2018年8月23日(木)午後2時19分 長野県下伊那郡高森町
34.駒ヶ根13:34発→飯田14:40着 普通214M/天竜峡行き クモハ313-3013
山吹を前にして、眼下は遠目に街並みが広がってくる。標高も次第に下がってきた。
めぐ「こっちもいいよね…。」
もも「…遠回しに訴えるのやめて。」
市田は住宅地になっており、高校生の多くが下車していく。車内はしばらくぶりに穏やかな雰囲気。
さく「もう、近いんじゃない?」
なぎ「まあ時間的には…、15分?」
飯田市に入っており、元善光寺へ。よくわからないが、駅から『元善光寺』は程近いという。
めぐ「よくわからないんだけど、昔々?親が出向いたらしいのよ。」
さく「あ、飯田がどうとか言ってたもんね。」
伊那上郷に停車し、飯田線はオールクリア!同時にJR東海の路線も完全制覇となった。ここから下山村までは大きく線路が迂回しているため、飯田の停車時間によっては徒歩で"ショートカット"できてしまう。この徒歩経路を、3年前に辿っている。
もも「カメラしまうなんてね…、わかりやすい。」
駒ヶ根から66分、飯田に到着すると『ナミキちゃん』が出迎えてくれた。36.3kmという距離に対し時間がかかっており、線形の悪さと駅数を象徴している。
めぐ「長かった…、ここまで。」
なぎ「最後まで残るな、遠いとこ。」
めぐ「じゃあ、次。」
とりあえず拠点ともいえる直営駅たる、飯田駅の外へ出ておきたい旅行班。駅舎は名物のリンゴをイメージしたとされる赤い屋根が特徴だが、工事用の囲いで覆われて見られない。
もも「で…、また例のパターン?」
めぐ「そうとは限らないかも。」
(現)生茶(キリン) 84円
とりあえず駅近くのスーパー(ピアゴ飯田駅前店)で水分を調達。あとは欲しい品もなく、予約したバスを待つだけだ。なおピアゴ飯田駅前店は2018年に閉店し、建物は2022年から『丘の上結いスクエア』として活用されることとなった。1階にツルハドラッグがあるので、モノには困らないか。
(前)中央道高速バス乗車券(信南交通) 2420円
ここからは高速バスで名古屋駅へ"直行"。正式には少し離れた飯田商工会館が発着点となっており、駅からも徒歩で向かう事はできるもの。今回は飯田駅前で事前予約したため、時間的余裕が大きい。
もも「…変わんないじゃないの。」
さく「でもさ?歩きの道とかあんまり調べてなかったりとか。」
なぎ「それで遅れてもアレだ。」
ここまでは猛暑だろうと晴れ模様が続いており、3日間の旅程を理想的にこなすことができた。しかし台風が接近しているらしく、偶然にも"4日目"を休養日としたことが功を奏しているもの。まずは名古屋まで帰りたい。
35.飯田駅前15:34発→名鉄バスセンター(17:35)着 超特急/名鉄バスセンター行き 信南交通
雲行きが次第に怪しくなる中、入ってきた信南交通のエアロエース。ここでは他に7人が乗車。聞いたところでは座面がオフセットしていたらしいが、座ったところでは通常の4列ワイドシート。
めぐ「ま、いいんだけど。」
もも「ってか、どこでそんな話聞いたのよ?」
飯田インターに向けて、国道256号を通っていく。左手は視界が開けており、眺められそうな景色。3年前の初夏に飯田線南部を回ったときも、このような景色に魅力を覚えたもの。
途中では片側2車線トンネルの建設工事が行われている。これは並行する主要地方道のトンネルらしく、調べれば上に遺跡があったという。
さく「わかんないなら後で調べて入れればいいんだし。」
なぎ「パスしろよ…。」
国道はその先で案内もなく、走行ルートから外れていた。片側2車線で進むと思わせて、細い道へ入り込む。
伊賀良は中央自動車道の飯田インターから離れた位置にあった。ここでは多目に15人が乗ってくる。敷地に『りんごの里』があり、待合室や窓口としても機能。
さく「また…、リンゴ食べさせてよ。」
なぎ「自分で買えって。」
元の広い道へ戻り、国道153号を介して高速走行がスタート。瑞浪~土岐が工事渋滞5km35分と出ている。
めぐ「まあ、ここまで進めればね…。」
もも「そう言うと消化試合にならないんだもん。」
とうとう雨が降ってくる。ここからは先月とほぼ同じ中央自動車道ルートであり、あっさりと流してしまえばそれまで。
阿智パーキングにあるバス停。名鉄バスなどは『駒場』といい、JRバス関東などは『中央道昼神温泉』という。前者が"昼神温泉"を名乗らないのは、昼神の温泉街を経由する便と区別するためだろう。乗り降りはなく、通過する。
さく「これも名前分けるなら、一緒でいいじゃん。」
なぎ「お前がそれ言うか。」
(つづく)