JR西日本DEC700ベースの電気式気動車はどうだ。JR東日本GV-E400と異なり、JR西日本DEC700は転換式クロスシートを備えている。製造は両者とも川崎車両が担うので、こんなことを考えてみた。

(3-1)特別快速『きたみ』用、H100-500番台


 JR東日本GV-E400をベースに、極寒地用の装備を備えるなどしてJR北海道はH100を投入。座席は2列1列のボックスシートを配置しつつ、ロングシートの割合が多い。北海道が導入したのは全て、1両で運用できる両運転台車両となる。

 さて本数が少ないこともあって長距離乗車も考慮すべき、石北本線の特別快速『きたみ』。この改正でこちらへもH100が投入されることとなったところ、座席数が減少することから2両連結で運転されることとなった。


 で…、それ以上のこと。かつての急行らしく長距離乗車を見越すならば、転換式クロスシートを備えたほうが優位なのではと。かつてのキハ54も登場時点で、急行用とされた車両は転換式クロスシートを備えていたというし。座席そのものは新幹線の廃車発生品を流用している。

 通常のボックスシートよりは観光向けにも優位とされる。ボックスシートで登場したキハ54も、のちに同様の転換式クロスシート。さらにはキハ183から転用したリクライニングシートへ交換されている。リクライニングシートは座席の回転ができないのであしからず。

 H100へ転換式クロスシートを搭載するならば新規製造するか、721系快速『エアポート』の自由席から転用するかになるだろう。DEC700の要素が含まれ、これまでとやや仕様が異なることから500番台に分けようか。0番台と同様に、極寒地用の装備を備える。窓割は気にしない方向で。
 

(3-2)快速『ことぶき』用、DEC701

 西日本に話を戻そう。DEC700は両運転台を有するが、2両単位で使用する片運転台車両も登場するとみる。DEC701を名乗るというのはいかがだろうか?


 現在使用するキハ47と異なり、運転台直後に出入口を有する。このためワンマン運転にも不自由なく、余計な空きスペースも生じない。2両単位とするならばトイレ付きの0番台と、トイレなし1000番台がペアを組む。

 DEC700共々量産を開始する際、まずは津山線の快速『ことぶき』用に登場させよう。この快速は停車駅が少ないことでも知られ、号数こそつけられていないものの"格式"は高いかと。よって"顔"として定着させ、国鉄気動車の置き換えに弾みをつけようという案だ。

 そしてゆくゆくは、観光列車向けにも新規で投入と…。
 

(3-3)GV-E197を東日本だけでなく、東海や北海道にも導入してみよう

 電気式気動車でJR西日本のDEC700について話したのだが、電気式気動車でもう1つ小話をしたい。今回は自前の写真がないため、手書きイラストをベースに取り上げていく。


 JR東日本は牽引用電気式気動車を順次投入している。車体両側に運転台を有しており、1両単位での運用は可能だろう。実際は中間車両としてバラスト運搬用のホッパ車を連ね、両端に1両ずつ配置して編成を組む。他に牽引用としてホッパ車を連ねず、2両で牽引用に専念する編成もあるという。


 JR東海はどうだろうか。GV99系を名乗り、形式はクモヤ99などがいいか。レールならばすでにキヤ97があり、今回取り上げたJR東日本へもキヤE195としてOEM供給している。バラスト輸送などに使用すべく、こういったパターンはあるのではないだろうか?

 帯色もそうしてみた。東日本は緑色と黒色、東海は青2色のツートンとなる。


 JR北海道はまた別の用途でOEM供給を受けたい。検測用のマヤ35を牽引するキハ40を置き換えるため、事業用の新車とするのだ。塗装も東日本や東海と異なり、ベースが青緑系。帯色は白色と橙色でマヤ35に合わせてみた。形式は…、H99とかH197?

 西日本,四国,九州はよくわからん。牽引用などに電気式気動車を入れる場合、形式がDEC743というのが有力という程度。今回はこんなとこ。
(おわり)