2024年4月13日(土)午後2時29分 名古屋市中村区/名古屋駅


7.名古屋14:48発→岐阜15:06着 特急ひだ13号/富山行き クモハ85-7
 11番線のホームへ出たところ、ちょうどよくHC85が8両で入ってくる。前後とも4両編成で連ね、岐阜を向く1~4号車はグリーン車付き。富山まで行くのは7~10号車となり、グリーン車は付かない。
涼子「…グリーン車って4列だっけ?」
めぐ「4列だけど。」


 側面のカラーLED式となる行先表示は315系よりサイズが大きく、列車名や号数のほか指定席か自由席を表記することができる。仮に新しい一般型車両へ指定席を導入となれば、どうするのだろうか?
あい「そんなのある?」
なぎ「勝手に考えてるアレだろ。しらさぎの快速だとか、みえに新車とか。」


 今回は高山で切り離される、4号車の自由席に乗り込むこととした。富山発着系統の停車駅は少なく設定され、高山までに岐阜,美濃太田,下呂しか停車しない。午後3時を前にする時刻柄か、比較的空席は多く余裕を感じられる。
涼子「…さっき、結構並んでたのに。」
あい「そんないなかったよね。」

 以前にも乗車したことのあるHC85はエンジンで走行用モーターを発電させ、蓄電池にも充電。加速する際は走行用モーターとともに、蓄電池からもアシストさせる方式だ。発車した際はエンジン音を強く唸らせており、一方の車内では騒音も振動もさほど感じられない。
あい「…電車っていう電車じゃないんだよね?」
なぎ「ない…、な。ディーゼルで電気動かしてる。」


 そのまま稲沢の貨物基地へ。国鉄色をした電気機関車EF64は長らく山岳地で活躍し、近年になっても中央西線のガソリンタンクをけん引していた。隣接する体育館ではバレーボールの試合らしく、キッチンカーが出るなど賑わっているようだ。
めぐ「なんか欲しくならない?」
涼子「さっき唐揚げと台湾ラーメン食べたでしょうよ。」


 このひだ13号は尾張一宮を通過し、木曽川を渡って岐阜県へ。下流域で川幅の広くなったところを渡り、県をまたぐのは平野部らしい流れだろうか。
なぎ「さあ…、色々ある。」


 高架橋の高い位置へ上がり、周辺には建物の多い都市部にして山々も近くに迫る。上下線が分かれて間から高山本線が合流すると、そろそろ岐阜。本来ならば下呂まで射程圏内だったところ、今回は都合上ここまで。


 名古屋から18分で岐阜に到着。ここから高山へは進行方向を変えるため、岐阜までは逆向きに座席がセットされていた。発車した際はエンジン音を強く唸らせながら、時折電気駆動らしいモーター音も交じってくる。
めぐ「最初こうじゃなくって、エンジン入れる際になんかゲーム動かすみたいな音するの。」
あい「それ絶対違うって、そんな…。」

8.岐阜15:15発→各務ケ原15:36着 普通1723C/白川口行き キハ75-3307
 隣にいたのはキハ75の2両で、従来からの液体式気動車となる。白川口までワンマンとなるので"適正"といったところだろうが、クロスシートの車内は結構座席が埋まっていた。適当に空席を見つけて座っていこう。
あい「ここて結構…。」
めぐ「乗ってるから本当は飛ばしてもいいんだけど、乗りたくなったし。」


 那加の近くにあるのは『プリニーの総合体育館』で、命名権の都合からかなかなか珍妙になってしまっている。この区間は幾度となく通っているため、景色に何を入れようか結構迷うかもしれない。


 21分ほどで各務ケ原に到着。無人駅となるため、降りる際は前方車両最前部のドアから降りることとなる。


9.各務ケ原(15:46)15:49発→岐阜(16:03)16:06着 普通740C/岐阜行き キハ25-1104
 ここからは概ね当初の計画にあった時刻となる。美濃太田始発のワンマン普通であり、来たのはキハ25のオールロングシート車両。ハイキング団体など多く乗車し、適当に座ろうとするならばむしろ好都合かもしれない。
涼子「ワンマンで多いと1人ずつだから、それで遅れるんだね。」
あい「言ってるそばで座ってるし。」


 高出力で全体的に軽量なのか、1エンジンにして結構飛ばしていく。農地とともに住宅の多い比較的平坦な風景を進んでいき、車内は立ち客も多く出ているほどの混雑模様を見せる。
めぐ「これね…、これじゃないけど。最初乗った武豊線のもあったじゃん。」
なぎ「ああ、アレで110出してたってか?」


 こうして岐阜に戻ってきた一行。ここからさらに敦賀へと向かうのだが、もちろん目的なく向かうことはしない。現地で確かめねばならぬことが、どれほどにあるのか。この続きは近日公開!
(青空フリーパスの旅2024年春 つづく)


さく「…ということで、青空フリーからの敦賀なそうで。」
もも「本当この前。新幹線の前に行ったじゃないのよ、敦賀って。それでまた北陸行くことも決まってるってのに。」

 後半の話はともかく、前半は315系にまつわる事項がメインになる。4両編成が武豊線に乗り入れるようになったことと、8両編成は中央西線での通過駅を減らした区間快速である。
さく「この2つって、そんなに長いこと乗るとこじゃないんだよ。」
もも「考えたらそうかもね、1時間ちょっとぐらいだっけ?じゃあオールロングでもいいって。」

 武豊線に関してはオールロングシートと4両固定運用で、通勤時間帯の混雑がある程度緩和されることも期待される。問題は6月以降入る東海道本線の静岡地区で、使い方によっては乗車時間がそこそこ長くなることもある。一方でトイレが必ず付くことから、そちらの問題は解消されるだろう。
もも「ま、そっちもそっちであるんじゃない?」
さく「じゃあ、また埼玉とかで…。それか横浜も。」