元来から『あおなみ線』とJR武豊線のワンマン方式を共通化すべきだと考えていたところ、後者では車体側面カメラを用いることとなった。JR線内でもホームドアが扱われることとなり、TASCを用いる前者とも異なるQRコード読み取り式だ。

 何なら、JRでない車両も改造を経てJRへ乗り入れる姿も見たかった。もちろん逆も同様で、改造を経て金城ふ頭へ乗り入れるJR車両もアリではないかということ。特にJRで投入された315系は、機器構成というより電動車両配置が同等である。

 そのような共通項を見つけたところで…、共通化できない要素があった。


 あおなみ線の1000系は、JRの313系と同様に行先表示が車端部にある。そしてJR315系の側面カメラも、車端部にある。何を意味するかというと、両者が干渉するのだ。

 側面の行先表示が車端部にある時点で、側面カメラを設置すべくふさぐこととなってしまうだろう。そうすると…、側面に行先表示がない。何せステンレス車体であるため、追加設置も移設も難しい。これはかねてから同様に想定していた、313系4両編成も同じであった。


 ホームドアについては中央のドア窓にQRコードを貼り付ければ、そのまま対応となることだろう。むしろ315系3000番台へ、いかにTASCなどを追加させるかが問題になりそうか。トイレは213系の例があるので、不可能ではないだろうが線内完結では確実に必要ない。

 まあ、315系ベースで新規投入するのが回答になりそうか。現行車両は線内完結に甘んじれば、それで終わる。愛知環状鉄道でも関連する話になってきそうだが、それはまたの機会で…。


 とりあえずJRは、尾張森岡と石浜に無人駅システム(お客様サポートサービス)を導入なさい!
(おわり)