2024年11月7日(木)午前10時27分 北海道紋別郡遠軽町/遠軽駅
20.札幌6:52発→網走12:12着 特急オホーツク1号/網走行き キハ282-4
遠軽で進行方向を変えるため、少しばかり停車時間がある。これはかつて直進方向に名寄本線があり、そちらが"本線"とされた名残だ。座席向きを転換させた後、気分も転換させるべく外へ出るのがいいのだろう。
するとここまでベルトに付けて、財布を入れていたポーチが外れていたと判明。ここでは持ち合わせもなかったが、財布そのものがベルト部分に"連結"できていたり…。とりあえずそれで進めるしかないだろう。
遠軽からは左の景色を見ていくこととなる。秋の終わりと冬の始まりが共存するような山々を見て、まち並みから抜けていくように進む。
秋らしく色づいた木々と、冬らしく落葉した木々。共に見られるこの時期でよかっただろう。なだらかな丘の斜面にはしっかり緑色をした、草だろうか?ゴルフ場ではないだろう。
生田原も乗車券類を乗務員が回収するなど、無人駅と同様の扱いになっていた。
山間へと進んでいくうち、また雪が降ってきた。日差しに当たって細かいものが輝いて見えており、ダイヤモンドダストではないだろうがなかなか美しく見られた。常紋トンネルを抜けて、留辺蘂まで10km。
留萌なき今、留辺蘂が日本国内で唯一"る"から始まる駅名となった。特急が停車するだけのことはあり、周辺にはそこそこ建物が集まってきている。
国道39号は上川で石北峠へと進路を変えており、石北本線と再度合流して並走することとなる。国道は直線が長く続くこととなり、ゆずり車線が設けられていた。JRも直線となっており、速度を上げていく。
西北見あたりからは住宅が多く見られ、北見はすぐ近い。停車するまでにはトンネルをもう1つだけ介するといい、抜けるとすぐに北見の駅という。
北見はオホーツク総合振興局の中核都市だけあり、雰囲気も都会らしくビルが多く立ち並ぶ。ここでの下車客がなかなか多く、乗っている車内は一気に空きが多くなった。
北見を出てからは高架へ上がっており、住宅などの多い景色を眺めるあたりは都市部らしい路線だと思わせる。
今回指定したのは2号車の2A席。遠軽までは後方の右側であり、遠軽からは前方の左側。遠軽からは1人席(1A席)の直後になるため、特に2B席は落ち着かないことだろう。1A席がやや通路に寄っていることもあり、2人で背面テーブルとカップホルダーを共有する形になる。
キハ261系5000番台(臨時向け2本。はまなす,ラベンダー)を除く通常のグレードアップ指定席は、中央部分のひじ掛けが固定されていない。この区画のみひじ掛けが固定され、内蔵式テーブルも備えるのだ。1A席も車椅子利用向けとして、ひじ掛けにベルトが取り付けられている。
美幌まで10km。また雪が強まってきており、並走する道路から気温を見れば0℃を下回っている。
(S)ジョージアバナナミルクコーヒー270ml(コカ・コーラ) 160円[自]
外が寒くなってきたところで、長らく懐に入れて冷えてしまったミルクコーヒーをようやく投入。こちらも北海道ブランドらしく、やはり北海道限定商品であった。甘い口当たりにバナナ風味を感じられつつ、バナナ果汁は使われていない。
美幌の駅番号A65から見るに、網走(A69)までは残す距離も少なくなってきている。引き込み線に小屋みたいなものがあり、こちらも何の用途か気になるところ…。
女満別は空港があることで知られるところ、駅から空港まではどれほどあったのだろうか。木々の多いところに駅があり、やはり扱いは無人駅と同等となる。調べれば空港の最寄としては遠かったらしい。むしろ大空町の中心地に近いことで、特急が停車しているようだ。
呼人を通過し、残すは網走まで1区間のみ。網走の駅前にある縦型看板の案内がされ、その昔に網走刑務所を出所した者が再び横道へそれないよう込められていたという。5時間越えの長丁場も、残すところは少ない。
沿線には網走湖が見えてきた。案内放送によればどうも大古の昔は海だったらしく、その後陸地となって切り離されたこともあって海水湖となったらしい。
建物が増えてきたところで、網走のホームへ進む。札幌から5時間20分、遅延はなく定刻となった。欠番を挟んで続いてきた駅番号は、網走のA69までとなる。
網走に到着し、改札に面した1番線に入った。月曜,金曜,土曜,日曜であれば折り返して大雪4号となり、旭川まで戻るところ。この日は木曜日なので、そのまま回送となる。
網走の駅に自動改札はなく、概ねの時刻になると開かれる列車別改札となる。待合室の入口には歴代の列車に掲げられたヘッドマークと、網走の鉄道史などを展示するプチギャラリーがある。
外から駅を見る際、網走では縦形の駅名標を収めるのが恒例だろう。やはり刑務所があることに由来しており、車内の案内放送でも紹介されたように刑期を終えた者が再度横道へそれないよう込められているという。
主要都市の駅前らしく建物はそれなりに多いようで、特にホテルが目立つ。飲食店はそれなりにあり、昼食など何にするのかはあらかじめ決めていた。一方でコンビニは遠いようで見られず、モノを仕入れるには苦しいか。
網走の駅は中心市街地からやや離れており、むしろ郊外らしい様相を見せている。駅前からはバスが出ており、中心市街地や各地へ向かうことができる。
(つづく)