2024年2月12日(月)午前6時41分 名古屋市中村区/名古屋駅広小路口


 北陸新幹線敦賀開業前に金沢へ行くこととし、いろいろとあった旅行記。もちろん本来の計画存在しており、ここではそちらを検証していこうかと。


A1.名古屋7:00発→米原8:09着 区間快速5701F/米原行き
 当初の時刻で進められていた場合、米原行きは唯一となる区間快速に乗ることとなる。金山から乗ったほうが着実に座れるだろうし、乗車券も名古屋市内発着となっていた。新幹線を選んだため37分遅くなるも、到着は逆に7分先回りということだ。

 ところで新幹線は名古屋から京都の間、岐阜羽島と米原に駅がある。在来線で言うならば岐阜と米原のみが該当し、この停車駅で該当したのは大阪発着の『しなの』1往復のみであった。考えたらやはり、新幹線とは…。


 米原から金沢の往路は概ね当初行程で進めたため、特に記述することはないだろう。対して復路は大いに計画変更を余儀なくされた。当日に沿線火災があり経路変更が生じたためだが、経路変更なく進めていたならばどうだったのか。


A7.金沢15:18発→福井16:06着 特急サンダーバード32号/大阪行き
 加えて実際は復路で乗車予定とした特急の指定すら間違えていたという。目的は福井である程度時間を確保し、乗り継ぎに余裕を持たせること。福井の駅をよく見なかったと思い、41分である程度見て回ろうとも思ったことだ。

 往路が683系0番台だったため、復路は683系4000番台ともしていた。金沢からの停車駅は多いタイプらしく、小松,加賀温泉,芦原温泉と停車。福井からは福井,鯖江,武生,敦賀,京都,新大阪に停車する。

B7.金沢16:00発→福井16:43着 特急サンダーバード34号/大阪行き
 実際指定していたのは金沢を42分後に出発する、1本後の便であった。このため福井では3分しか確保できず、なかなか慌ただしい。乗り継ぐ普通は特急の発車後となるため、通常であれば待ってくれることだろう。もっとも座れるかどうかは不透明。

 こちらも683系4000番台が用いられる。こちらは金沢から福井まで加賀温泉のみに停車。福井からも敦賀,京都,新大阪と、停車駅が少ないタイプとなっていた。

C7.金沢14:28発→福井16:02着 普通346M/福井行き
 もっとも当日は北鯖江で火災があり、運転再開見込みを18時としていた。実際は17時半に運転を再開しており、普通であれば強引にでも福井までは到達可能と考えられるか。あるいは定期特急と同一時刻で、全車自由席の臨時『ダイナスター』を福井まで運行していたのだろうか?


A8.福井16:47発→敦賀17:36着 普通246M/敦賀行き
 福井からは普通で乗り継ぐこととしていた。時間帯柄乗客はそれなりにいるものと思われるが、4両で運転されるかもしれないし2両しかないかもしれない。2両の場合はワンマンとなりつつ、ICカードに対応するため全駅ですべてドアが開く。

 特急にサンダーバード32号を指定していた際は、先述したように待ち構えることもできたはず。しかし実際はサンダーバード34号の指定だったために、立場は逆転。特急が先に発車するため、到着は待ってくれたことだろう。


C8.福井駅→たけふ新 福井鉄道福武線
 なんなら福井から武生まで、並行する福井鉄道という選択肢もある。件の火災があった北鯖江は並行区間にあるため、抜けること自体は可能だったかもしれない。一方で同区間の振り替え案内はなく、使用したのがJRの往復乗車券とあっては対応にも難儀する。

 加えて今回運転を見合わせたのは、福井から敦賀とある。武生での折り返しが可能か否かについても、言及はされていなかった。そんな武生の補足事項として、奈良時代から『国府』が置かれていた歴史あるまち。福井県の名産品である『越前打刃物』の産地である。


A9.敦賀17:49発→米原18:42着 新快速3323M/米原経由播州赤穂行き
 そんなこんなで、敦賀まで来られたと見よう。敦賀からは通常運行がされていたため、そのまま当初計画のとおりに進められるだろうかと。往復乗車券が米原まで北陸本線となっているため、そのまま米原へ行くモノに乗り込む形。

 ところで米原まで4両編成に乗車した後、前に8両編成を連結。12両で姫路まで新快速運転を行い、敦賀から連ねた後ろの4両を切り離す。よって米原までは、表記が一致しないこととなるのだ。この扱いを無視すれば運行距離は275.5kmともなり、全国有数の長距離列車となる。


A10.米原19:05発→名古屋20:11着 新快速5358F/豊橋行き
 ひとまずJR東海の管轄まで戻ってこられた。米原から大垣は本数があまり多くないところ、この時間帯はちょうどよく待ちすぎない程度の時間で乗り継げる。すっかり311系が数を減らし、この新快速も313系の8両で運転される。復路の想定ルートでは新幹線を使用しないこととしたい。


 当初の計画に準拠した机上検証は以上となる。金沢との往復で左右の景色をまとめて見ておきたかったところ、沿線火災によって往路の福井までが左側。福井から金沢は右側のみにとどまったのだ。まあ、肉眼に勝ることはないだろうし。何より通常では不可能な対処でレアな体験が得られた。

 机上の検証は…、もう少しある。
(北陸の机上裏旅行記 つづく)