2024年5月5日(日)午前8時59分 岐阜県恵那市/日本大正村


 世界一の狛犬から12.6km。日本大正村は立ち寄る予定がなかったところ、広場で何かやっているようで気になったため駐車場へ。どうも朝市をやっているようで、ミニ鉄道やステージイベントもあるらしい。


国道363号 明智駅前(恵那市)→一色(恵那市)
 広場のステージにてカラオケ披露が行われているところを後にし、ひとまず国道257号と交差するまで進めていきたい。
ひろ「もっと見て回ってもよかったんじゃ…?」
もも「そうよね?せっかく…、まだ9時ってのに。」

 明智のまちを抜けると対面通行は変わらず、また山間へと進んでいく。きつくなくとも上り坂が長く続いており、あまりペースが上がっていかない。周辺を見ると、水田が段々のように成しているのがわかるだろうかと。
めぐ「こう…、見てる分には原風景って。」
もも「そのさ?小さいのでどこまでいけるってか、行ったのよ?」

 明知鉄道と並走しながら山岡町へ進み、周囲が時折開けてきた。程なくすると国道418号が左からぶつかっており、信号もなければ名称もつけられていない。直進して重複区間を、国道257号まで進めよう。
もも「ここよね?名前ないから店の名前勝手に…。」
めぐ「名前があったら早いんだけど…。301号と417の、奥いび湖大橋みたいな。」

 この区間は以前に逆方向で進んでおり、この向きはお初となる。対面通行でセンターラインを有しながらも、カーブが多くなかなか狭苦しい。花白温泉はこの辺りであり、気にさせてくれる。
めぐ「今日持ってきてないのよね…。ちょっと治療ったらアレだけど、もうちょっと。」
ひろ「…ま、別に今日は目的じゃないんだろうし。」

 歩道が片側にでもあればさほど狭く感じられず、快調に進められる。引き続き明知鉄道が並走し、1両の気動車が雰囲気も良く走っていた。


 国道257号にぶつかった。国道363号(表記あり)は国道418号(表記なし)とともに右へ進み、しばらく重複することとなる。今回は一旦左折し、国道257号を経て周回するように進んでいこうか。
もも「…なんか迷ってない?」
めぐ「まあ…、先に363号クリアでもよかったかも。」


国道257号 一色(恵那市)→阿木川湖(恵那市)
 恵那の市街まで12km。やはりセンターラインのある対面通行となっており、走りやすそうではある。付近に石室千体仏堂があり、7年に1度の御開帳と当たる年になったものの行われないこととなったらしい。
たか「あ…、何かあったのか?」
ひろ「まだ続けてるとかか?7年前に7年後のことなんか、わかるか?」

 明知鉄道はこちらに向けて並走。岩村町に向けて進んでいくうちに視界が開け、建物も沿線に立ち並ぶ。踏切の音が聞こえており、通りがかるのは"食堂車"付きとなる急行『大正ロマン号』だったり。
ひろ「…どうよ?時間的に。」
もも「…時刻表ってあるのよね?」

 さらに『タックメイト』の屋号が残るコンビニもあった。店内調理品を気にしつつ、今回は通過…。
めぐ「今日じゃなかったら…、間違いなかったけど。」
もも「…アンタ何言ってんの?もう、さっきの大正村から15kmぐらいでしょうに。」

 恵那市街まで9km。そのままさらに山間へと進み、トンネルを1つ通過。ダム湖の周りを通っていく。阿木川ダムのあたりで、どこか入ることのできる箇所はあっただろうか?
ひろ「あ、いいかもな。ダムの景色も入れれるし。」
めぐ「いいんだけど、入れるとこ。」

 ダム湖にかかる阿木川大橋は駐停車禁止となっている。渡った先にあったのは…?


 日本大正村を出て18.5km。阿木川ダムを見られる駐車場があったので入り、程よく小休憩としよう。防災資料館も立地しており、見物するのもよさそうか。
もも「いいけど…、誰かいるの?」
ひろ「たまたま入れないとか、休みじゃないんだよな?」


 資料館からは裏手へ抜けられるようになっており、展望デッキみたく広めのスペースが設けられている。固定されたテーブルとイスもあり、座って休憩とするのもいいだろう。


 阿木川のダム湖を見よう。すると何やら噴水のように上がっており、何だろうかと…。左に架かる橋は、先ほど渡ってきた阿木川大橋だ。
ひろ「あ、上がってる。本当。」
めぐ「何かな?作業的な…、何かな?」
もも「いや、わかんないっての。」


 もう少し下からも見ておこう。阿木川ダムによって形成された阿木川湖は、日本のダム湖百選に選ばれているという。雲1つない晴天の下、緑多き水辺の風景もまたいいもの…。
たか「晴れてよかったな、今日。」
めぐ「晴れるか晴れないかで全然変わっちゃう。」

 せっかくなので防災資料館も入ってみれば、受付は無人で館内も人が見られない。映像資料館では観光案内の映像が流れており、何とも言えない。ダムカードは隣にある管理所で配布されているという。
ひろ「…結局いなかった。」
もも「じゃあ、トイレ入って。次行いきましょ。」


国道257号 阿木川湖(恵那市)→正家(恵那市)
 防災資料館のトイレで済ませてから再スタートとしたい。恵那の市街地に向けては、直後にトンネルが構えている。
めぐ「トンネル冷えてるのもだけど、下ってツルツルみたいな?」
ひろ「それは…、真ん中だったら擦れてないからいいんじゃなくって?」

 トンネルを抜けた先からは下りに転じ、大きなカーブを連続させて高低差を稼いでいる。開けた箇所からは恵那市街など、眼下はなかなかの絶景だ。
めぐ「これ入れれたらいいんだけど…。」
もも「止めれないんだし、やめなさいよ。目の前で事故なんか起こされんの絶対イヤ。」

 下った先は平坦な地形が続くようで、開けたところに建物が見られ増えていく。信号も出てきて、そろそろ市街地も近いだろう。
ひろ「さっきのとこって、恵那市街まで何kmった?」
めぐ「…6kmぐらい?」
もも「じゃあ、もうすぐじゃない?」
(つづく)