めぐ「鉄旅リターンズプラスへようこそ。いよいよ春になり、ダイヤ改正もありますし。廃止される路線もあることでしょう。そこに1つ…、ちょっと忘れているかもしれません。広島市にありますスカイレールが、4月末で廃止されます。」

 今回は2022年末、廃止が決まったことで乗りに行った話を見ていただこう。当初は2023年末の廃止とされたところ、代替交通となるバス路線の設定が遅れたため2024年4月となっている。では2022年12月28日にプレイバック!
 

 2022年12月28日(水)午前10時37分 名古屋市中村区/名古屋駅


 名古屋に雪が降り、敦賀に雪のなかったクリスマス・イヴから中3日。名鉄の中央出口から近いという理由で、今回も広小路口からのスタート。さすがに名古屋はもう雪が残っていない。
もも「そりゃ、雪はもうアレだけどさ?…出かけたばっかに何をまた。」
めぐ「行きたくなるよ。今日もう今年分早く切り上げて、行きたいとこあるもん。」
さく「…どこだと思う?」
もも「…クリスマスに西なら東じゃなくって?」
なぎ「…違うんだな、それが。」

 今回はここから岡山を経て、広島市内へ向かいたい。
もも「クリスマス、敦賀に雪なかったってよね?それでまた西?」
さく「とりあえず岡山まで買う。」
もも「岡山もおかしいわよ。なんで今日広島ってのに、区切っちゃうのよ?」
めぐ「ちょっと下っていうか、ICカードで乗りたくて。」


(現)JR乗車券+JR新幹線自由席特急券:名古屋→岡山 合計10550円
 東海道新幹線から山陽新幹線へ直通する『のぞみ』は、臨時便を含めて普通車指定席は全滅。今回はいくつか目的もあるので、岡山までの乗車券と自由席を購入しよう。それらは1枚になって出てきた。
さく「そういや今日が初日だっけ?」
めぐ「どうかな…?昨日の段階で、もう全部ないって。」
もも「…いいけど、今日行くっていつ決めたのよ?」
めぐ「行くのは決めてたけど、ちょっと患った…。」
もも「そんなことはもういいっての。」


 さらに昼食時間が確保できなくなりそうだからと、名古屋駅のコンビニ売店で3品程仕入れておく。飲料については持参した麦茶が何本かあるので、そちらでしばらく持たせようか。
なぎ「…本当は全部知ってたり?」
もも「あ?何も?例のモノだって、アンタらまだくれてないのに?」


 時間的余裕はないので、急ぎ目に新幹線ホームへ。仕事納めはいつだろうかと考えつつ、もう終えて"大移動"を始めてしまう人々も多いのだろう。最悪京都までのぞみ307号で先行し、山陽新幹線へ直通する便を待ち構えようとも…。
もも「結局乗るんならさ、このままでよくない?」
さく「…まあまあ長いから、ちょっとでも座りたいし?」


 臨時のぞみ137号として入ってきたのは、JR東海の"ラージA"。車両番号末尾が偶数だったことから、大阪の所属である。自由席は…、余裕あり!?
なぎ「空きまくったな…。」
さく「適当に余裕だし…。」

3.名古屋10:58発→岡山12:35着 新幹線のぞみ137号/広島行き 787-1020
 今回も座席が多いからと2号車へ。自由席のフタを開ければ、まさかまさかのなかなか余裕ある空席ぶり。やはり運行日が定まらず計画に躊躇する臨時便で、しかも山陽新幹線直通の中で博多へ直通しないためなのか。
もも「ってかさ…、今日岡山から広島ってどこよ?」
めぐ「広島の手前、瀬野ってとこにスカイレールってあるじゃん。」
もも「スカイレール…、あんまよくわかんないわね。」

 なお2023年末からは最繁忙期に『のぞみ』が全席指定となったため、空席を狙うこと自体が不可能となった。


 ともあれ乗って座ったら、後はもう早い。岐阜羽島もあっという間に通過した。雪山は視界に入りつつ、さすがにクリスマス・イヴの雪は周囲に残っていない。道路も渋滞などはなさそうに見える。
さく「…先にお母さんと子供だけで、行くってかもよ。」
なぎ「ああ、じゃあまだ今日はこんなもんか。」


 クリスマス・イヴの日に雪がなく、本末転倒な景色と言えた米原を通過。新幹線の研究所を左に見つつ、ここから在来線はJR西日本の区間となる。
めぐ「ま、ここは飛ばしてもいいし。」
もも「アンタがそれ言う?」


 そういえば、新幹線沿線にあった"広告看板"を見ない。美観という意味合いならば、損なわるものだったためないほうがよかったのだろう。広告主が撤退した意味合いならば、景気がよろしくないのだろうか。
さく「で…、実際どうよ?」
なぎ「…よくわからんし。」


 京都は2面4線のうち待避線へ入り、本線にいたのぞみ307号が発車していくタイミングであった。追いついて追い越さないのが何とも面白くある。
もも「結局これでよかったっての。」
めぐ「まあ…、それはそれでまた。」


 京都を出ると、左に五重塔が見えてくる。せっかく車窓から見えることだし、1度収めたとしても収めておく。
もも「…入った?」
めぐ「…大丈夫、入ってる。」


 新大阪へは21番線に入り、ここで下車客も乗車客も多い。隣の20番線には鹿児島中央へ直通するさくら555号が発車を待っていた。山陽新幹線では『のぞみ』が臨時含めて最大毎時6本となり、着席可能数が低下する。
もも「ああ、だから山陽行くのばっかり…。」
めぐ「たぶんね…。」
(西日本で忘年会~唯一の交通システムと共に~ つづく)