2024年5月5日(日)午後0時58分 岐阜県恵那市



国道363号 裏山(恵那市)→農村景観日本一展望所入口(恵那市)
 左折すると城下町らしい、古いまち並みと景観がみられる。ここで小休憩とできればいいところだが、停止できそうなところもなさそう…。
めぐ「まあ…、ここぐらいはまた来れるし。」
もも「本当、それでいいの?」

 今回はそのまま通過するとした。阿木まで6km、まち並みはすぐに抜けて開けた農村集落へと進む。センターラインが破線となる対面通行で、起伏が相応にありつつ走りやすい道だ。
ひろ「なんかいいかも、ここ。いいって。」
もも「そうならいいけど…、特にアンタら小さいからここからわかんない。」


 道の駅『そばの郷らっせぃみさと』から18.1km。上り坂が長くきつくなってきたところに、『日本一の農村景観』の展望所がある。階段を上がっていったところにあるようなので、見物してもよかったかもしれない。
たか「…どうなんだ?」
めぐ「気になるけど…、ちょっときつそうで。階段も危なそうだし。」


 この先は上り坂がまだ続くようであり、しばらくは何もなさそうにも思える。農村景観を見るにも階段は手すりがなく危なそうなので、入口で小休憩するだけで終わろう。
めぐ「…これ以上、書くのも。」
もも「それ本当、気にしなくてもいいのに。メモとか力入れすぎなのよ。」

国道363号 農村景観日本一展望所入口(恵那市)→中村(中津川市)
 上り坂がもう少し続いたところ、大きくカーブを旋回しながら中津川市へ。ひとまず今回の目的となる"ピース"が、これで1つ埋まった格好となる。
もも「入ったの?」
めぐ「入った。これで東は…、たぶん。」


 左に農村を見下ろすことができそうなので、これで収めてなんとかまとめよう。なんとなく農村こそ日本の原風景で、落ち着きを与えてくれようか。
めぐ「…ごめん。悪いけど、先に中津川の19号まで進んどいて。」
ひろ「ここから結構狭いとこあるんだと、って。」
たか「ああ、じゃあ待ってるからな。」

 そのまましばらく進むとまた周囲が開けており、阿木地区の中心部らしいところへ。根ノ上までは6kmとあり、大型車が通行不可となるのも6km先になる。センターラインが破線の対面通行は続いており、以降もまだまだ上りがきつく続く。
ひろ「…それ全開で?」
めぐ「…フルで回してる。」


 周囲が開けている中でも上りがきつく、フルに回しても原付は30km/hが限界なレベルとなった。正面には山々が美しくも高くそびえ、交通量こそ少ないとはいえ辛抱な時間が続きそうだ。
ひろ「こういうのよく行こうって思ったよな、なんでか。」
めぐ「本当に通ってみたいってか…、クリアしたくなったら。こう…。」


 勾配の続くところで農家がちらほらとあり、視線を変えれば農地の多い高原らしい風景が見られる。遠目には山々がほぼ同一視線上となり、なかなかダイナミックな風景に思う。
ひろ「あ…、こういうの…。」
めぐ「すごい、いい…。」

 景色がよかったところで、出力の小さい原付にとって負担は大きいまま。どこまで上りが続いただろうか…?


 再び周囲を木々が囲い、根ノ上高原への道が左に分かれた。直進の国道も大型車両(車体長8m以上)が通行不能とあり、5月下旬からは通行止めを伴う工事も予告されている。5月上旬に到達しているため、そのまま通行することができそうだ。
ひろ「あ、なんか下ってる。」
めぐ「下るんだけど、ここからがちょっと。アレっていうか…。」


 そのまま下りに転じており、センターラインがなくなった。しばらくは改良がなされていたようで、カーブや勾配はきつくあれどガードレールが完備され道幅もそこそこ十分そう。スピードが上がりすぎないよう、ここからは惰性とブレーキで進めていきたい。
ひろ「…回さないってのもどうなんか。」
めぐ「さっきと逆になっちゃった。」


 そして改良も成されていない箇所に来てしまった。カーブの連続するいわゆる"つづら折り"となっており、眼下にはこれから下っていく道が見られるほどだ。今回の原付走行が下りでよかっただろう。
ひろ「もうこんなとこまで来たって…。」
めぐ「ここから下まで下るんだよ。落ちないように。」


 一方で標高もなかなか高いようで、遠目に見渡せば山々がなかなかの絶景だろう。晴れて気候も温暖になり、5月の大型連休が走行に適した季節だと改めて知ることができたかもしれない。来ることができてよかったものだ。


 部分的な改良箇所を挟みつつ慎重に下って行き、集落めいたところへ出てきたところに狭い橋がある。国道標識とのギャップもさることながら、標識がなければ田舎の道そのものだ。
ひろ「これが何とか出来たらってことか。」
めぐ「本当にちょっとずつだよね。」


 やがて右から川が流れてきており、川も改良がなされていたようだ。国道は改良されていたようで、まだ及ばずに狭いままの箇所が残っている。
ひろ「…毎回止まってるけど、そんなに。」
めぐ「まあ1回目だけだよ。これだけするの。」

 あとはセンターラインのある対面通行で続き、川とともに下っていく一方だ。市街地へ向けて周囲も着実に開けていくところ、片側交互通行の箇所が現れた。


 赤信号では秒数も出るのでわかりやすい。青信号は純然たる青色となるLED2灯式タイプだ。
めぐ・ひろ「5,4,3,2,1…。ゴー!」
ひろ「…やりおったな。」
めぐ「なんか、やりたくならない?」
(つづく)