JR各社では2025年3月改正の詳細が発表されている。そこで2025年1本目の企画として、各社ごとダイヤ改正の内容について取り上げていこう。気になった内容などあれば後日、さらに妄想含めて深堀していきたいのでまた…。
1.JR北海道
北海道ではいきなり最大の変更点。石北本線の特急『大雪』が特別快速となり、H100の2両で自由席のみとなる。合わせてこれまで特別快速だった『きたみ』は快速となり、北見~網走は各駅に停車して延長。
これらは旭川で特急と接続しており、いわゆる"みなし"で札幌発着とすることが可能。さらに『オホーツク』も時刻が変更され、特急から"陥落"した『大雪』との運行順序も変更がある。旭川~札幌の特急『ライラック』と『カムイ』も早朝や深夜の廃止便がある。
石勝線~根室本線の『おおぞら』と『とかち』も大変化。札幌発釧路行きおおぞら7号はこれまで停車していた追分,新夕張,池田,白糠を全て通過し、帯広から釧路が時刻表上ノンストップというモンスターと化した。その所要時間は4時間を切る。
代替としておおぞら5号が、これまで通過していた追分と新夕張に停車する。面白動画見ておおぞら違いとか言わない。
また夜間帯のおおぞら12号ととかち9号は、これまで特急が全て停車していたトマムを通過する。そりゃ…、あんな遅い時間に高級リゾートの需要なんかないって。ってか、とうとう『とかち』の統一パターンが崩れたのか。
函館本線の『北斗』にもモンスターが誕生。早朝に札幌を発つ北斗2号は、これまで停車していた伊達紋別,大沼公園,五稜郭を通過。ただこちらは元から"兆候"があったらしく、白老,登別,洞爺は改正前の時点で通過していた。所要時間は3時間29分となる。
石勝線で普通の運行がある千歳~新夕張にもH100が投入され、道内で運行されない路線もかなり限られてくる。全線電化された学園都市線(札沼線)や、普通の運行がない石勝線の新夕張~新得はともかく。ある程度察したほうがいい路線だろう。
根室本線では東滝川と、花咲線に当たる"末端"の東根室。宗谷本線では雄信内,南幌延,抜海が駅として廃止される。また釧網本線の『緑』は駅として存続するも、自治体による維持管理へ移行される。
2.JR東日本
東日本の新幹線は、東北新幹線『はやぶさ』の1往復増発や上越新幹線は運行間隔調整など。山形新幹線は引き続きE8が投入され、改正後1年をめどに完了となる見込みだろう。
在来線はまず中央快速線へのグリーン車導入がある。運行本数については記述がなく、ひとまず例外はあれど現状のままになるかもしれない。合わせて平日の特急『はちおうじ』と『おうめ』は廃止されることとなった。
一方で『ホリデー快速おくたま』は青梅発着で存続しており、東京発になるという。また特急『あずさ』と『かいじ』も、東京発着便が増加することとなった。また『あずさ』に1往復あった大糸線直通便は、白馬までの運転となる。
あとは早朝に甲府発の臨時『かいじ』や、1往復だけ上野発着で残っていた『ときわ』が品川発着になること。臨時『信州』の自由席廃止や、新しく臨時の特急『はくば』が新設されることか。高崎線の『あかぎ』は休日の運行が廃止される。
あ、そうそう。南武線と常磐緩行線では長編成のワンマン運転を開始。また、越後線の白山~新潟に『上所』(かみどころ)が開業する。E235系やE217系についての言及はなく、こんなところ。
3.JR東海
JR東海での改正内容は少ない。東海道・山陽新幹線『のぞみ』の3号車が常時指定席化され、自由席は2両となる。これまで座席数が多いことで重宝していた2号車も、ちょっと狙いづらくなってしまうだろうかと。まあ、機会そのものが減ってしまえばそれまでか。
また新幹線では女性専用トイレの設定が増加。どうもこれは男女兼用トイレが2つ並ぶところを、片方だけ女性専用とするのだと。なお車いす対応の大型トイレは変更しないらしい。あとは臨時『のぞみ』の設定が増加し、博多発着便に200号台が干渉することか…。
…ん、名古屋発博多行きのぞみ275号?
在来線は豊橋での構内配線に難があったらしく、この度改良が完了するという。これによって7番線から名古屋へ折り返し可能となり、浜松発着の普通と同一ホームで乗り換え可能となる。実はこれが地味に大きいのだ。東海は一応このぐらいで、315系や211系などについて言及はなかった。
(つづく)