２０１８年４月１４日（土）午後０時７分 兵庫県西宮市／阪神甲子園球場周辺
隣に建つ商業施設は『コロワ甲子園』。２０１８年４月２８日オープンらしく、当日時点ではまだ開業していなかった。こちらにも古めかしい飲食売店等があり、調べれば立ち退きを拒んでいるという。
その『コロワ甲子園』は開業から経過した２０２１年１１月２０日、昼食のために利用することとなった。
２００７年から２０１０年にかけて、大規模なリニューアルがなされた阪神甲子園球場。正面はガラススクリーンを用いて、近代的な印象。外壁もレンガを用いり、モダンなデザインとなった。
めぐ「これがいいのよね。」
なぎ「まあ…、前がどういう感じかわからんけどな。」
看板は阪神高速にも向いて掲げられている。下はチケット売場になっており、当日券もここで購入する。長らく象徴とされてきた外壁の蔦は一旦伐採され、全国の高校で育てられた苗が一部戻って植えられている。
めぐ「…正面どっちだっけ？」
もも「そんなの後で調べりゃいいじゃないの、またいつものように後付けでいいからさ。」
１９２４年の完成以後８０年以上に渡って使われ続け、各所の損傷も隠せなくなってきた阪神甲子園球場。このリニューアルによって、旧来から転換と継承を同時に果たした新しい姿となっている。とりあえず、全体の案内図は忘れずに収めておこう。
さく「そうそう、それ大事。」
なぎ「ってか、普通にあったな。」
内野スタンド下はグッズショップがあり、試合時間の前後に営業する。人が多くいるので、そもそも入りづらい状況…。
もも「パスじゃなくって？」
めぐ「…パス？」
内野席は階段を上がって、デッキから入場する形となっている。
めぐ「…トイレいい？」
さく「あ、だったらまとめて済ませりゃいいじゃん。」
改めて、内野１塁側の外周で行われている『甲子園からあげ祭』。全国各地から名店が屋台として出店している。
さく「これは…？」
めぐ「一応、調べてたけど。」
今回は場内の"球場めし"もいくつか頂きたいので、あまりここで多量に手を出すわけにいかない。選んだのは元祖中津からあげとして、からあげグランプリ最高金賞を最多受賞したという店。
もも「…それで？」
めぐ「感想は後で。」
イベントに併せたのか、大阪府池田市からもキッチンカーが登場。衣にチキンラーメンを用いているのが、最大の特徴らしい。
めぐ「これも中で。」
もも「まとめて食べようってわけね…。」
レンガ壁には阪神タイガースの永久欠番選手レリーフが埋め込まれ、長い歴史を連想させる。その前にいたのは、マスコットの『ラッキー』。
さく「…はい。」
なぎ「もう、先行くか。」
からあげ祭にばかり時間をとっていられない旅行班。いい加減、３塁側のアルプススタンドに向かおう。外周にも各種設備があり、売店も出ている。
めぐ「…ツタの話ってしたっけ？」
もも「多分、してるんじゃない？」
照明塔もリニューアルされている甲子園球場。以前はスタンドにせり出していたため、柱に遮られる席も存在していた。現在は外周に納まっているので、そのような"見切れ席"がアルプススタンドにない。
もも「…いいんじゃない？」
なぎ「何も考えてないだろ。」
(前)３塁アルプス指定席（阪神甲子園球場／阪神タイガース） ２７００円
各ゲートが『号門』という単位なのも特徴。アルプススタンドは１階から入場後、すぐに２階へ上がる形を取っている。今回は『虎ヘッド』なる被り物を入場の際に受け取った。
めぐ「３月ぐらいでもう、３塁側しか残ってなくって。」
なぎ「まあ、結果どうなるかだな。」
さく「低予算ならいいでしょ。」
コンコースもリニューアルされている。アルプススタンド２階には常設売店がなく、出店という形をとっている印象。窓は外のシャッターが下ろされ、景色は見られない。
めぐ「…まあ昔どうだったのかわかんないけどね。」
もも「そりゃ…、アンタらみんなお初でしょうに。」
スタンドへ出ておこう。全面１層式ながらも最下部から最上部まで高低差があり、スタンドは非常に大きなものとなっている。アルプススタンドと外野スタンドに屋根は設けられていない。
さく「いや…、なんというか。」
なぎ「開放感…、ってか？」
さく「そうそう、そういうの。」
開放感を味わいつつ、指定された席へと向かいたい。背もたれのない座席は決して大きくなく、前後間隔も広くない。それでもリニューアルされて座面がバケット化され、下に荷物を置くことも可能となった。色合いは濃緑色で統一されている。
めぐ「ま、こんなもんでしょ。」
もも「アンタがそこ決めたんでしょうに。」
めぐ「まあ…、最初から目付けたんだし？」
なお２０２０年に座面が再交換され、プロの試合では３人用が２人用となるため拡大したことにもなる。高校野球では引き続き３人用となり、それぞれ変更できるようになった。
このリニューアルで観客席の通路が増やされており、全面的に移動性は向上している。同様の座席を持ち、造作も似たようなものであろう外野スタンドとはつながっていない。
なぎ「いいからさ、…それ食べるか。」
(現)池カラ（甲子園からあげ祭／池カラ） ５００円
まずは紙コップ入りとなる、衣にチキンラーメンを用いたものから頂こう。他では味わえないであろう、バリバリ食感が味わえる。それ以外は基本的に一般的な醤油味か。
さく「これは…、食べにくいっていうとアレだけど。」
めぐ「前に長良川…、サッカーだけど。ちょっと衣多いのあって。」
食べた後は３階コンコースを見ていこう。こちらの窓はシャッターが下ろされず、日中は自然光が入って明るくなる。
もも「で…、何買おうってのよ？」
（つづく）