新幹線では検測専用の車両があり、東海道・山陽新幹線では黄色い車体色から『ドクターイエロー』として知られてきた。JR東日本系統では2001年以降の専用車両が黄色くならなかったことから、ドクターイエローではない。
この度公表されたのは2025年初頭に、JR東海からドクターイエローが引退するということ。現行車両は700系がベースとなっており、車体傾斜装置を搭載しないことから最高速度の制約が大きい。東海道新幹線では最高270km/hな上に曲線通過速度が低く、ダイヤ上の制約を受けるのだ。
山陽新幹線でも最高285km/hとなるほか、九州新幹線へは乗り入れられない。
加えて新規投入するN700Sには同等の検測機器を搭載可能なことから、今後はそちらで行うこととしているという。西日本の編成は2027年まで現役を続行といい、そちらは"レールスター"の走行機器類とある程度共通化が可能なことならそうなのだろうと。
ただ場合によっては再度、専用車両を用意ということにもなるかもしれない。その場合はN700Sがベースとなるだろうと思ったが…、実は量産先行編成(9000番台)の改造で何とかなったりする。
実は8両編成などへの短縮が可能な設計となっており、短縮編成での走行試験を行った実績もあったり。加えて量産先行編成(9000番台)は、現在に至るまで営業運転の実績がない。さらに検測機器が搭載可能となれば…、そういうことだ。
専用車両を新規でとなれば…?
- 東海道新幹線での最高285km/h運転対応かつ車体傾斜装置搭載
- 山陽新幹線での最高300km/h運転対応
- 九州新幹線への乗り入れ対応
以上、3要件が必須だ。
東日本系統でも同様な了見だろう。問題は線区によって、乗り入れ車両が大きく変わってくることだろう。専用車両を投入する場合、条件となるのは…?
- 北海道へ向けて、最高320km/h運転に対応
- 山形(新庄)、秋田に向けて在来線規格の車体
- 北陸へ向けて両周波数に対応