2024年4月13日(土)午前8時32分 愛知県大府市


3.名古屋8:08発→武豊9:06着 区間快速5812F/武豊行き モハ315-3503
 大府からは武豊線へ進む。しばらくは貨物線と分けられており、複線かのように見せている。貨物線は電化されなかったため、電車が通行することはできない。
なぎ「こっちだけ上、大きく跨いだようにな。」
涼子「あ、確かにそう見える。」

 


 貨物線が合流し単線となって少々。停車した尾張森岡はホーム1本だけの無人駅であり、遠隔操作可能なシステムは2024年時点で導入されていない。
めぐ「ここと石浜、あと関西線だけど長島に…。」
あい「…欲しいの?」
めぐ「欲しいってか、システム入れたら4両のワンマン?」


 石浜も同様に無人駅システムは導入されていなかった。尾張森岡とともに導入されることができれば、武豊線は名鉄のように全駅が遠隔で管理できることとなる。よって315系による中編成ワンマン運転も、支障がなくなるはず。
涼子「…ここ入れられる?」
なぎ「さあ、入れるにしても。」
めぐ「できるはずなんだよね…。」


 半田では高架工事が進められており、駅を挟んで仮線へ移行。ホーム屋根も部分的に仮設構造となっていた。行き止まり路線となるため降りる流れとなっており、いよいよ他に乗客が見られない。
あい「半田って、…赤レンガとか見ないの?」
めぐ「この辺とかだと、やっぱり原付で。」
なぎ「置いてくなよ…。」

 終始住宅や工場の多いところを進んでおり、東浦では貨物専用の衣浦臨海鉄道が分岐。東成岩でも貨物専用の路線が分岐する。そちらの写真は復路で収めておこうか。

 

 名古屋から乗ること58分で武豊線の終着駅、武豊に到着。折り返しはそのまま名古屋行きの区間快速となった。今回は武豊を見て回った後、そのまま折り返していこう。


 往路と同じ315系の4両で、3000番台を名乗る。前面に貫通ホロが取り付けられており、先に出た8両編成の0番台と相違点になる。
めぐ「この、面?案外いいかも。」
涼子「そうだけど、313系に慣れちゃってんの。」


4.武豊9:25発→金山10:12着 区間快速5817F/名古屋行き モハ315-3003
 車内は0番台と変わらず、オールロングシートでまとめられた。座席のみならず床面も青色となり、窓は日よけが省略されたことから緑色。壁面と天井周りが白色で清涼感を覚え、LED照明も白色で雰囲気は明るい。
あい「なんか雪とか青空じゃないけど。」
めぐ「これベースでクロス入れるならどうするんだろう?」


 武豊の駅を最後にもう1枚。無人化されたこともあって、トイレは存置されたものの古めかしいままとなっていた。乗客は少ないまま発車を迎える。


 東成岩で貨物専用の衣浦臨海鉄道が合流。こちらは半田線となる。
めぐ「これだったかな?BSでやってた乗れない鉄道。」
なぎ「何かさっきじゃないけど、使おうってか?」


 半田のホームは従来から使用されていたモノを継続使用し、古くからある木造の上屋もところどころ残っていた。
めぐ「仮設じゃなかった。」


 半田では高架工事が進められており、駅を挟んで仮線へ移行。高架構造の立ち上がる用地を挟んで、向こう側に蒸気機関車C11が静態保存されている。かつて使われていたレンガ造りの油庫も、位置を移して保存された。
涼子「ここは見てもよかったんじゃない?」
めぐ「いや…、最初見ても場所とかよくわかんなくなるし。」


 亀崎は古くからの木造駅舎が残り、無人駅システムの導入された2024年現在も現役だ。さて武豊から次第に乗ってくる流れとなり、座席も相応に埋まってきた。


 貨物専用の衣浦臨海鉄道が合流し、315系は東浦に停車する。かつては武豊線内でも通過運転を行う『快速』が、名古屋行きの1本だけ運転。線内では東成岩,半田,亀崎,東浦に停車していた。
なぎ「あったな、そういえば。」
めぐ「ちょっとだけ、金山からだけど。時間もよかったんだよね。」


 大府からは東海道本線へ合流し、区間快速として名古屋まで通過運転を行う。豊橋から通過する特別快速を待避するため停車時間があり、その間に混雑していた車内も乗客が入れ替わってきた。
あい「この次って…。」
めぐ「金山から、今度は区間快速の中津川。」

 共和から金山までは名古屋市内4駅を通過し、キハ75で運行された当時から最高120km/hを出していた。315系でも復路は速度を出しているようだが、最新技術を多用したのかそこまで振動も感じられない。
涼子「これ本当、120出してる?全然変な揺れとかない。」
なぎ「やっぱそうか?だよな?前とかだと、逆に揺れて寝れたりも。」


 武豊から47分で金山に到着。今回はここで降りて、次なる『区間快速』へ乗り換えるとしたい。
あい「中津川だっけ?」
めぐ「中津川だけど、…トイレ。」
(青空フリーパスの旅2024年春 つづく)