さるぼぼちゃん「今回からいよいよ敦賀の駅を見ていきます。これまでも何度か見たことはあったのですけど、今回は新幹線の関連する話。新幹線と在来線が暫定的な接続をするということで、乗り換えの利便性が求めらるのでしょう。しかし新八代や武雄温泉のようにはなりませんでした。」

2024年4月13日(土)午後6時27分 福井県敦賀市/敦賀駅

 2022年のクリスマスイブに壮大な姿を外から見て、2024年2月にほぼ完成形だった姿を見た敦賀の駅。新幹線開業後となる今回は、いよいよ内部の視察だ。


 新幹線との乗り換え用に31番線から34番線が、新幹線ホームの真下に完成した。こちらは2面4線式となっており、サンダーバードで最長となる12両に対応。6両が基本のしらさぎではかなり余らせてしまう。


 敦賀から先へも線路が延びているようだが、あくまでこのホームは新幹線との乗り換え用に専念。現状は引き上げる以外に用途が思い当たらない。


 開業時点では特急のみが使用しつつ、駅名標にある隣の駅は新疋田とされていた。しらさぎは34番線のみを使用。サンダーバードは33番線とあり、32番線も使用するらしい。


 ホームドアは設けられていないため、車両の規格は問わず入ることが可能。そんな乗り換えホームにあったのは、鯖寿司など駅弁の自動販売機であった。


 敦賀を出るとしばらくは新幹線の高架下を、複線で進んでいく。旧来の線路と合流した後、分岐する近江塩津までは同じルートとなる。


 ではエスカレーターを上がっていこう。基本的に発車するホームであったため、両方向とも下りとなるモノもあった。向きには気をつけよう。


 2階の"大広間"に出てきた。これだけ広く取られたのはサンダーバードとしらさぎが同時に発着し、新幹線への乗り換え客が多く押し寄せてもスムーズに進められるようにするため。


 大広間にはコンビニ売店としてセブン-イレブンが入居する。他に見られるのはトイレと待合室程度で、他に店らしい店は見られない。


 これまでの在来線ホームとなる1~7番線や西口(まちなみ口)へは、乗り換えホームから距離と高低差を有している。そのためエスカレーターやエレベーター、動く歩道が設けられ結ばれている。


 在来線ホームの駅名標は新調されており、従来のレイアウトを踏襲しつつハピラインふくいのロゴが加えられた。


 ということで、これまで閉ざされていた"秘密の扉"がとうとう開かれた。2022年クリスマスイブは堅く閉ざされ、2024年2月になれば見通しが利くも立ち入りは禁止。ようやくここから東口、そして新幹線駅へつながる。


 ガラス面の大きく取られた通路からは、その巨大な姿を望むことができる。外も暗くなり明かりが灯され、どことなく幻想的にさせてくれよう。いざ、最終ボスの居城へ。


 実のところ、大広間は4階の高さに相当するかもしれない。動く歩道に続いてエレベーターやエスカレーター、階段で上がっていく。


 乗り換えホームと新幹線の中間層にあたる、大広間に戻ってきた。壁面には大型ビジョンが設置され、福井県の観光名所などを映像として流している。


 新幹線との乗り換え改札はかなり幅を大きく取り、自動改札もかなりの数を用意。有人通路に続いて幅広型や一方通行など、左右にそれぞれ配置されていた。


 東口の出入口は一転、有人改札の他は幅広型と通常幅の自動改札が1つずつしかない。新幹線に面した駅にして、これでいいのだろうか?

(敦賀駅 つづく)