今回も"つなぎの回"と考えていいかと。

3-1.JR東海在来線で快速の指定席料金を見直してみよう

 原則としてJRの快速などは現状、指定席券が距離問わず530円となる。この場合は特に長距離になればなるほど有利となり、かの名列車『ムーンライトながら』も一律の料金であった。さすがに今となっては問題が多い。

 そこで、今回の私的な提言。とりあえずJR東海は『しらさぎ』の快速格下げ可能性も踏まえ、着席サービス拡充を目的とした対距離制への移行も視野に入れよう。基本となるのは指定席券を、券売機や窓口など駅で購入する場合の価格となる。


 JR東海管内で完結し、30キロ以内ならば330円としたい。これは現行の乗車整理券と同一価格であり、一部区間を除き設定される30キロ以内の自由席特急券(特定特急券扱い)とも同一だ。

 東海管内完結で31キロ以上60キロ以内、及び西日本管内完結の米原~敦賀(45.9km)は530円とした。これは一部例外を除いた、現行の指定席料金(通常期)と同等となる。本来50キロ以内で区切るべきだろうところ、あえて60キロ以内で区切るのは激変緩和措置に近い。

 50キロ以内の自由席特急券はJR東海管内にて特定特急券扱いされる区間で660円、その他では760円(A料金)となる。実は特急料金を指定席と自由席で同一として、自由席価格とする案もあるが別の機会で。

 ここからが今回の独自要素。東海完結で61キロ以上、及び東海管内で30キロ以内となり西日本管内へ跨がる場合は840円としたい。どうもJR西日本が特急のままとしたいのは料金収入の点がありそう。そんな忖度のために合算させたといったところ。なお両社とも10円引きに相当。

 東海管内で31キロ以上となる、西日本管内へ跨がる指定席券は1060円。これも単純な合算(打ち切り計算)だ。なお東海管内で61キロ以上となっても、管内相当分は530円で据え置いた。


 車内で購入する場合は、上記の価格に200円を加えるのがいいのだろう。合わせてチケットレスサービスを用いて購入する場合に、上記価格から値引きすることも考えよう。


3-2.JR東海315系タイプへのクロスシート投入を見越し、窓配置を変えてみると…?

 JR東海315系タイプへのクロスシート投入を見越し、窓配置を変えてみるとどうなるか。ネットカフェのオフィス搭載席にあるパワーポイントで画像加工した後、ペイント3Dを用いてさらに加工してみよう。


 ドア間には小窓-大窓-小窓という配置だったところ、大窓-大窓という配置に。中央の行先表示からして、ちょっとバランスが悪くなった。結局これまでと同様、小窓-大窓-小窓という配置がいいだろう。日よけはどうする?


3-3.JR西日本在来線では快速の指定席料金が一部で逆転するかもしれない

 西日本の『サンダーバード』が全席指定のまま快速格下げの場合、グリーン車料金と普通車指定席料金が逆転する可能性もある。それも同一条件という立場で…。その条件は50km以内の区間にて、駅の券売機か窓口で購入すること。

 実は大阪地区の新快速では一部で『Aシート』が連結され、通常手段で購入する指定席料金が840円となる。これを基準にすると思われ、車両そのままならばグリーン車もそのまま。50km以内ならば780円となる。

 …なんか、おかしくね?

 本命はチケットレスサービスだろう。さすがにグリーン車の値引き額は抑えめにするだろうし、そもそも51km以上ならばグリーン車も1000円になるし。ま、既得権益重視なら特急のままだろうな。
(おわり)