3月改正で敦賀発着となった『しらさぎ』について、改正前の時点で行路パターンがある程度見えてきたと投稿。これはあくまでも推定であったため、実際はどうなるのかと引き続き調べていた。

 

 

 実際のところは推定したパターンと、そこそこ異なることが判明。今回はこれを基にして、再度パターンを分けてみようかと思う。引き続き前提として、名古屋を発着する際の折り返しは原則として熱田まで一旦回送。再度送り込む方式をとる。

(パターン101)
米原6:03→大阪7:31 特急らくラクびわこ1号
大阪19:20→米原20:48 特急らくラクびわこ2号


 実はこれが最大の"阻害要因"にして、JR西日本が主導権を明け渡さない運用であった。2024年3月改正にて車両が京都の所属となったため、実質は出入庫を兼ねてなのか大阪発着『らくラクびわこ』の運用が入っていたのだ。

 逆に以下の『しらさぎ』運用をまとめた結果、このパターンを除外すればJR東海による車両運用が全て可能となることも判明。JR東海が車両を投入した一部を、書類上でのみJR西日本所属とするのはありうる話。(逆パターンが285系『サンライズ』である。)

 なおらくラクびわこはかつての『びわこエクスプレス』であり、改正前は『サンダーバード』の間合い運用で683系4000番台が用いられていた。

(パターン102)
米原7:47→敦賀8:18 特急しらさぎ51号※平日は1分遅い
敦賀9:11→名古屋10:49 特急しらさぎ4号
名古屋11:48→敦賀13:27 特急しらさぎ7号

敦賀14:10→米原14:44 特急しらさぎ58号
米原17:56→敦賀18:26 特急しらさぎ59号
敦賀19:10→米原19:43 特急しらさぎ62号
米原21:50→敦賀22:20 特急しらさぎ63号

 調べた結果、最大の解決要素も判明。米原では直接折り返さず引き上げており、待機する時間もそこそこ長くとられていたのだ。このパターンではやはり敦賀での夜間停泊となる。

(パターン103)
敦賀8:11→米原8:44 特急しらさぎ52号
米原11:56→敦賀12:26 特急しらさぎ53号
敦賀13:10→名古屋14:48 特急しらさぎ8号
名古屋15:48→敦賀17:26 特急しらさぎ11号
敦賀18:08→名古屋19:46 特急しらさぎ14号
名古屋21:18→大垣21:51 ホームライナー大垣1号※休日は回送


 推定パターンでしらさぎ52号以降の運用が当てはまらなかったところ、こちらも疑問が解決した。同じく米原で引き揚げた後、3時間ほどのインターバルを挟む。昼以降は敦賀から名古屋の往復となり、大垣への入庫となった。

(パターン104)
大垣6:56→名古屋7:38 ホームライナー大垣2号※休日は回送
名古屋7:51→敦賀9:27 特急しらさぎ1号

敦賀10:10→米原10:44 特急しらさぎ54号
米原15:56→敦賀16:27 特急しらさぎ57号
敦賀17:10→米原17:43 特急しらさぎ60号
米原19:56→敦賀20:26 特急しらさぎ61号

 こちらは大垣を出庫し、名古屋での折り返しが敦賀行きとなる。大垣発のホームライナー(2号,4号)は名古屋到着後、例外的に直接敦賀へ折り返すこととなる。このパターンは敦賀到着後に米原へ折り返し、米原で引き揚げを経て5時間待機。そのまま名古屋へ行くことはない。

 なおしらさぎ60号として米原に到着後は、やはり引き上げが正解だった模様。折り返しと想定したしらさぎ59号は別パターンとなっている。

(パターン105)
敦賀7:11→名古屋8:51 特急しらさぎ2号
名古屋9:48→敦賀11:26 特急しらさぎ5号

敦賀12:10→米原12:44 特急しらさぎ56号
米原13:56→敦賀14:27 特急しらさぎ55号
敦賀15:10→名古屋16:49 特急しらさぎ10号
名古屋17:48→敦賀19:27 特急しらさぎ13号
敦賀20:15→名古屋21:54 特急しらさぎ16号
名古屋22:18→大垣22:51 ホームライナー大垣3号※休日は回送


 このパターンは推定していたとおりとなった。名古屋発着がメインとなり、間に米原発着を1往復挟む形。大垣への入庫をもってフィニッシュ。

(パターン106)
大垣7:56→名古屋8:38 ホームライナー大垣4号※休日は回送
名古屋8:51→敦賀10:27 特急しらさぎ3号
敦賀11:10→名古屋12:48 特急しらさぎ6号
名古屋13:48→敦賀15:26 特急しらさぎ9号
敦賀16:09→名古屋17:49 特急しらさぎ12号
名古屋19:48→敦賀21:26 特急しらさぎ15号

敦賀22:01→米原22:34 特急しらさぎ64号

 このパターンも概ね推定と変わらず。名古屋発着のみで完結というわけにはいかなかったらしく、最後の最後で敦賀発米原行きが入った。この6パターンを繰り返す形となり、合計すると681系を6本使用することとなる。

 0番台が6本あり、2000番台2本が加わることでちょうどよくなるか。もういっそ関連分を書類上のみJR東海へ移籍させ、代わりに311系の置き換え分をJR西日本が用意するというのも…。まあ快速主体にしたくなったところで、当分は681系を使い倒すことだろう。
(おわり)