名古屋地区に関連する鉄道の新車ニュースを2本立て!

2-1.近鉄8A系
 

 

 近鉄はかねてから公表していた新型一般車両について、形式を『8A系』と公表した。

 車体は旧来からの赤マルーン系をベースとした塗装となる。車両内外に半自動ドアボタンを装備するのも、最近の傾向だろうかと。クロスシートとロングシートを切り替えられる『L/Cカー』となり、一般座席は赤系のモケットとなった。

 車端部のロングシートは全てオレンジ系の優先席となり、各車両1か所ずつに車いすなどのスペースを設けている。さらに今回新たに座席付きの多目的スペース『やさしば』が、各車両2か所ずつ設けられることも明らかに。

 この『やさしば』ばクロスシートとロングシートを切り替えずして、双方の座り方が可能だ。実のところ形状などからして、名鉄3500系の一部編成に装備していた補助席を思い出したりも…。近鉄の『やさしば』は座面が常設される形になっており、名鉄の補助席はすでに全て撤去されている。


 そんな近鉄8A系。2024年度は4両編成を12本投入し、奈良線や京都線の系統にて10月から運行を開始。2025年からは大阪線や名古屋線の系統にも投入される予定だ。南大阪線は仕様が異なるものと思われる。

 何せこれまで頑なに新車投入のなかった名古屋線系統だ。4両編成が3本からとはいえ、ようやくの"イメチェン"が図られる。


2-2.名鉄9500系の仕様変更
(名鉄の公式リリースより画像を引用)
 名鉄では2024年も引き続き9500系などの新規投入が続けられる。当該分(4両編成3本,2両編成2本)からは前面に貫通扉と幌がつけられ、車両間の行き来が可能となることを見越すようだ。これは昨今の車内安全上の理由らしい。

 前面は見たところフラットに仕上がるような形状。ステンレス車体となるも側面窓は従来のまま変わらず、日本車両製造による『N-QUOLIS』ではないように見られた。それこそ『N-QUOLIS』の18m級構体だったならば、他社への売り込みも可能だったろうに

 それとも側面のカラーLED式行先表示も一新させるのだろうか?現行方式は種別と行先を英語併記で固定させており、走行中も消灯させていない。JR東海315系は日本語と英語を交互に表記させるほか、次の停車駅も表示させている。前面については2200系準拠のようだ。

 車両番号を見ると、どうも"9521"とある。形式をも分けるのだろうか?
(おわり)