2024年2月29日(木)午後3時39分 名古屋市西区/中小田井駅


 今回は名古屋市西区にある名鉄犬山線の駅。普通しか停車しない中小田井を見ていこう。名古屋駅から離れていないながらも、周辺で思い当たるモノはなく。これまで降りたことはなかったりする。中小田井が"小中井田井"と遊べば、"おなかいたい"と読むことができて一部の話題になった。


 普通のみ停車する程度として必要十分に、複線の線路と相対式ホームで構成される。高めに設けられた屋根は3両分で、普通として一般的な4両編成では収まっていない。


 地下鉄と接続する上小田井までは高架となっており、周辺の雰囲気と合わせて都会的な雰囲気を見せる。程近い位置により高く通っているのは、東海交通事業の城北線だ。


 ここから名古屋駅へは高架から下り、名古屋市内から一旦抜けることとなる。急行など通過する際は速度が上がっているので、気をつけておこう。名古屋方向は狭くなっている。


 高架の駅から眺める周辺は戸建てや集合を問わず、住宅が多い。通りと共にスーパーやコンビニがあるため、モノを仕入れるには困らないだろう。


 駅名標は屋根のない箇所に立て植え式と、屋根のある壁面に掲げられているタイプ。いずれも電照はせず、方向別にそれぞれ1つずつ設けられている。


 ホームには階段とエレベーターがあり、ホームから階段を下りると正面にエレベーターがある。エレベーターは一般的な片方にしかドアのないタイプで、高架駅が完成した当時からあるのだろう。


 トイレは階段を降りたところ。改札から入った正面にあり、男女別で設けられているものの小さく狭い。隣にはいつから設けられたのか、多機能トイレがある。改札内部の表記類は電照式だったようで、平成初期らしく豪華だっただろう。


 改札の隣に自動精算機が設けられ、2024年現在の最新機種と思われる。自動改札機は遠隔操作対応の幅広い1通路と、ICカード専用の通常幅1通路だけ。増設用のスペースはもて余され、柵で仕切られていた。


 とうに無人化されており、窓口の痕跡は残っていない。券売機も最新機種を採用し、2箇所設置可能な片方のみを使用する。一部特別車となった平日朝の急行1本が、よりによって追加停車する対象になっていた。そのため特別車両券も発券可能とされる。


 改札は2階というか中2階なのか、階段を上がったところにある。エレベーターは横に設置されており、段差は生じない。駅の内外に店などは一切なく、証明写真と飲料の自動販売機があるだけ。


 出入口は高架下を介して東西を自由に行き来できるよう、オープンな構造となる。駅前広場というモノはなく、西側は車道と歩道が通っているのみ。


 東側はさらに道が狭く、住宅地そのものという印象。どこか名所などあるかといえば庄内緑地などあるのだろうが、周辺に駅も点在している以上は観光要素もないだろうと。


 外れとはいえ、名古屋市内に位置している中小田井。東側の密集している住宅から高架下を介して、西側のスーパーやコンビニも近い。名鉄名古屋へも待避なく10分あれば行くことができ、便利な立地だ。今回は"おなかいたい駅"のネタバレ要素も済ませたので、ここまでとしておく。
(おわり)