2024年11月7日(木)午前8時28分 北海道旭川市/旭川駅


20.札幌6:52発→網走12:12着 特急オホーツク1号/網走行き キハ282-4
 旭川で乗務員が交代するため、少々の停車時間がある。指定席は旅行計画時の予想に反して、ここからの乗客が多かった。


 旭川を定刻で発車。自動放送は使われず、異なるチャイムと共に肉声を通じて案内される。しばらくは函館本線の延長らしいものとなっており、電化された複線の高架区間で市街地を進む。


 複線電化区間は新旭川までとなる。そのまま宗谷本線と分かれており、単線非電化で石北本線へ進んでいく。ここから先は2016年に乗車していない。


 旭川市から抜け切らないうち、建物は一気に少なくなった。旭川から上川まで時刻表上で40km以上停車せず、車内案内装置に表示される距離からしてもかなり長いことがわかるかと。


 特別快速『きたみ』の停車する当麻は通過。この付近は建物がやや多く、そこそこな"まち"を形成している。上川まではまだ30kmを有しており、特別快速もここから上川まで停車しない。


 上川まで20km。遠軽までは旭川紋別自動車道(国道450号)が並走しており、あちらは自動車専用の高規格道路にして無料で通行できる。JRは線形があまりよくないため、少なからず不利になった。


 上川までは国道39号とも並走している。前日に降った雪が山々にかかり、晴れつつも雲がかかって幻想的な美しさを見せてくれよう。JRは単線であるため交換待避が必要となり、安足間には反対向きとなるオホーツク2号が停止していた。


 特急と特別快速は全て上川に停車。次の駅に白滝と書いてあり停車するのだが、ここから先は駅自体が少なくなる。


 石北本線は上川から山間へと進んでいき、いよいよ周辺は雪に覆われた木々と道路ばかりで建物が見当たらない。線形も引き続きよろしくないので、じっくりと進めていくほかはない。


 途中には中越のように、かつて駅のあった痕跡が残る信号場も見られる。周辺に家がほぼないことで、利用客も察する程度しかなかったのだろう。それこそ秘境にある駅みたく…。


 そのまま北見峠へと差し掛かる。この区間は人工希薄で積雪が多くなることから、北海道内でも運転環境の厳しい区間となる。石北トンネル(延長4329m)を前にして、もう1つ廃止された駅があった。


 トンネルを抜けた先でも雪が降っていた。引き続き建物のほぼ見られない山間となり、白滝までもあと10kmを有している。険しい地形もそのまま、速度を上げていかない。


 ようやく建物が見られるようになって、オホーツク1号は白滝に停車する。上川からは37.3kmもの距離とされていた。旭川発着の『大雪』は旭川行き1本(4号)を除き、白滝は通過となる。


 白滝からは山を下っていく様相となり、周囲が少し開けてきた。駅を離れたところで周囲に建物は引き続き少なく、次の丸瀬布までは距離を有することとなる。


 丸瀬布まで10kmとあり、そこまで長く感じられなくなってきた。こちらも廃止された駅の痕跡があり、相次ぐ駅の廃止によって駅間距離が増加。石北本線の壊れ具合がわかることだろう。


 丸瀬布の駅が近づき、案内放送が流れてくる。周辺に建物が増えてきており、すっかり多いとも思えてしまうのが"らしい"のか。


 SLと昆虫のまち、丸瀬布。ここで少し停車時間があり、外へ出ようとすればホームが完全に雪で埋もれていた。無人駅らしく、乗車券類は乗務員が回収する。特急は旭川発着の大雪4号(白滝停車)のみ通過し、他は全て停車する。


 丸瀬布からも雪が降り続く。周囲は開けており、駅から離れたところに建物も少し見られるようになってきたか。写真はうまくいかない。


 遠軽を前にして、空を見れば晴れ間も見えてきた。建物が増えてきたところで、雪はやんだばかりか周囲に積もってもいない。山々は色づいた木々によって、晩秋の装いを見せている。また写真は失敗のようだ。


 遠軽ではここから進む線路が合流する形になる。上川,白滝,丸瀬布を経て、市街地らしい風景も随分ご無沙汰になってしまった。

(つづく)