2月29日、4年に1度しかない1日。何かないかと探っていたところ、2020年当初にリストアップしていた野球観戦の日程を発掘。ということで今回は、同じく2月29日のあった2020年。裏の野球観戦旅行計画ネタを見ていこう。

 2020年は野球観戦計画も多数企てており、8月14日は京セラドーム大阪のチケットを確保。原付で日数をかけて走らせる構想すらあった。購入した分が無効となったため、瀬戸→豊田→稲武→上矢作→岩村→明智→瀬戸と大きく回ったとすれば早い。


 本来狙うべきは3月28日、および29日の開幕カードだっただろう。京セラドーム大阪で主催試合を行うのは阪神で、対戦カードも同じく広島東洋で組まれていた。もっとも日本プロ野球の開幕が延期になったため、こちらも無効となっている。

 この組み合わせで見どころといえるのが、外野席が左右でしっかり色分けされることか。主催する阪神は1塁側ベンチを使用し、ライトスタンドが黄色く染まる。対する広島東洋サイドとなるレストスタンドは、赤く染まるのだ。ビジター席そのものはレフト上段全体となる。

 最終的に対戦相手は変わったものの、2023年4月1日に実現。大阪で主催試合を組む4球団をすべて見たほか、実観戦で唯一勝利を見届けていなかった阪神が勝利。そして"アレ"を実現させた。


 さて2020年は埼玉西武が東京ドームで主催試合を組んでいた。対戦相手は千葉ロッテで、2018年8月観戦分のチームが入れ替わる形だ。開幕延期後もしばらくは4月21日が開幕予定日とされており、中日の豊橋共々異質そのものに…。結果的に再延期となったため、こちらも無効と化す。

 こちらも対戦相手が変わったものの、2023年に実現したため出向く。ホームユニフォームが新調されたため、レプリカも配布されている。


 さらに札幌ドームへの遠征計画と組み合わせようと企てたのだから、いかにこの時点でどうかしていたのかがわかるかと。4月25日は北海道日本ハムと東北楽天の対戦であり、北海道シリーズのユニフォームが配布されることが理由であった。

 最終的な開幕日は6月19日となり、しばらくは無観客で行われている。正直計画自体が少々無謀であり、白紙化されてよかっただろう。札幌ドームは2022年に遠征が実現し、翌年から新球場へ移転している。札幌では組まれなくなった。

 しかし話はまだ終わらなかった。4月22日にも目をつけており、横浜にて横浜DeNAと広島東洋の対戦である。すっかり人気でチケット確保も難儀するようで、2020年までに外野後方の"ウイング席"が完成。そちらも機会を見つけていきたいところだ。


 ところで2020年も名古屋での野球ネタを忘れてはいない。交流戦は隔年で主催が入れ替わることとなり、中日と福岡ソフトバンクの対戦は名古屋で行われる年に当たっていた。こちらも開幕延期で無効となり、交流戦自体も行われないこととなる。

 この組み合わせの交流戦も2022年に立ち会うことができた。

 それだけで終わらない。札幌ドームへの遠征計画は、交流戦と合わせて行う構想もあったのだ。北海道日本ハムと中日の対戦は札幌で行われる年に当たっており、そちらを組み込んでいこうとも…。4月25日分を選んだ時点で白紙状態となり、最終的に全計画が白紙化した。

 さあ、新球場でこのカードが組まれる2024年。また北海道へ出向くべきだろうか?北海道にはまだ乗っていない鉄道路線もあるので、そちらとも併せたい。

 また2020年はオリンピックが東京で行われることとなり、会場の1つに横浜スタジアム。加えて資材等のスペースに神宮球場が使われることとなっていたため、当該期間中は横浜DeNAと東京ヤクルトが東京ドームで主催試合を組んでいた。


 この関係か、例年組まれていた福岡ソフトバンクと東北楽天は東京ドームでの主催試合を組んでいない。それでいて4月に埼玉西武の主催試合が組まれたのだから、不思議である。福岡ソフトバンクは2022年、東北楽天(と千葉ロッテ)も2023年から主催試合を東京で再開している。

 そしてそんな"イレギュラー"な試合を見逃すはずはなく、目をつけていたり。横浜DeNA主催分では6月30日からの中日3連戦で、ちょうどよくビジター席の範囲となりそうかと。ビジターユニフォームを2020年から変更しており、横浜らしく青々とさせるシリーズが予定されていたらしい。

 東京ヤクルト主催分は7月14日からの3連戦と、8月22日からの2連戦。いずれも阪神を相手としており、逆にビジター席がレフト全体となることを見越し目をつけていた。こちらは主催試合の一部で緑色のユニフォームが配布されるシリーズが予定され、外した形。

 そのため問題が少々生じていた。京セラドーム大阪へ出向こうとしていた、阪神主催試合である。ここで3月の試合としていれば、8月の試合を選んでいたであろう。実際は8月14日に京セラドーム大阪のチケットを確保したため、8月22日にすると間隔が短すぎるのだ。

 結局いずれの東京ドーム主催試合もチケット発売日前に日程が変更され、チケットを入手すべく攻勢に出ることなく。オリンピックが延期された分と合わせて、東京ドームでの主催も2020年中はなくなった。

 延期後の2021年に当該2球団は同様に主催(+東京ヤクルト関連分の日本シリーズ)することとなったものの、各種制限も強化されていたため出向くことなく終わった。2022年以降はこの2球団が東京ドームで主催することがないままだ。

 いずれは借りを返すべく、最大9球団が東京ドームで各1試合以上主催するシーズンがあってもいいではないかい?
(2020年裏の野球観戦旅行計画 おわり)