211系6000番台は2両編成2本が12月下旬に西浜松へ回送された。これで半数を切り、残る211系の両数が315系の未着分となる8両と一致。213系の大規模検査も12月下旬出場分で打ち切られたらしく、旧来の界磁添加励磁制御方式が更新されることはなくなる。
ということで315系の残り2本は年内に新規投入がないようなので、ひとまずここまでとしておこう。JR東海の211系は何とか辛うじて、2024年を全うすることができただろうか。もっとも3月改正までであろうから、トイレなし車両もここまでか。
2024年12月下旬現在、同行に関連する編成数はこちら
315系:3000番台名古屋地区4両編成×14本
315系:3000番台静岡地区4両編成×12本(3029以降)
211系:5000番台3両SS編成×0本(全編成退役)
211系:6000番台2両編成×4本
311系:4両編成×5本
213系:2両編成×14本(全編成健在)
313系:300番台大垣区2両編成×5本
313系:300番台静岡区2両編成×11本
2024年は静岡地区への投入に注力されたことから、5本が残る大垣の311系は無風であった。213系も飯田線専属となっており、限定的な役目に徹していたことから動きを受けなかったのだろう。2025年はいよいよラストイヤーか。
(おわり)